(2/17) ネパール便り vol.52 【世界肺炎の日キャンペーン】 [2021年02月17日(Wed)]
皆さん、こんにちは。 ネパール駐在員の大西です。 ADRA Japanは、2019年3月から外務省NGO連携無償資金協力の助成を受け、ネパールのバンケ郡にて、新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。 今回は、世界肺炎の日キャンペーンに参加した女性地域ヘルスボランティアの声をお届けします。 アニータさんは2007年より、サムセルガンジ地区での女性地域ヘルスボランティアを13年以上に渡って務めています。 彼女は地域の健康増進を図るこの役割に誇りをもって取り組んでおり、地域住民への啓発活動やカウンセリング、出張診療のサポート、ビタミン剤の配布、寄生虫駆除剤等の薬剤の配布を担っています。 治療が必要な住民をヘルスポストへ紹介することも、彼女の大きな役割です。 アニータさんは母子保健サービスの重要性を認識しており、地域のヘルスポストで提供できる保健医療サービスを、全ての女性たちや子どもが誰一人取り残されずに受けられるようにしたいと話します。 [女性地域ヘルスボランティアであるアニータさん] 2020年11月12日、コハルプール町にあるサムセルガンジ地区では世界肺炎の日キャンペーンが行なわれました。 肺炎は世界の子どもの命を最も奪っている感染症であり、マラリア、はしか、下痢による死亡数を合わせた数よりも多くの子どもたちが命を落としています。 事業スタッフは、子どもの肺炎の予防方法や対処法を説明した他、肺炎に関わる予防接種について、キャンペーンに参加する女性地域ヘルスボランティアや住民たちに話しました。 [キャンペーン前、参加者へ肺炎について説明を行う事業スタッフ] アニータさんは 「以前にもこのようなキャンペーンに参加したことがありますが、ただスローガンを叫ぶだけでした。 でも今回は、ADRAから肺炎に関するケアやカウンセリング方法も事前に学ぶことができました。 また、新型コロナウイルス感染症の影響下にあっても、どのような対策を取れば安全に集まって活動できるのか知ることができました。 今日の学びを他の女性地域ヘルスボランティアとも共有したいです。」 と話してくれました。 [距離を取りながらキャンペーンに参加する住民たち] [新型コロナウイルス感染症対策に関する啓発も実施] 地域の人々からも、女性地域ヘルスボランティアが肺炎のキャンペーンに関わっていることを歓迎する声が聞かれました。 地域の人々にとっても、新生児や子どもたちが施設でどのような保健医療サービスを受けられるのかは、大きな関心事だからです。 地域の子どもたちと家族が安心してケアを受けることができる環境が整備されるよう、引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。 ※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。 (執筆:ネパール事業担当 大西由香) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
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