(2/27)障がいのある方にも寄り添って
〜厳しい状況が続く中、特に支援を必要する人々に寄り添う活動を進めています〜 [2023年02月27日(Mon)]
いつも温かいご支援をいただきありがとうございます。 ウクライナで戦争が始まってから、 1年が過ぎました。 ADRAはあらゆる場面で 一人ひとりに寄り添う支援を届けています。 戦況の改善はなく、ウクライナの人々は いまでも非常に厳しい状況下にあります。 その中でも、ADRAは 最も支援を必要としている人々に さまざまな支援を続けています。 障がいのある方たちへの支援も その重要な取り組みの一つです。 危険地域からの避難 まず、障がいのある方たちが、 砲撃にさらされている地域から、 より安全な地域に移動できるよう、 避難活動に取り組んでいます。 最近では、ドネツィク州のリマン(Limana)、 バフムートやトレツク(Toretsk)などの町から逃れ、 ドニプロ市内にある、障がいのある方や、 体の不自由なお年寄りのための 宿泊施設に滞在していた8名が、 より安全なチェルカースィ州の都市ウマニへ 避難することができました。 【障がい者の避難支援(撮影場所:チェルカースィ州ウマニ2023年2月12日頃)】 また、ルハンスク、ドネツク、カーソンから逃れ、 同じドニプロ市内の宿泊施設に滞在していた5名も、 無事ウマニへ避難することができました。 これらの活動では、 避難をお手伝いするだけでなく 日常生活で必要な交通手段、心のケア、 現金給付・クーポンの配給なども併せて提供しています。 【高齢者と障がい者の避難支援(撮影場所:ドニプロペトロウシク州2023年2月9日頃)】 【高齢者と障がい者の避難(撮影場所:チェルカシー地域2023年2月6日頃)】 トレーニングの提供 ADRAは、障がいのある方たちの トレーニングにも取り組んでいます。 ADRAの心理学者のユリアさんが、 イルピン市議会の児童家庭サービス部の協力のもと、 障がいを持つ子供たちに、 塩粘土を使ったアートセラピーを提供しました。 このセラピーは、手作業を通して 精神機能を高めることができるため、 子どもたちに適しています。 子どもたちの想像力には際限がなく、 みんながこの学びのプロセスを楽しみました。 セラピーに参加した子どもたちには、 支援者からのギフトも贈られました。 [障がいのある子どもたちへのアートセラピー(撮影場所:キーウ州イルピン市2023年2月10日)] 首都キーウでは、 聴覚障がいを持つ方たちを対象にした プログラムも行われました。 この「幸せについて話そう」 と呼ばれるグループセラピーは、 参加者の心のケアのサポートを目的としています。 厳しい状況下で、どうしたらハッピーになれるか、 という課題について話し合いました。 ADRAの心理学者は、 参加者の方々に不安への対処方法や、 音楽療法で得られる「幸福ホルモン」の 効果についてお話しました。 参加者らは セラピーの最初に自分の気分を天気に例え、 みんなと共有しました。 トレーニングの最後には、 セラピーの効果もあり 参加者全員が「晴れ」の気分になりました。 【聴覚障がいのある方たちに心理ケアトレーニングを提供(撮影場所:キーウ2023年1月26日)】 車いすの提供 2022年12月15日より、 障がいのある方たちに 車椅子を提供する支援も行っています。 これまでに67台の車椅子が配布されました。 このプロジェクトは、 ボランティアの方々によって、 ウクライナのほぼ全土にわたり行われています。 【ウクライナ全土で車椅子を配付しています(撮影場所:キーウ州2023年1月16日頃)】 支援への感謝と展望 いまだに厳しい状況が続くウクライナでは 特に障がいを抱えていらっしゃる方々は、 さまざまな困難に直面しています。 ADRAは、今後も 障がいを抱えていらっしゃる方々にも寄り沿い、 支援活動を続けてまいります。 引き続き、皆様の温かいご支援を よろしくお願いいたします。 (文責:マーケティング・広報 栗栖一郎) ウクライナ支援特設ページはこちら https://www.adrajpn.org/Emergency/Ukrine2022.html |
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