(3/22) シリアの地震被災者ストーリー 〜ハイアットちゃん〜 [2023年03月22日(Wed)]
シリア国境に近いトルコ南東部で2月6日未明、 マグニチュード7.8の大きな地震が発生しました。 この地震は、シリアとトルコに大きな被害を もたらしました。 そのうちシリアでは7,000人以上の方が犠牲になり、 今でも多くの方が避難生活を余儀なくされています。 10 歳の女の子、ハイアットちゃんも 地震の被害にあった一人です。 彼女が震災当時のことを話してくれました。 ========= 2 月 5 日、私は次の日の学校の準備をしていました。 私は ADRA の教育プログラムを受けてから、 また学校に通い始めることができていたからです。 翌日6日の夜明けごろ、私の家は揺れ始め、 恐ろしい雷鳴が鳴り響きました。 お父さんは私たちを抱え逃げ出しました。 階段を降りると同時に、家の壁が崩れ始めました。 とても寒い中、裸足のまま通りに逃げ出しました。 私たちの目の前には崩れた家がありました。 私の思い出の詰まった家は 私のおもちゃと洋服と一緒に 全て無くなってしまいました。 日が昇る頃には、通りは救急車のサイレンや 子どもの叫び声でいっぱいでした。 お隣さんが私のお父さんに、私の友達タグリードが 瓦礫の下で亡くなったと話しているのが聞こえました。 とても悲しい気持ちになりました。 5時間後、私たちは避難所へ向かいました。 そこは、ジャファル・ナシフ・スクール。 私の学校です。 私が通っていた学校に、今、私は住んでいます。 アドラのみなさん、地震の前も後も、 変わらず私たちを助けてくれて どうもありがとう。 私たちがまた学校に戻って、 何もなかったかのように たくさん遊べる日が早く来てほしいです。 ========= ハイアットのお母さんは アドラ の 支援を受けて 自宅でヘアサロンを運営していました。 やっと生活が落ち着きを見せ始めた頃、 今回の地震が起こりました。 アドラにより提供された機材も すべて無くなってしまいました。 しかし、地震で命を落とした隣人もいる中、 彼女は自分と自分の子どもたちが 無事であることに感謝し、 また皆さまからの支援にも感謝しています。 彼女は崩壊した世界を体験した今、 みんなの安全を願っています。 とくに子どもたちが 一日も早く家や学校に戻れることを。 皆さまの温かいご支援のおかげで、 私たちは、ハイアットちゃんとそのご家族にように シリアで避難生活を続けている方々へ 必要な支援を届けることができています。 ハイアットちゃんの「ありがとう」は 支援者皆さまへの言葉です。 皆さまのご支援に心より感謝いたします。 ( 文責:広報担当 永井温子 ) |
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