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(2/3) 南スーダン便りvol.87 クレ難民キャンプの難民自身による公衆衛生活動 [2021年02月03日(Wed)]


こんにちは。

エチオピア事業を担当している羽鳥です。

ADRA Japanでは、9月よりエチオピア西部のガンベラ州にあるクレ難民キャンプで水・衛生分野のプロジェクトを実施しています。

ガンベラ州には7つの難民キャンプがあり、約36万人の南スーダン難民が暮らしています。



クレ難民キャンプは、南スーダンとの国境から車で1時間ほどの場所にあります。

南スーダンで内戦が激化し、多くの難民がガンベラに流入した2014年に設立されました。

現在、約4万5000人の難民が暮らしています。

難民キャンプはとても広く、キャンプの入り口から奥までは徒歩で1時間ほどかかります。

そのため、普段、私たち支援団体は車で移動しています。



2camp_view.jpg

[クレ難民キャンプの様子]




クレ難民キャンプには6つの幼稚園、5つの小学校、そして中学校がひとつあります。

また、診療所が2か所、水汲み場は50か所あります。

ここの難民キャンプでは国際機関やNGOなど27の援助団体が各分野の支援活動を行っています。

上述の教育、保健・医療、給水もこれらの団体によって支援されているほか、シェルター(住居支援)、生計支援・職業訓練、障害者支援や高齢者支援、心理的ケアなどを行う団体もあります。



私たちADRAは、水・衛生の分野で衛生啓発とトイレの建設を行っています。

難民キャンプは人口密度が高く、衛生環境も悪いため、感染症が発生するとすぐに拡大してしまいます。

そのため、ひとりひとりが衛生面に配慮して生活することが大切になってきます。



しかし、難民の中には、南スーダンの農村から避難してきた人たちが多くいます。

そういう人たちにはトイレを使う習慣がない人や、トイレの後や食事の前に手を洗わない人が含まれます。

ADRAは衛生知識の普及と実践による習慣化を通して難民キャンプの衛生環境を向上させることを目標に事業を実施しています。



慢性的なトイレの不足は難民キャンプの抱える課題のひとつです。

トイレが家にないため、そこに住む人たちは屋外で用を足します。衛生的ではなく、特に夜間は危険が伴います。

ADRAでは、このような状況を改善するために、トイレの建設を行っています。




4irosheet_HHL.jpg

[過去にADRAが作ったトイレ]




これまで、ADRAでは金属製のトタンを壁に使ってトイレを建設していました。

しかし、数年前よりこのトタンの窃盗が事業地周辺で頻発しています。

盗まれたトタンは売られたり、家などの建物の建設に使用されているようです。



そこで、今年の事業より木や竹などの素材を使ったものに変更することにしました。

これによって窃盗被害の防止だけではない効果が期待できます。

それは、自然素材を使うことで難民が自分たちで修繕できるようになることです。

難民キャンプに住む人の多くは、木や土を使用して自分で家を建てます。

家を囲う塀や家畜小屋を作ってしまう人もいます。

そういう人たちであれば、木や竹を使ったトイレを修理することは難しくありません。



また、難民はトイレをただもらうのではなく、建設の段階からトイレの穴掘りや修繕作業に関わります。

これによってトイレは自分たちのものという当事者意識が育まれ、トイレをより大切に扱うようになることを期待しています。



また衛生啓発の分野では、難民から選出した91名の衛生啓発員に研修を実施し、衛生啓発員が主体となって衛生啓発活動を実施しています。




3hygiene_proomoter.JPG

[手洗いキャンペーンを実施する衛生啓発員]




難民の自立は、エチオピア政府の掲げる目標のひとつです。

長年、エチオピア政府は難民を帰還させる方針を取ってきましたが、2017年11月から包括的難民支援枠組み(CRRF)に参加し、2019年1月には難民法が成立し、難民の出生証明、教育や就労機会の権利を与えるなど政策を転換しました。

そのため、支援団体が実施している難民のための活動には主体的・積極的な参加を求めています。



また、難民キャンプ開設から6年が過ぎ、国際社会からの注目や支援は減ってきています。

南スーダンに帰還することのできない難民にとって、自分たちの手で自分たちの生活を作ることはますます重要になってきています。

現地で活動する団体の事業内容を見ても、難民が生計を立てられるように職業訓練を実施したり、難民キャンプの中でできる家庭菜園の指導を行ったりと、難民の自立を目指したものが増えています。



現在実施しているエチオピア事業は今年4月までを予定しています。

本事業を通じて、難民の人々と寄り添いながら支援活動をしていきます。

今後もご支援、ご協力をよろしくお願いします。



*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。

(執筆:エチオピア事業担当 羽鳥憲伍)



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Posted by ADRA Japan at 11:15 | 南スーダン便り | この記事のURL | コメント(0)
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