(7/10) 【スタッフのつぶやき】一人ひとりの人生に意味がある [2020年07月10日(Fri)]
皆様、いかがお過ごしですか。事務局長の浦島靖成です。 長年ADRA Japan で働いてきた二人のスタッフが、先日、異口同音にあることを言っていました。 一人は海外事業課に所属し、アフリカでの教育開発事業などに携わってきました。 教育支援事業では、校舎を建築したり、水道やトイレも併せて作ったり、教員向けの研修を提供したり、親が子供を学校に通わせてくれるように教育の大切さについて啓発活動をしたりします。 もう一人は国内事業課で、日本国内の緊急救援などに携わってきました。 避難生活を送っておられる方に対し、食料、水、衛生用品などの配付、衣類や寝具の提供、避難場所の確保など、短期間に集中して命を守るための支援をする場面が多くあります。 その二人はしかし、異口同音に次のことを言っていました。 私たちが支援を行う者としてできることというのは、校舎にしても支援物資にしても、人々が必要としているすべてを提供することはできず、ほんの一部だけである。 研修や啓発活動など、形のないものを提供するとしても、その範囲は非常に限られている。 しかし、そのように限られた支援であったとしても、それを受け取った人が、やがては人生には生きる意味があるということを感じてほしいと思って業務に携わってきたし、これからもそのことを目指して働きをしていきたい、と。 数日分の食料を受け取っただけでは、状況は全く変わりません。 しかし、それでも私たちがその支援に意味があると考えるのは、そのことを通して、自分たちは見捨てられてはいないんだ、誰かが自分たちのことを心にかけてくれているのだということに気づいてほしいと思うからです。 そしてその気づきが生きる力につながり、ひいては、人生には生きる意味があると思ってほしいと願っているからです。 少々大げさかも知れません。 しかし、世界のどこに住んでいる人にとっても、共通して最も大切なのは、自分が生きていて良いのだと思えることです。 私たちに与えられている人生には、生きる価値があることに気づけることです。 私たちはこれからも、そのことを目指して、支援の行き届いていない場所に必要な支援を届けて行きたいと願っています。 (執筆:事務局長 浦島 靖成) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
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