(11/12)ネパール便り vol.41 ADRA Japanはネパールでどんなことをしているの? [2019年11月12日(Tue)]
皆さま、こんにちは。 ネパールに駐在しております、大西です。 ADRA Japanは、2019年3月からネパールのバンケ郡において 新生児・小児保健環境の改善事業を実施しています。 バンケ郡の位置するネパール西部地域では、 首都に近い東部地域よりも、 保健医療分野を含むあらゆる社会サービスの提供が十分であるとは言えません。 ネパールの診療所に当たる「ヘルスポスト」の多くも、 予算不足や不十分な施設管理のために 患者にとって安全で安心できる設備が整っていません。 よって本事業では、 患児やその家族が安心してサービスを受けられるように、 ヘルスポストの修繕や必要となる医療資機材を支援しています。 <カーテンさえもない分娩室(カチャナプール・ヘルスポスト)> <屋内で十分なスペースが確保できず、 予防接種を屋外で実施する様子(ベルバール・ヘルスポスト)> また、保健医療従事者が 適切な知識や技術を習得することも不可欠です。 ネパールの保健省によって推奨されている 新生児・小児保健に関する研修プログラムが、 バンケ郡内で普及されるように本事業が支援しています。 研修では、出産直後の新生児にとって必要なケアや、 ネパールの子どもたちがかかりやすい 下痢症や呼吸器感染症の診断基準や治療方法について、 保健医療従事者たちは学びを深めました。 <へその緒のケア方法について、新生児人形を用いて演習する様子> <新生児人形を使い、蘇生方法を学ぶ研修参加者> 新生児・小児保健環境の改善のためには、 保健医療施設の整備や保健医療従事者への研修だけでなく、 地域の人々の意識づけや知識向上も大きな要素となります。 本事業では、ラジオ放送を通した住民への啓発を実施するなど、 包括的な支援活動も行います。 引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。 ※ネパール新生児・小児保健環境の改善事業は、 皆様からのご寄付のほか、 外務省NGO連携無償資金協力の助成を受けて実施しています。 (執筆:ネパール事業担当 大西由香) ADRA Japanのホームページはこちらです ADRA Japanフェイスブックページ ADRA Japan Twitterアカウント |
【ネパール便りの最新記事】
↓ 事業・カテゴリ別記事はコチラ ↓ 最新ニュース|東日本大震災|南スーダン|ジンバブエ|アフガニスタン|ペルー|ネパール| ネパール口唇口蓋裂|緊急支援|イベント情報・報告|人材募集|ボランティア募集|スタッフのつぶやき |