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(10/6) 身近な人を大切にすることが国際協力になるたった1つの理由 [2021年10月06日(Wed)]


今年も残り87日。
今日、10月6日が何の日か
ご存じでしょうか。


インターネットで検索すると


「同日2018年築地市場の
営業が終了」


「天むすの日」


「漫画ONE PIECEの
キャラクター‘たしぎ’の誕生日」


などが私の目に入ってきました。




いろいろな日がありますが、
今回のブログでは
「国際協力の日」を
取り上げたいと思います。




「国際協力の日」は、
1954年10月6日に、

日本の政府開発援助(ODA)が
開発途上国のための国際機関
コロンボ・プラン
(アジアや太平洋地域の国々の
発展を支援する協力機構)

に参加したことにちなんで
日本政府によって定められました。


この日を機会にして日本では、
多くの方たちに国際協力に関する
理解を深めてもらおうとする
取り組みがなされています。




「国際協力」と聞くと、
あなたはどんなことを
イメージしますか?


井戸掘りなどを
イメージする方が
多いのではないでしょうか。


私自身、2011年に
最初のアフリカへの赴任が
決まったとき、

実際に取り組んでいたことは
体育指導でしたが、
周りの友達には、


「井戸を掘っている」





「稲作を普及している」


と思われていました。


また、無償で何かをしてあげる
ことが国際協力だという風に
捉えている方も少なくないように
感じます。




けれども国際協力というのは
井戸掘りや稲作の普及
ばかりではありませんし、


「与えること」


だけが支援ではありません。


支援の形はたくさんあり、
支援方法は、
その時の状況によって
変えていく必要があります。




いくつか場面の例を
挙げていきますので、


「わたしがもしそこに居たら…」


と想像しながら読み進めて
頂けたら幸いです。




<場面@>


写真1.修正.jpg



車を運転していると、
物乞いの男性が近づいてきました。


あなたは、
お金を与えることもできるし、
職業トレーニングの機会を
与えることもできるとします。


このどちらも
「支援」であることには
変わりません。




<場面A>


写真のような綿花の生産を
生活の糧としている農家に
会ったとします。


あなたは、農家の方から
「収入が安定せずに困っている」
と相談を受けます。


収穫が安定するような栽培方法を
教えることもできるし、
コットン(綿)を繊維にして、
縫製ができる機械を
与えることもできるとします。


どちらも「支援」です。



写真2.jpg


<収穫された綿花。綿花栽培はジンバブエの主要産業のひとつ>





<場面B>

あなたはジンバブエの地方で、
学校の校舎がなく青空のもと
埃まみれ、砂まみれになって
勉強をしている子ども達を
見たとします。


体を清潔にできる手段を
提供することもできるし、
快適な環境で学べるように
校舎を建設することも
できるとします。


どちらも「支援」です。



写真3.jpg


<木とワラでできた簡易的な教室で学ぶ子ども達>





<場面C>

もしあなたが、
インフラ整備が整っておらず、
移動するのに何時間もかかるような
生活をしている人を見たとします。


ぬかるんだ道でも走れる車で
送迎することも、
道路や橋を整備にむけて
地元政府に働きかけることも
できるとします。


どちらも「支援」です。



写真4.jpg


<雨で泥だらけの道に行く手を阻まれている男性>





<場面D>

ジンバブエでは、
毎月の収入が20米ドル(約2,200円)
と少なく、生活に困っている人が
多くいます。


あなたはニワトリの育て方を
知っていて、ひよこもたくさん
持っています。


養鶏・養卵によって収入を得る
方法を教えることもできます。


また、生活費を援助することも
できるとします。


どの方法をとったとしても
「支援」になります。



写真5.jpg


<養鶏・養卵事業の雛鳥。ある1人の女の子は、ADRAが支援したひよこを大切に育て、育った鶏が産んだ卵を売って、中学校の制服と教科書を買うことができました>





支援には、
さまざまな方法があります。


支援の方法によっては、
一時的な助けで終わってしまう
ものもありますし、

成果を長く残し、
自立を促せる方法もあります。


相手をよく知り、話を聞き、
問題の解決策を共に考え、
そのときの状況に合わせて
柔軟に対応することが大切です。


そして、少し視点を変えて
考えてみて欲しいことがあります。


それは、身近な人に対しても
同じように接することは
できるということです。


身近な人とは、
家族や好きな人、職場の人、
学校の友達だと思います。


「おはよう」の挨拶を
交わしたり、
相手を受け入れて話を聞いたり、

困っていたら「大丈夫?」と
声をかける。


これは、国際協力の現場と
共通します。


国際協力は、
身近な人を大切にすることから
始まると思います。


ジンバブエでは、
みな当たり前のように
家族を大切にしています。


ショナ民族が多く住んでいる
ジンバブエでは、
ショナ語が使われています。


例えば、朝の挨拶に


「元気に起きたかな?」


という意味を表す


「Mamuka sei(マムカセイ)」



という言葉があります。


こう聞かれたら、


「しっかりと起きて
みんな元気だよ」


の意味である


「Tamuka mamukawo
(タムカ マムカヲ)」


と答えます。




主語である‘Ma’は‘あたな’を
意味し、答えるときの‘Ta’は
‘私たち(家族)’の意味になります。


このように、日常会話の中に、
家族のことも含めて返答する
文化があります。


それくらい家族とのつながりが
強いことが分かります。


ジンバブエでの生活を通して、
人々から家族や仲間の大切さを
教えてもらっています。




あなたの住んでいる場所は、
支援を必要とする人とは
物理的に距離が
遠いかもしれませんが、

それでもきっと普段から
一番身近な人を
大切にしたいという想いは
持っておられることと思います。


国際協力はその気持ちから始まり、
距離は関係なく、
誰にでもできることがあると
私は思っています。




今年も残り87日。


今日の国際協力の日をきっかけに
身近な人を大切にすることを
より一層心掛けて過ごし、

新しい年を迎えるのも
いいですね!



写真6.jpg


<ジンバブエ・ゴクウェ地区の朝日>




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(執筆:ジンバブエ事業 現地事業責任者 小松 洋


Posted by ADRA Japan at 13:45 | 今日は何の日? | この記事のURL | コメント(0)
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