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(12/23) ネパール便り vol.58 【ネパールの子育て事情】 [2021年12月23日(Thu)]


皆さま、ナマステ、こんにちは。
ネパールに駐在しております、大西です。


ネパール便りvol.53では
ネパールのお父さんたちを
紹介しましたが、


本日はネパールのバンケ郡に住む
お母さんたちの子育て事情を
紹介したいと思います。




ネパールの保健システムの中では、
コミュニティの既婚女性や
リプロダクティブ・エイジ
(妊娠・出産年齢)


とされる15〜49歳女性から成る
母親グループ
(Health Mother’s Group)が、


地域の出産・子育てを支える
重要な役割を果たしています。


毎月定期的に開かれるとされる
母親グループ会合では、


該当地域の女性地域ヘルス
ボランティアを中心に、
その時々に合ったコミュニティに
おける保健課題について
話し合いが行われます。




母親グループの知識を
高めることは、


最適なタイミングに適切な
新生児・小児疾病のケアを
するための意識作りに
重要な活動となります。


そのため、ADRAのバンケ郡に
おける新生児・小児保健環境の
改善事業では、


女性地域ヘルスボランティアへの
新生児・小児保健関連研修を実施
してきた他、


母親グループの活性化を
支援してきました。



Facilitator_facilitating_Household_treatment_of_Diarrhoea.jpg


<ジャナキ村インドラプル地区での母親グループ会合の様子>



実際に、母親グループの活動に
参加されている妊産婦さんの声を
ご紹介します。




ジャナキ村インドラプル地区
第3地域に住む、
ラジ・ラニ・バルエイさんは30歳です。


母親グループの会合で
お会いした日の12日前に、
第3子を郡都にあるベリ病院で
出産したばかりでした。



HMG_Raj_Rani_Bharwei,_Janaki_(2).jpg


<駐在員の大西(左)、写真一番右にいるのが赤ちゃんを抱くラジさん>




出産には塗装業のご主人も
付き添ってくれたほか、


この地域の女性地域ヘルス
ボランティアも夜間にも関わらず
付き添ってくれたそうです。


(出産時、自宅に残された
2歳の息子くんはお母さんを探して
一晩中泣いていたそうですが、
女性地域ヘルスボランティアの
ご主人が様子を見ていてくれました。)



HMG_Raj_Rani_Bharwei,_Janaki__(1).png


<女性地域ヘルスボランティア(左)とラジさん(右)>



ラジさんには5歳と2歳の
子どももいますが、
毎回施設分娩しているそうです。


これまでの地域
の母親グループ会合では、
出産後すぐに母乳をあげることの重要性や、


BCGワクチンを接種することも聞いていて、
今回も生後7日目にワクチン接種
に連れて行ったそうです。



HMG_Raj_Rani_Bharwei,_Janaki__(3).png


<生後12日のラジさんの新生児>




ネパールガンジ市第7区に住む、
マデシ民族出身の
シリリ・パシさんは26歳で、
第1子を妊娠して5か月になります。


妊娠してから、第7区のマダナシカ
(Madanashika)
母親グループに参加するようになり、
2回ほど月例会合に参加したそうです。



HMG_Shrili_Pashi,_NPJ_SMC_(2).jpg


<駐在員の大西(左)、女性地域ヘルスボランティア(中央)とシリリさん(右)>




会合では産前健診の重要性や
妊娠中の駆虫薬の内服、
Td(破傷風ジフテリア)ワクチンを接
種するよう話があったとのこと。


これまでに産前健診も1回受け、
貧血予防のため鉄剤の内服も
1日1回続けているそうです。




シリリさんのように読み書きが
できない参加者向けに、


会合では絵の多いパンフレット等を
使って女性地域ヘルスボランティア
が説明するので、


シリリさんも出産や子育てについて
必要な知識について理解することが
できていると言います。



HMG_Shrili_Pashi,_NPJ_SMC_(4).JPG


<絵を示しながらシリリさん家族に病気の子どもの危険な症状について説明するプロジェクト・コーディネーター>




シリリさんは、一番近い
保健医療施設であるベリ病院で
出産予定だそうです。


ご主人は普段は村に働きに出て
いますが、時々戻ってきて
助けてくれるそうです。


普段は一緒に暮らす義母が
身の回りの助けをしてくれています。



HMG_Shrili_Pashi,_NPJ_SMC_(1).jpg


<シシリさん(左)と一緒に暮らす義母(右)>




コハルプール町
サムシェルガンジ地区に住む
39歳のミナ・グルンさんには、
9か月になる孫のスハナちゃんがいます。


スハナちゃんのお父さんは
インドに出稼ぎに出ているので、
ミナさんが子育てを手伝っています。



HMG_Mina_Gurung,_Kohalpur.jpg


<ミナさんとスハナちゃん>



スハナちゃんの母親は16歳なので、
ミナさんが地域のプレムプール
母親グループに参加しているそうです。


プレムプール母親グループには
18人のメンバーがいて、
毎月15日に会合があります。


これまでの会合では、
新型コロナウイルスワクチンや
感染対策、黄疸などが
テーマに取り上げられました。


スハナちゃんは9か月までの
定期予防接種は全て打っています。


月齢の割に体重がやや少なめなので、
ヘルスポストで成長の
モニタリングを受けているそうです。


母乳のほか、栄養補助食品も
あげています。


3カ月前に
サムシェルガンジ・ヘルスポストで
行われた妊産婦と
2歳以下の子どもの栄養に
関するイベントや、


3日前にプレムプール地域であった
栄養に関するイベントといったものにも、


ミナさんも母親と一緒に
積極的に参加するように
しているそうです。


HMG_Mina_Gurung,_Kohalpur_(2).jpg


このように、
コミュニティの母親グループや
女性地域ヘルスボランティアは、


ネパールのお母さんたちの
子育ての心強い味方となっています。


ネパールのお母さんたちが安心して
子育てできる環境が整備されるよう、
引き続き、皆さまの温かいご支援を
よろしくお願いいたします。



※ADRA Japanは皆様からのご寄付のほか、
日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、
2019年3月からネパールのバンケ郡にて
新生児・小児保健環境の改善事業
を実施しております。



(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



Posted by ADRA Japan at 12:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
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