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(12/17) 佐賀県武雄市。水害から4か月の今 [2021年12月17日(Fri)]


令和3年8月に発生した豪雨災害。


ADRA Japanは、地元の団体である
おもやいボランティアセンターを
通じて、9月より足湯やサロン活動、
同センターの運営補助などのお手伝
いをしています。




12月になり、武雄市では朝晩の冷え
込みが厳しくなってきています。


現在でも、家屋の修理が終わって
いないご家庭が多く、一刻も早い
対応が望まれます。


おもやいボランティアセンターでは、
物資の配付やサロン活動の他に
住民の方たちの力になるべく、


水に浸かってしまった床板や壁を
剥がす作業、床下の掃除やカビの
除菌といった活動もしており、
災害からの復興に尽力しています。


また、おもやいボランティアセンター
だけではなく、様々な団体が協力し合
いながら作業をしています。


しかしながら、大工さんの数が足りて
おらず、それ以上の工事が進まずに
先延ばしになっているのが現状です。



武雄1.png


(床を剥がし、土砂を取り除く準備をしている)





皆さまは、被災現場というと、
どのような印象をお持ちでしょうか。


今回の武雄市で起こったような、
豪雨により家屋の中まで浸水する
ような水害においては、
時間の経過とともに、


家の外からでは水害の痕跡が
わからなくなります。


今回、初めて被災地に行った私も、
武雄市の第一印象は同じものでした。




私が武雄市に入ったのは10月半ばで
した。


災害から2か月程経って、
少しずつ復興が進んでいたというのも
ありますが、


「え、ここで災害があったの?」


というのが率直な感想でした。




町を見る限りでは、
スーパーやコンビニ、市役所、駅など
のお店や公共施設は、通常通りに営業
しているように見えます。


お店の看板もあり、尚のことそのよう
に感じます。


一瞬市内を通り過ぎただけでは、
同じように感じる方が多いのではない
かと思います。


浸水した地域から少し離れた地域に
住む方でも、既に災害からの復興は
済んだと思っておられる場合が少なく
ありません。


そのため、水害の被災者は孤立しやす
い状態にあります。




しかしながら、被災した家屋というの
はとても劣悪な環境にあります。


・給湯器が使えないためお風呂に
入れない


・ガスが使えないから料理ができない


・浸水した箇所から、カビが生えてくる


・床下に泥が流れ込んでくる
(今回の水害では少なかったですが)


などといった、
被害に見舞われています。




それらを修理するためにも、
多大な金額がかかります。


国や自治体の支援金や補助はあります
が、それで全てを賄うのは難しく、
被災者の方の多大な負担になっている
のです。



武雄2.png


(家の中では、カビ対策のため壁や床を剥がしている状態のままの家屋が多い)




復興支援のために武雄市に住んでみて、
気づかされる事がたくさんあります。


夜に市内を歩いてみると、真っ暗です。


看板はあっても営業していないお店
が多いのです。


そして、スーパーなどでは、
商品棚の下段には物を置かない
お店をよく見かけます。


これは、また雨が降り浸水しても、
被害を最小限に食い止めるためです。

住宅街でも、対策が講じられています。
家屋の基礎を嵩上げし、
浸水対策をしているのです。


東京で暮らしていたら、あまり見ない
光景ですね。


そして、浸水した部分は
カビが生えるため、
早めに対処しなければいけません。


復旧までに、
やらなければいけない事は
尽きないのです。



武雄3.jpg


(家屋の基礎を嵩上げ済みの住居)



日本は、自然災害の多い国です。
どこに住んでいても、
いつ洪水や地震の被害に
見舞われるかわかりません。


”自分には関係ない”で済ませずに、
災害について少しずつ学ぶ必要が
あるかもしれませんね。




ADRA Japanの
主な活動の一つであるサロンでは、
毎回沢山の住民 の方に
来ていただいています。


サロンでは、 住民の方と談笑したり、
物資の配付やワークショップなどを
行ったりしています。




前回のサロンでは、
キャンドル作りの
ワークショップを行い、


子どもたちやその保護者の方を中心に、
老若男女問わず沢山の方に
参加していただきました。


皆さま和気あいあいとしていて、
日頃の苦労を忘れ、
とても楽しそうにしておられました。


私たちの活動によって、
大変な日々の中にあっても
住民の方々がほっと一息つくことが
できる時間を提供できたら嬉しいです。



武雄4.png


(キャンドル作りのワークショップ)



先日行われた、子どもの遊び場という
被災した子ども向けのサロンでは、
子ども達と一緒に焼き芋を作りました。


普段たき火をしない子ども達は、
火をつける段階から興味津々で、
枯れ葉集めや薪集めを協力してくれ、
美味しい焼き芋を作ることが
出来ました。


12月には、クリスマス会も開催予定
なので、沢山の方がまた元気な姿を
見せに参加してくれる事を願ってい
ます。



武雄5.png


(子どもたちが枯れ葉を集めてくれています!)



武雄6.png


(焼き芋をみんなで楽しそうに食べる様子)




さて、ADRA Japanのブログでも
何度か名前が出ている
おもやいボランティアセンターとは、
どういった団体なのでしょうか?


改めてご紹介できればと思います。


私達が武雄市での活動をするに
あたって、受け入れてくださった
おもやいボランティアセンターは、
地元の方にとってとても頼れる存在
です。




「こたつが壊れたかもしれないので、
見て欲しい。」


「市役所への手続きがよくわからない。」


「被災した自宅から、貸家に移るから
引っ越しの手伝いをして欲しい。」





などの様々な相談を受け、
スタッフで協力し合いながら問題を
解決していきます。


なかには、仲の良いスタッフと
お話をするために、
ボランティアセンターを訪れてくれる
方がいたり、


自宅で採れた柿やみかんを
差し入れてくださる方、
小学生が課外学習の一環で訪れたり、


「いつも大変だろうに頑張って!」


と近隣の飲食店から、
お昼ご飯を頂く事もあります。



武雄7.png


(住民の方から頂いたみかん)




武雄8.png


(近所の小学生が課外授業で訪れ、おもやいの代表に質問する様子)



このように、おもやいさんは
武雄市の方にとって、
地元に根付いた頼れる存在として、
今まで活動を続けて来ました。


これからも、武雄市の力となり
続ける事でしょう。




また、ADRA Japanスタッフも
引き続き、武雄市で困っている
住民の方々のお力になれたらと、
活動を続けて参ります。




日本全国寒くなって参りましたが、
風邪など引かぬ様にお体ご自愛下さい。


本年も皆さまの温かいご支援、
ありがとうございました。


引き続き、来年もご支援賜りますと
幸いです。


どうぞ宜しくお願い致します。




(執筆:国内事業担当 三牧晋之介)


Posted by ADRA Japan at 12:00 | 国内災害被災者支援 | この記事のURL | コメント(0)
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