(7/19) ウクライナ・ブチャでのカウンセリング支援 [2022年07月19日(Tue)]
アドラの心理カウンセラーは 多くの命が失われたブチャで 「ポータル・ブチャ」の施設を会場に 最初のグループカウンセリングを開始しました。 第1回のテーマは、 戦争をめぐる感情との付き合い方でした。 キーウ近郊にあるブチャは、 激しい砲撃戦の舞台となった地域の一つで たくさんの爆弾が投下され、 町の大部分は破壊されてしまいました。 激しい戦闘が繰り広げられる中、 ブチャに住む方々は、 電気や水道もない防空壕で過ごしたり、 多くの地雷が埋められた危険な地域を 通ってでも安全な地域への脱出を試みたり、 必死で命をつなぎました。 生き抜いた方々の多くは、 計り知れない恐怖を体験しただけでなく、 愛する人を失いました。 アドラのグループカウンセリングは、 深い悲しみを抱えながら 家や生活の基盤もままならない環境で 子どもの世話や怪我人の手当、 食料や生活用品の確保など 困難な毎日を何とか 生きていこうとしている方を 心の面からも支えることを目的にしています。 1回目のグループカウンセリングには 約40人が参加しました。 プロジェクト・コーディネーターのエブヘニーアさんは 「この2時間のセッションの間、 私たちは参加された方が、 心に抱えている問題から一瞬でも 気持ちをそらせられるように働きかけ、 笑顔になれる時間をつくることができました。 このプログラムの中で 参加者の皆さんと練習した 心を安定させるためのテクニックは、 家に帰ってからも繰り返し実践できるものです。 参加された皆さんが自主的に使っていくことで、 心の安定を取り戻していくのに役立ちます。」 と語ります。 このカウンセリングは定期的に開催予定です。 悲しい現実に直面しながらも それでも前に進んでいこうとしている方々に 少しでも有意義な時間を届けられたことを うれしく思います。 私たちがこのような支援が継続できるのも 皆さまからの温かいご支援のおかげです。 心より感謝しています。 心理ケアを必要としている 一人でも多くの人に支援の手を届けられるように 今後も、ウクライナの人々に寄り添い 取り組んでまいります。 (文責:広報・マーケティング担当 永井温子) 【〜ご案内〜】 友達を助けるように 被災された方や難民の方に寄り添う 「ADRAフレンド」募集中! アドラでは、世界各地での支援活動を継続的に 支えてくださるADRAフレンドを 募集しています。 詳細とお申し込み方法は以下のリンクから ご覧いただけます。 https://www.adrajpn.org/ADRAFriend/Friend.html?blog |
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