(7/21) ネパール便り vol.55 【分娩棟が完成しました】 [2021年07月21日(Wed)]
|
皆さん、こんにちは。 ネパールに駐在している大西です。 2021年4月中旬以降、 新型コロナウイルス感染拡大の 第2波に直面しているネパールですが、 本日は感染拡大の第1波を乗り越えて 完成した、カトゥクイヤ・ヘルスポスト (村の診療所)の分娩棟について ご報告します。 バンケ郡の最東部でもある ナライナプル村のカトゥクイヤ地区は、 インド国境から1-2km程度の距離に あります。 バンケ郡の郡都である ネパールガンジからですと、 車で2時間でこぼこ道を進んだところに 位置します。 この地域は、 特にムスリム(イスラム教徒) が多い場所であり、 村にはモスクが至る所に 点在しています。 また、ここは貧困家庭の 多い地域でもあり、 女性や女の子の保健医療サービスへの アクセスに課題があります。 [ムスリムの家庭であることを表す旗を掲げている、ナライナプル村の住宅] [ナライナプル村にあるモスク] 修繕前のカトゥクイヤ・ヘルスポスト の分娩棟は分娩棟とは言いにくいほど 環境が整っていませんでした。 せまくて産前健診室もなく、 蛇口があるのに水は流れず、 トイレがなく、 床はコンクリートが 打ちっ放しの状態でした。 [修繕前の狭い分娩室] [修繕前、トイレとなるはずの部屋には設備がなく物置きとなっていた。] カトゥクイヤ・ヘルスポスト 施設長であるカラム・バハドゥール・ チャウダリさんに、話を聞きました。 [カトゥクイヤ・ヘルスポスト施設長であるカラムさん] カラムさんはカトゥクイヤ・ ヘルスポストの施設長を 5年間務めており、 ヘルスポストで提供される予防接種や 外来診療、家族計画サービス、 健康診断、出張診療、そして出産前後 ケアといった全ての保健医療サービス の責任を担っています。 十分な設備がない中で これだけのサービスを行うのには 苦労も多く、カラムさんはいつも、 「より良い環境で患者のケアを提供し たい」 と話していました。 また、患者さんからは 「室内にトイレがないのが不便だ」 「水が流れなくて困る」 と不平・不満の声を言われることも 多くありましたが、 ADRA が建設支援をするまでは、 修繕したくても その資金がありませんでした。 ADRAはカトゥクイヤ・ヘルスポスト の分娩棟を使いやすいように修繕し、 妊産婦さんが安心して健診に訪れ、 出産できる環境を整えました。 [床をタイル貼りした分娩室] [分娩室に併設した洋式トイレ。水も流れるようになった。] [新設された産前健診室] カトゥクイヤ・ヘルスポストの 分娩棟が修繕され、カラムさんは 「産前産後健診と分娩と、 それぞれに必要な部屋が整備され、 洗面台やトイレからもきちんと水が 流れるようになりました。 これからは良いサービスを妊産婦さん たちへ提供することができます」 と話してくれました。 実際、きれいになった施設で 診察をするカラムさんの 誇らしげな様子と、 安心して相談している 患者さんの様子は印象的で、 提供できるサービスの質を 向上できたことを とてもうれしく思いました。 [患者を診察するカラムさん] ADRAは現在も、 バンケ郡にてヘルスポストの 修繕を実施しています。 妊産婦さんと家族が 安心して出産できる環境が 整備されるよう、 引き続き、皆さまの温かいご支援を よろしくお願いいたします。 ※ADRA Japanは皆様からのご寄付のほか、 日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、 2019年3月からネパールのバンケ郡にて 新生児・小児保健環境の改善事業を 実施しております。 (執筆:ネパール事業担当 大西由香) |
|
【ネパール便りの最新記事】
↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓ 最新ニュース|東日本大震災|南スーダン|ジンバブエ|アフガニスタン|ペルー|ネパール| ネパール口唇口蓋裂|緊急支援|イベント情報・報告|人材募集|ボランティア募集|スタッフのつぶやき |




