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(2/17) 地震発生から10日。シリアで9年間活動するスタッフが語る今回の地震が意味するものとは。 [2023年02月17日(Fri)]


トルコ・シリア地震地震が発生してから10日、
この2カ国で確認された死者数は41,000人を超えました。

一人ひとりに家族があることを思うと胸が痛みます。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。


ADRAは、現在、シリアのアレッポ、ラタキア、ハマで
被災された方々に寄り添い、毛布や食料など、
今日この日を生き抜くために必要なものの配付を続けています。



ミリアム・ワッツ.jpg

【シリアで9年活動しているADRAスタッフ ミリアム・ワッツ(撮影:2月6日 シリア・アレッポ)】


2014年からADRAシリアで活動しているミリアムは、
9年間シリアに住み、多くの変化を見てきました。


今回の地震はシリアにとって何を意味するのか。
彼女の視点からお伝えします。


「この災害は、人々にとっても
私たち人道支援に携わっているものにとっても
衝撃が大きいものでした。惨状にショックを受けて、
今は立ち直れないと感じている人もいます。


来月3月15日で、シリアの内戦開始から12年になります。
地震が起こるまでは、復興に向かって少しずつ前進できていました。
ADRAシリアは、家族の生活再建や復興支援に力を注ぎ、
学校に行くことができていない子どもたちの
支援にも取り組んでいました。


しかし、この地震によって、
私たちの支援は、地震で被災した方々の基本的なニーズ、
つまり、生きていくために最低限必要なものの支援に戻っています。


何百万人という人がすでに紛争によって影響を受けており、
地震により状況はさらに悪化しています。
燃料の不足は深刻で、冬の寒さが本当に厳しい状況です。


建物は完全に倒壊しています。
最初の地震が発生したのが午前4時過ぎでした。
人々はまだ家で寝ていたため、
家族全員が亡くなったケースが多くあります。


親が子どもを助け、死んでしまったケースもあります。
残された子どもたちは、親戚や近所の人たちのところに
身を寄せています。


支援には取り組んでいますが、何もかもが足りません。
ただ、家族と食卓を囲み、食事がしたい、その願いさえも
叶えることが難しい。皆さまの支援を必要としています。」


ADRAは、皆さまからの温かいご支援のもと、
できる限り人々のもとへ寄り添う支援を届けてまいります。

引き続きご支援をお願いいたします。


(文責:マーケティング・広報 栗栖一郎)



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