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(4/6) ネパール便り vol.53 【ネパールのお父さんたち】 [2021年04月06日(Tue)]


皆さん、ナマステ、こんにちは。ネパールに駐在しています、大西です。

本日はネパールのバンケ郡に暮らす、お父さんたちの声をお届けします。



バンカティ村のバンカティ地区のシヴァさんは37歳で、3人の子どもを含めた一家の大黒柱として農業で家族を養っています。

バンカティ地区のほぼ全ての地域住民は、農業に従事しています。

シヴァさんは地域の農業委員会に所属している他、バンカティ・ヘルスポスト(村の診療所)の運営管理委員会のメンバーでもあることから、地域住民の健康には日頃から気を配っていました。




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[バンカティ地区に住むシヴァさんと娘さん]




シヴァさんは

「家族の健康を守るために、これまでヘルスポストで行われる啓発活動にも参加してきました。

けれども、病気の子どもを家でどのように面倒見たらよいか、きちんと分かっていませんでした。

地域の人によっては子どもが病気の時に、占星術やマントラ(真言)を唱える、祈る、ハーブを利用する、患部に息を吹きかけるといった伝統的治療法を用いる、伝統的ヒーラーを頼ることもあります。

私たちの村では、危険があるにもかかわらず分娩施設よりも自宅で出産をすることを望む女性も多く、家庭で適切に世話ができなかったために子どもが病気で苦しんでいる様子も見てきました。

地域の人に、健康に関する意識や病気を予防するための正しい知識はあまり身についていないように思います。

昔からネパールは圧倒的な男性社会で、一般的に女性は男性に従属するとされています。

私は、病気で亡くなる女性や子どもを減らすために、男性が家事や子育てに関わっていかなければいけないと思っています。

なぜなら、家族の健康問題や家庭内でのヘルスケアについて強い決定権を持っているのは男性だからです。」

と話します。




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[伝統的ヒーラーの診療所]




ナライナプル村のカトゥクイヤ地区に住む65歳のマヤさんには、5人の子どもがいます。

何種類もの穀物や野菜を育てるマヤさんは、読み書きができるために農業組合の組合員を13年間務めており、地域の啓発活動にも参加してきました。

そんなマヤさんも「新生児や子どもの健康についてはあまり知識がなく、自信がなかった」と言います。




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[カトゥクイヤ地区のマヤさんと二人の子ども]



シヴァさんとマヤさんは、ADRA Japanがバンケ郡で実施する事業の、新生児・小児保健勉強会に参加してくれました。

勉強会では、家庭で気を付けるべき新生児の病気や子どもの危険な症状、子どもの下痢や風邪の予防方法、それらの症状が出たときの自宅でのケア方法、子どもの栄養管理などについて、お父さんたちに伝えました。





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[勉強会の様子]




後日、シヴァさんは「施設で出産することの重要性を、きちんと地域の人に話せるようになりました。」と話してくれました。

また、近所の子どもが病気になったときに家族に受診するように助言したら、親御さんがきちんと子どもをヘルスポストへ連れて行った、とシヴァさんは誇らしそうでした。




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[収穫期の麦畑とバナナ畑の前にて、シヴァさんと駐在員]



マヤさんは勉強会後には、様々な地域の集まりで新生児や小児の健康問題や正しい手洗い方法の話などをするようになりました。

「子どもや女性たちの健康を守るために、男性たちはもっと色々なことを知らないといけない」とマヤさんは思っているそうです。




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[病気の子どもの危険な症状について近所の人へ説明するマヤさん]




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[手洗い方法を子どもに教えるマヤさん]



病気で亡くなる妊産婦や子どもの数を地域全体で減らすためには、お父さんたちだけではなく、全ての住民の方々と協力が必要です。

子どもたちの健やかな成長を地域で見守っていく環境が整備されるよう、引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。

※ADRA Japanは皆さまからのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受け、2019年3月からネパールのバンケ郡にて新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。

(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 18:00 | ネパール便り | この記事のURL | コメント(0)
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