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(6/17) ご報告「【活動報告会】フィリピン台風22号被害 被災者緊急支援」をオンラインにて開催しました! [2022年06月17日(Fri)]


こんにちは!
アドラは皆さまからの温かいご支援のもと、
2021年12月より、超大型台風ライによる
甚大な被害のあったフィリピンにて
緊急支援に取り組んできました。


約半年に渡る支援活動について、
先日6月1日19時から


「【活動報告会】フィリピン台風22号
被害 被災者緊急支援」


をオンラインにて開催しました。


当日は10名の方にご参加いただきました。


内容についても複数のご質問もいただき、
私たちの活動に関心をもってくださったこと
を大変うれしく感じております。


ご参加くださった皆さま、
ありがとうございました!




当日ご参加が叶わなかった方にも
内容をご覧いただけるよう、
ご参加いただいた方にも許可をいただき、
YouTubeに報告会の動画を
アップしております。


またこちらのブログで、
内容を抜粋してお伝えします。


ぜひご感想など送っていただけましたら
うれしいです。






2021年12月16日に
フィリピン中部地域に上陸した
超大型台風ライは、
被災者1,096万人、倒壊家屋197万棟
(政府終集計値*)という
史上最悪の被害となりました。

* DSWD DROMIC Report #87 on Typhoon ODETTE as of 18 February 2022, 6PM



ADRA1.png


[集落があった場所。
台風ライの強風によって
家々がなぎ倒されている
(写真をクリックすると拡大します)]




アドラは、台風上陸の前日から
進路情報を注視し、
大きな被害がでることが予想された
ミンダナオに先入りして支援に備えました。


結果、発災直後から迅速に活動ができ、
一瞬で生活基盤を失ってしまった方々に
寄り添い、


計5,065人に各地で必要とされていた
現金給付支援や食料などの
支援物資の配付に取り組むことができました。



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[現金給付と食料配付を受け取った
被災した住人の声]




初動調査の聞き取りでは、
各地のボランティアの方の
協力を得ながらジェンダーにも配慮した
対応をすることで、


最も弱い立場である女性や
子どもたちからも、
被災状況や今必要としていることなどを
丁寧に伺うことができました。



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[被災した住民への聞き取り調査の様子]




これらのニーズ調査の結果、
台風により破壊された家屋の修復支援が
必要とされていることが分かりました。



ADRA4.png


[受益者の家があった場所]




家屋修復には、


「ビルド・バック・ベター
(より良い復興の意。以下、BBB)」


による手法を取り入れました。


BBBでは、被災した住民たちが、
家屋を修復する際に、
災害に対してより強い家に修復できるように
トレーニングを行い、


必要な資材を配付して、
建築の技術を持つサポーターと共に
自分たちの手で修復します。



ADRA5.png


[トレーニングで習得した
BBBのアプローチにより、
家を修復する被災者たち]




各地域には、地域に合った
昔から行われている家の修復の仕方
というのがありますが、
災害に対する弱さなど課題がありました。


そこでADRAは、BBBのアプローチとして
柱と柱の間に筋交いをいれて
建物が倒れにくくする建築方法を
提案しました。


伝統的な家のつくりを尊重しつつ、
災害に強い家を建てられるということで
住民の方々も納得し、


新しい手法を取り入れた家屋修復が
進められています。



ADRA6.png


[丈夫で安全な家に
自宅を修復できた喜びを語る住民の方]



現地のプロジェクト・マネージャーは、
この事業は、「People Centered Project
(受益者ひとりひとりが中心となる事業)」
だと述べます。


それは、私たちが何かを与えよう、
相手が何かを受けようという構図ではなく、


脆弱な人といえども、
被災者自身も災害からの復興に
向かう力を持っていることを前提に
支援活動を行っているからです。



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[活動について語る現地プロジェクト・マネージャー]




台風で家が壊れてしまってたからといって
すべてを支援するのではなく、
自分たちの手で再建する方法をとることで、
その人の尊厳を守ることもできますし
住人たちの自信にもつながります。


被災者を中心に関わろうというポリシーを、
この事業では実践しています。



ADRA8.png


[People Centered Project
(受益者ひとりひとりが中心となる事業)
の様子]




フィリピン台風被災者支援のために
ご寄付をお寄せくださった皆さま、
報告会にご参加くださった皆さま、
本当にありがとうございます。


今後も真摯に活動に向き合い、
皆さまにそのご報告ができる日を
楽しみにしております!


(執筆:ADRA Japanイベント担当 中西 萌)


Posted by ADRA Japan at 12:00 | イベント情報・報告 | この記事のURL | コメント(0)
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