(8/31) 【新型コロナウイルス】感染拡大の影響で死産が増えたとの報告もあるネパールの現状 [2020年08月31日(Mon)]
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ネパールでの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は拡大を続けており、8月23日時点での累計新型コロナウイルス感染者数は31,935名に達しました。 日本の外務省による感染症危険情報においては、7月21日付でレベル3(渡航中止勧告)に引き上げられました。 ネパールでは新型コロナウイルス感染疑いの件数に比べて検査キット数(PCR検査および迅速抗体検査キット)が確保できておらず、必要な検査数をこなせていない状況にあります。 グラフ1:新型コロナウイルス感染者数と検査数の推移(8月23日時点) (青)検査件数 (赤)累計陽性者数 (緑)回復者数 医療体制が脆弱なネパールでは、感染症の流行を最小限に留めるために3月23日以降、全土で厳しいロックダウン(外出禁止)措置が取られていました。 しかし、長らく続くロックダウンによる経済的な打撃もあり、段階的に規制措置が緩められました。 その結果、今では特に首都カトマンズで感染症が拡がっています。 8月になって、外出する際はマスク着用が義務付けられるようになり、着用していない者は100ネパールルピー(約90円)が課されることになりました。 [ネパール・バンケ郡での新型コロナウイルス感染者用施設] 新型コロナウイルス感染症の疑いのある人々は、地方自治体により運営される隔離施設に収容されますが、食料供給や生活必需品が十分に整備されてはいません。 また、婦人用衛生用品も備えておらず、女性や女児の尊厳を守るための環境は整えられていません。 隔離施設では感染防止策が不十分であり、隔離施設内で感染してしまう可能性も否めません。 [ネパール・ダイレク郡における隔離施設の様子] https://kathmandupost.com/karnali-province/2020/06/09/suspects-in-quarantine-allowed-to-go-home-due-to-delay-in-results ネパールにおける新型コロナウイルス感染による死亡者数は104名であり、累計感染者数と比べても多くありません。 しかしネパールでの現状の医療体制では、人工呼吸器を必要とする重症例になると救命率が大変低くなるとの意見もあります。 グラフ2:年代別の回復した新型コロナウイルス感染者数 また、別の統計では40歳代以上の感染者数の割合は若年層より少ないにも関わらず、死者数が多いことがわかります。 海外へ出稼ぎに行っていたネパール人労働者が帰国し、国内で新型コロナウイルスに感染することもあり、男性の感染者および死亡者が多いことが見受けられます。 グラフ3:年代別・男女別の新型コロナウイルス感染による死亡者数 新型コロナウイルス感染症は、ネパール経済だけではなく幅広い分野に影響を及ぼしています。 教育機関の施設や校舎等は隔離施設として使用され、ネパールの子どもたちは3月から通学できていません。 妊産婦健診も含めた保健医療施設への受診者数も減少しており、施設分娩ではなく家庭分娩が増え、死産も増えたと報告されています。 このような状況を早急に改善するため、ネパールでの新型コロナウイルス感染症の流行を収束させる必要があります。 引き続き皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。 新型コロナウイルス 医療体制が整っていないネパールにご支援を(Yahoo!ネット募金) https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186006 [出産後の母子] https://kathmandupost.com/health/2020/08/13/covid-19-taking-away-nepal-s-achievement-in-maternal-health 出典 https://heoc.mohp.gov.np/update-on-novel-corona-virus-covid-19/ https://kathmandupost.com/より (執筆:ネパール事業担当 大西由香) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
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