(3/17) ADRA JapanとADRA Network [2021年03月17日(Wed)]
皆さん、こんにちは。 本日は私たちADRA Japanと世界のADRA支部との関係(ネットワーク)についてご紹介します。 ADRAは、“Adventist Development and Relief Agency”という英語の頭文字をとった略称で、その名の通り開発支援と救援(緊急支援)を中心に活動しています。 ADRAの支部は、現在世界約120の国と地域にあり人種・宗教・政治の区別なく支援活動をしています。 本部は、アメリカの東海岸メリーランド州にあります。 この本部(ADRA International)を中心とし、ADRAネットワークと呼ばれる世界に広がるADRA支部同士の相互協力の組織体を形成しています。 そして、各国の支部は、Supporting Office(支援国支部)とImplementing Office(実施国支部)に分かれてそれぞれの役割を担っており、支援国内で災害が発生した際には実施国支部として活動することもあります。 ADRAネットワーク内には9つの地域事務所があり、ADRA JapanはADRA Asia Regional Office(ARO:アジア地域事務所)の統括下にあるSupporting Office(支援国)です。 AROはタイの首都バンコクに所在しています。 アジア地域には17の支部があり、そのうち支援を行う側であるSupporting Officeは日本と韓国、中国(香港)の3支部です。 各ADRA支部は、他支部との連携を大切にしています。 ADRAネットワーク会議に出席して支援の方向性を検討したり、他の支部を訪問して事業に関する協議を行ったりします。 ADRA Lao(ラオス支部)やADRA Mongolia(モンゴル支部)のスタッフがADRA Japanの事務所を訪問したこともあります。 [ADRA ネットワーク会議の様子] ADRAネットワークの特徴を活かして、各支部間の緊密な連携のもとで、迅速に多くの情報を世界中から得ることができます。 特に災害発生時は、被災国の支部から情報が届くので、直ちに正確な状況を把握し、現地への支援の必要性を検討することができます。 また支部同士の協力の中で、より大きな支援を届けることもできます。 そして何よりも、いざ支援活動を実施する際には、事業地に根付き、現場のことを知り尽くした支部の存在が大きな力となります。 例えば、過去のブログでもご紹介したように、イエメンでの支援においては日本人スタッフが渡航することができませんでしたが、イエメン支部の働きによって事業を継続させることができました。 現地に住み、現地の言葉を話す現地スタッフの存在は(場合によっては自らも避難民や被災者となることもありますが)事業の成功に大きく寄与します。 国際協力においては、事業を行う際のパートナー選びは非常に重要であり、事業全体の命運が懸かっていると言っても過言ではありません。 ADRAは各国に信頼できる支部を持つことで、この重要なポイントにおいて大きなアドバンテージを持っていると言えます。 ADRA Japanは、ADRAグループの一員としてADRAネットワークにおける各支部との連携を強化し、より良い事業が実施できるよう尽力していきたいと考えています。 皆さまからのご支援に対する感謝の気持ちを忘れず、今後もより多くの方々に支援を届けることができるよう活動してまいります。 (執筆:事業部マネージャー 杉本亜季) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
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