(4/16) ネパール便り vol.44 〜新しいスタートに向けて〜 [2020年04月16日(Thu)]
皆さん、こんにちは。 ネパールに駐在しております、大西です。 ADRA Japanは、2019年3月から3年計画で、ネパールのバンケ郡にて、新生児・小児保健環境の改善事業を実施しております。 1年次の本事業では、村のヘルスポストに併設された老朽化した分娩施設2か所を修繕し、 2020年2月、その引渡し式典が開催されました。 在ネパール日本国大使館からは、清水医務官にもご列席いただきました。 ![]() [修繕された分娩施設のテープカットでの医務官(左)と郡開発委員会委員長(右)] これまでは、不十分な給水・排水設備等のため不衛生な環境下で分娩が行われており、産婦であっても屋外トイレを利用せねばならず、地元住民らが進んで受診したいような施設環境ではありませんでした。 また、修繕前には宿直室が整備されておらず、24時間体制で保健医療サービスが提供できる状況ではありませんでした。 このような状況がバンケ郡での高い新生児死亡率に直結しており、これらの問題を解決するため、本事業では施設修繕や医療資機材の提供を通し、今後も新生児・小児保健環境を改善していきます。 ![]() [野外の和式トイレ] ![]() [本事業にて、浄化槽の導入] ![]() [屋内に洋式トイレを設置] 修繕された保健医療施設のある地元政府関係者からは、引渡し式典にて「今後は私たちが施設の維持管理の役割を引き継ぎ、必要な予算を割り当てられるよう努力する」という言葉が聞かれました。 今月(2020年3月)には、在ネパール日本国大使館にて2年次事業の署名式が執り行われました。 2年次は、さらに郡内にある2か所の分娩施設を修繕する他、特にコミュニティレベルの人々と協働しながら、地域全体での保健医療サービス改善を図ります。 ![]() [在ネパール日本国大使館での署名式の様子] 地域の子どもたちと家族が安心してケアを受けることができる環境が整備されるよう、引き続き、皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。 ※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、皆様からのご寄付のほか、日本NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。 (執筆:ネパール事業担当 大西 由香) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
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