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(8/21)ネパール便り vol.46 【ネパール人女性たちが、特に美しくなる日】 [2020年08月21日(Fri)]


皆さん、こんにちは!ネパール駐在員の大西です(現在は新型コロナウイルスの影響で日本に帰国中)。

今回は、ネパールの女性たちが毎年とても楽しみにしている“ティージ(Teej)”というお祭りをご紹介します。



“ティージ”とは、ネパールやインドの一部地域で、主に女性たちによって祝われるヒンドゥー教のお祭りの総称です。

ネパールでのティージはモンスーンを迎える時期でもあり、初潮を迎えた女児や女性たちが歌ったり、踊ったり、祈りを捧げたりすることによって祝われます。



ネパールでは西暦とビクラム歴が採用されていますが、年間のほとんどの祝日はビクラム歴に沿っています。

ビクラム歴はインドの影響を受けた太陰太陽暦で、紀元前57年が起点になるため、西暦に56もしくは57を足した年で表されます。

たとえば、現在の西暦2020年8月は、ビグラム歴だと2077年4あるいは5月になります。

そして今年のティージは、今日8月21日にあたります。

新型コロナウイルス感染症が流行中のネパールでは、例年より控えめに開催することが求められているのではないでしょうか。



ティージでは、女性たちはヒンドゥー教の“破壊神”として知られるシヴァ神に、お供物やお香を捧げます。

これは、ティージが妻から夫への生涯に渡る献身を暗示しており、断食等を経てシヴァ神と結婚できた、“戦いの女神”であるパールバティのような結婚ができるように祈ります。

そのため、パールバティは“ティージの女神”とも呼ばれます。



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[祈りを捧げたる女性たち]



お祭りは、全体で3日間に渡ります。

第1日目“ダールカーネ(Dar Khane)”の日は、普段は家族に献身的に仕える女性たちが美しい衣装やアクセサリーで最大限に着飾り、親戚や友人宅で夜中までご馳走を食べます。

ティージのメインとなる第2日目に女性たちは断食し、既婚女性は夫、子ども、家族の健康や長寿を願って、未婚女性は将来素敵な伴侶を見つけられますようにと願いをかけます。

第3日目の“リシ パンチャミ(Rishi Panchami)”には、社会福祉に貢献したとされる7人の聖人に食べ物やお金といったお供物を捧げます。



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[美しく着飾った女性たち]



リシ パンチャミに女児や女性たちは、沐浴と枝を用いて歯磨きをし、体と魂が清められることを祈ります。

身を清潔にすることで、月経期間中の過ちへの赦(ゆる)しを聖人たちに請います。

ヒンドゥー教の古くからの慣習では、月経は不浄なものとみなされているためです。

月経期間中の女児や女性は宗教的儀式や調理、(家族であっても)男性と接触禁止されるという習慣が、根強く残っています。

農村部では、月経中の女児や女性を粗末な小屋に隔離するといった手段も、未だ取られ続けています。



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[祈りの準備をする女性たち]



ADRAは現地の文化や風習を尊重しつつも、偏見やこのような不適切な手段を減らすため、思春期児童への性教育や女性の地位向上を目指した事業を実施しています。



ADRA Japanが実施している新生児・小児保健環境の改善事業でも、女児と男児が平等に保健医療サービスへアクセスできるよう、コミュニティの男性と女性どちらも巻き込んだ活動を進めていきます。





[家族とティージを祝う事業スタッフ]2.jpg



引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。


※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。


(執筆:ネパール事業担当 大西由香)



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Posted by ADRA Japan at 12:30 | ネパール便り | この記事のURL