(10/14) <続報>令和4年台風15号で被災した静岡県袋井市の方に寄り添う支援を続けています [2022年10月14日(Fri)]
9月に上陸した台風15号は、 静岡県をはじめとする東海地方に 甚大な被害をもたらしました。 アドラが支援に入っている静岡県袋井市では、 床上浸水106棟、床下浸水198棟 (10月12日現在、参照:静岡県) の被害が出ています。 浸水の被害があったお宅では、床板をはずし、 中に水や泥が入っていないか確認することが 大切です。 水や泥が入っている場合はそれらを出し、 床板などの洗浄を行います。 その後、十分に乾燥させ、消毒が済めば、 床板を元に戻すことができます。 乾燥には最低でも1か月必要だと言われています。 状況によってはさらに長くかかる場合もあります。 (床下を乾燥させるために 床板を外して風通りをよくしているお宅) 床下を乾燥させている間、 そのお宅の方は一部の床板をはずしていないところに 座布団を敷いて休んだり、 椅子を置いて食事をしたり、 2階の部屋を利用するなどして過ごしています。 (床上浸水したお宅では台所が使用できない状態に) 台所が使用できないお宅は 温めるだけのレトルト食品中心の 食事になってしまうことも少なくありません。 給湯器が壊れてしまい、 自宅でお風呂に入れないお宅は 地域の銭湯まで行ったり、 お風呂に毎日入れなかったりします。 ほかにも、水に濡れてしまって使えなくなった 家具や家電の処分、新しいものの再購入、 自宅の片づけに掃除、修理にかかる費用計算、 今後の生活の見通しなど、 考えること、やることがたくさんあります。 水が引けば、一見町は元通りになっているように 見えますが、浸水の被害にあったお宅では、 上記の通り普段の毎日が失われて、 日々が一変してしまうため、 心身ともに疲れ切ってしまうことが多くあります。 また、それぞれの家族のかたちによって 負担や悩み事も変わってきます。 例えば、先日訪問した地区では 週末にお祭りが予定されていました。 その地区に住むある女性は、 台風15号の影響で家が浸水してしまいましたが、 おひとりで暮らしていることもあり、 掃除がなかなか進まずにいました。 そのため、久しぶりのお祭りを 心から待つことができない、 歯がゆい状況にありました。 地元の団体との調整のもと、 お掃除の人手が足りていなかったため、 ADRAスタッフも支援に入り、 室内のお掃除だけでなく、 外から見える部分のお掃除もお手伝いしました。 (網戸の洗浄をお手伝い) (窓のサッシ部分など細かいところも綺麗にします) 女性は被災してから とてもがんばっていらっしゃったので、 私たちが来ている時くらい 休んでいただきたかったのですが、 「せっかく来てくれてるんだし 私もやりたいのよ。」 と、一旦椅子に座ってもすぐに席を立ち、 数分後には台所などの片づけをされていました。 帰る際には、 「ほんとにこんなことになってしまって・・。 こんなにしてもらってありがとう。 助けてもらってね。ありがとう・・・。」 と涙を流されていました。 被災地での被災者支援をしていると、 この女性のように、困っていること、 気に病んでいることがあってもなかなか 人に言うことができず、 一人で抱えてしまう方が少なくないと 感じます。 周りを頼っていただけるように、 アドラも、地元の団体と連携して 必要な支援の調整をつづけ、 寄り添った支援に努めてまいります。 袋井市の状況をみていると、 復興にはまだ時間がかかりそうです。 大変な状況が長引く住民の方々に、 少しでも癒しを提供できるよう、 アドラは今後、袋井市にて足湯などを行い、 住民の方々に寄り添った活動をしてまいります。 この活動には、Yahoo!ネット募金に たちあげている 「令和4年台風15号で被災した 静岡県袋井市の方に寄り添う支援を」 https://bit.ly/3CY1xQS にお寄せいただいたご寄付を 大切に活用しております。 引き続き、皆さまからの温かいご支援を、 よろしくお願いいたします。 (執筆:国内事業課 三原千佳) |
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