(11/25) ジンバブエ便り vol.57 順調に進んでいます【ジンバブエ教育支援事業】 [2021年11月25日(Thu)]
アドラ・ジャパンが2017年より 教育支援を行っている ジンバブエのゴクウェ・ノース地区は、 教育を受けることができていない 子どもの割合が15.3%と、 国の平均である6.6%と比べて 2倍以上多い地域です。 毎年子どもが学校を中退してしまう 現実を改善するため、 学校に対する支援と、 コミュニティーに対する支援の 両側面からアプローチしています。 現在取り組んでいる活動のひとつは、 学校の職員棟の建設です。 一時期は、 新型コロナウイルス感染拡大の 影響を受け、 工事の遅れが心配されましたが、 今は概ね計画通りに 建設工事をすすめることができています。 基礎工事の確認 住民が作ったレンガの質を確認 建設作業に必要な水が 確保できるかどうかも、 事業管理には大切なので 定期的に水源の確認もしています。 事業地近くの浅井戸は 水が枯れてしまっていましたが、 干上がっている川の土を掘ると、 水が出てくることを確認することが できました。 人口的な浅井戸が枯れたところを確認 川だった場所から水が出てくるのか確認中 大切な資材のひとつであるセメントも 予定通り納品され、 きちんと管理されています。 搬入されたセメントの保管状況を確認 建設工事の作業内容を確認 建築作業はこのまま順調に進んでいく 見込みです。 また、同時に取り組んでいる 学校運営を行っている学校開発委員会への キャパシティビルディング研修では、 学校の維持管理に必要な収入を 委員会が独自に生み出していけるよう、 専門家を招き、 マーケット調査を通じて実際の市場の 仕組みを学んだほか、 養鶏・養卵、家畜(ヤギ)の飼育を どのように収入につなげていくか、 参加者と共に考え、実践しています。 実際に行われている研修の内容を確認 学校開発委員会のメンバーと収入向上活動の進捗を確認 生まれたての子ヤギの健康状況をチェック ADRAスタッフ自身もマーケットを調査し市場を把握する このほかにも、 各家庭に教育の重要性を伝える啓発活動や、 学校に来なくなってしまった子どもたちの 追跡調査、 学校に戻ることを希望した子どもたちへの 特別支援学級の開催にも取り組んでいます。 学習キットの活用状況を確認 学習キットを使って子どもの理解度チェック ゴクウェ・ノース地区の子どもたちが 学校に通えるようになるためには、 あらゆる角度からのアプローチが 必要です。 私たちは包括的に教育支援に 取り組むことで状況を改善できると 仮説を立て取り組んでいますが、 当初設定した目標や 指標の達成状況などを確認し、 問題があった場合は、 早期に改善策を見つけ、対応します。 現場では、移動が制限されて 資材の搬送が遅れたり、 水が出なくなったり、 学校に通い始めた子どもが コロナの休校中に 結婚してしまったりと、 予想外のことも多々起こります。 それでも、学校で学ぶ子どもたちの 笑顔に触れるときや、 学校を守ろうと真剣に取り組む 大人たちの姿をみるとき、 確実に前進できていることを感じます。 最後にネニュンカ小学校の子ども達と集合写真 ジンバブエ事業は、 皆さまからのご寄付のほか、 日本NGO連携無償資金協力の助成も 受けて実施しています。 引き続き、皆さまの温かいご支援を 活用させてもらいながら、 必要な支援を必要な場所に、 我々の手で、責任を持って 届けていきます。 どうか、今後も活動にご支援・ご協力を お願いいたします。 ‘ADRA Japan(アドラ・ジャパン) スタッフのツイッター’で ジンバブエ情報も発信しているので ぜひ、いいね、リツイート、 登録をお願いいたします。 ADRA Japan(アドラ・ジャパン) スタッフ (@ADRAJapan_Staff) (執筆:ジンバブエ事業担当 小松 洋) |
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