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(4/30) ジンバブエ便りvol. 47 〜教育環境改善支援 1期事業完了のお知らせ〜 [2020年04月30日(Thu)]


ADRA Japanは2019年3月から3年計画で、ジンバブエのミッドランド州ゴクウェ・ノース地区にて、教育環境の改善を目的とした事業を行っています。

2020年3月に1年目が終了したため、進捗を報告します。

今回は、@事業で建設した校舎、Aチームビルディング研修、B特別開設クラス、の順にご紹介します。



@ 事業で建設した校舎

事業を始める前は、対象となる小学校には校舎が無かったり、足りなかったりという理由から木陰の下で授業をしていました。

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ADRA Japanの事業の1年目として教室と倉庫をそれぞれ2室備えた校舎を、計3校に建設しました。下の写真は住民と共に建設したネニュンカ小学校の校舎です。

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こちらはクシンガ小学校の校舎です。

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教室内部の様子です。1教室で50人前後の生徒が、それぞれ机と椅子を使い、天候に左右されずに授業を受けることができます。

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2年目は、もう1棟の校舎に加え、教員住宅の建設も行う計画です。



A チームビルディング研修

次にチームビルディング研修の様子をご紹介します。

教育環境を改善するには学校と地域社会の協力が大切になります。

そのため、外部のファシリテーター(進行役)が、教員や学校開発委員会のメンバー(日本でいうPTA)、地域住民、行政職員の立場と役割を明確にし、住民参加型の学校運営になるように研修を実施しました。

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チームビルディング研修後、研修に参加した学校開発委員会のメンバーが中心になり、事業の内容と住民の役割を子ども達の両親や地域住民に伝え、建築に必要な砂や砂利、水を住民自らの手で集めてもらいました。

手で運ぶ人もいれば、ロバや牛等の家畜を使い、二輪車を引いて運ぶ人もいます。

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一方で、ボランティアの家庭訪問を通して、教育の重要性をメッセージとして伝えました。

児童労働や早期婚などの問題がある地域だからです。

家庭訪問をするなかで学校に通っていない子ども達を見つけ、家庭環境や学習の進捗状況を踏まえて、子ども達の一部を特別開設クラスに登録しました。

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また、スポーツイベントをきっかけにして集まった人たちに対して、地域の子どもや大人が寸劇や歌、詩を披露し、教育の重要性を伝えました。

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参加者には、教育の重要性を謳うメッセージが入ったノートやナップサックが配布されました。

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B 特別開設クラス

学校が校舎などの教育施設を維持管理していくためには、学費以外の収入を増やしていく必要があります。

そこで、この事業では学校開発委員会のメンバーと特別開設クラスの子ども達を対象に、養鶏を通した生計向上活動を取り入れました。

写真は、畜産の専門家が養鶏に関する基礎知識を教えているところです。

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完成した養鶏小屋に鶏が入っています。

学校開発委員会のメンバー向けと特別開設クラス向けに、2つの養鶏小屋を建てました。

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毎日日替わりで住民が鶏の管理をしています。

この品種は卵を多く生むため、毎日数十個の卵を回収することができます。

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卵の販売だけでなく、更なる収入向上を目指し、有精卵を孵化させ、雛鳥または食用肉として販売する活動も始めました。

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養鶏の研修は、特別開設クラスの子ども達にも行いました。

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孵化した一部の雛鳥を特別開設クラスの生徒に配布し、家庭で育てる取り組みも始めました。

子どもたちは自分たちの力で鶏を育てることにより、飼育方法だけでなく食や命の大切さについて学ぶことができます。

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下の写真は特別開設クラスの様子です。

年齢に関係なく、それぞれの子が自分のレベルに合った授業を受けられます。

※特別クラスの詳細に関してはブログのバックナンバー「(11/20)ジンバブエ便りVol.43 今日は「世界子どもの日」 」を参照にしてください。

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ここで、皆さまから支援を受けた現地の人たちの声をお伝えします。



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チリサ小学校の学校開発委員会の会長、シラス・ムウェンバさん

「木陰で授業を受けていた子ども達が、完成した校舎できれいな机や椅子を使い、安心して授業を受けられるようになりました。

また、校舎の建築に必要な砂や砂利や水を住民同士協力して集めることで、同じ目標に向かって隣人と働きながら、お互いの関係性を更に深めることができました。

マイタバーサ(ショナ語で「ありがとうございます」の意味)」



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チリサ小学校の校舎建設のアシスタント作業員、ヴィンバイ・マチドさん(写真左)

「私は6人の子どもを育てる母親です。

この校舎建設を通して専門的な技術を学ぶことができました。

この仕事がきっかけとなり、建築に興味を持ち、勉強を続けて3月末に建築の専門試験も受験しました。

試験には合格できると考えています。

私たちの文化では仕事に対する女性への制限がまだ存在しているので、私の建設作業への参加は他の女性へのモチベーションにもなりました。」



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【左下の黄色い〇がヴィンバイ・マチドさん、右上の黄色い〇がシラス・ムウェンバさん】



2年目には引き続き教育の重要性を伝えるワークショップに加え、特別開設クラスの運営、養鶏のモニタリングを行っていきます。



この事業は120人以上のスタッフを持つパートナーNGO、ADRA Zimbabweと協働で実施しています。2年目も共に知恵を出し合いながら活動を進めていきたいと思います。

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今後とも皆さまのご支援・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。

※この事業は、皆様からのご寄付のほか、外務省NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。



(執筆:ジンバブエ現地駐在員 小松 洋



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Posted by ADRA Japan at 10:14 | ジンバブエ便り | この記事のURL