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(3/13) イエメン便りvol.6 「信頼できる現地スタッフがいるから、日本人が入国できないイエメンでも事業ができる」 [2019年03月13日(Wed)]

2018年12月初旬、イエメンについての2つのニュースが世界の注目を集めました。

1つは、スウェーデンで2年ぶりに和平協議が行われ、対立している政府派・反政府派勢力に歩み寄りの姿勢がみられたというニュース

もう1つは、イエメン国内の食糧状態についての最新のレポートが発表され、その中ではすでに数万人の人々が飢餓状態にあり、人道支援をさらに進めないと深刻な状態に陥るだろう、との報告がされていたことです。


1.食糧配布を待つ住民たち.png
食糧配付を待つ住民たち



ちょうど同じ時期の12月3日から7日にかけて、ADRA Japanから2名、ADRAイエメンから4名が集まり、ヨルダンにてイエメン事業の調整会議を持ちました。

ADRA Japanは2015年12月からイエメンでの人道支援事業を行ってきていますが、日本人の私たちは安全上の問題からイエメン国内には入ることができません。
そのため1年に2回ほど近隣国でイエメンのスタッフと会い、情報交換や事業の進め方について話し合っています。


2.アンマンでの会議の様子.jpg
アンマンでの会議の様子



今回は、本事業のコーディネーターをしているイエメン人のジャッバーと1年ぶりに再会しました。
紛争当時国であるイエメン人の彼らが国外に出るのは容易でなく、飛行機の直行便なら面会地まで3時間で来ることができるところを今回はジプチ、エチオピア、カタールの3か国を経由し、3日近くかけてやって来てくれました。


3.イエメン事業コーディネーターのジャッバー.png
イエメン事業コーディネーターのジャッバー



イエメンという非常に難しい状況での事業を遠く離れた日本から運営することができるのは、ジャッバーのような信頼できる現地人スタッフの存在があってのことです。

ジャッバーは、40代半ばの男性で、もとはアラビア語の教師をしていましたが、教師を養成するトレーナーになり、ADRAイエメンが教育振興の事業を始めた際に専属のトレーナーとしてADRAに入職しました。

その後、北部の部族間の抗争が絶えない地域で、部族間の平和的関係を構築するための事業や、紛争状況下での生計向上の事業を担当し、現在に至ります。
穏やかな人柄で、様々な立場の部族のリーダーたちの話をまとめ上げることができる、経験豊かなコーディネーターです。
ADRAイエメンの仲間のみならず、事業地の部族のリーダーたちからもとても信頼されています。


今回の主な議題は、「生計回復活動」の進捗具合の確認(関連記事:イエメン便りVol.4)と、2019年度の事業内容の立案・確認でした。
紛争が続いている難しい状況のため、様々な課題が存在することはこれまでも報告を受けてきましたが、彼の目からみて実際にどうなのかを直接聞くことができる貴重な機会でもありました。


4.生計回復活動の1つ、床屋さん.jpg
生計回復活動の1つ、床屋さん




5.女性のアート絵1.jpg

6.女性のアート絵2.jpg
女性のアート絵



彼は静かに、強い意志もって次のように話してくれました。


「いろいろと行政や裨益者(支援を受ける側の人々)との調整が難しいことがあるし、それによって活動も遅れがちだ。
でも、活動を始めた人たちは、着実に自分たちの生活を再建しようとしている。
難しくても、裨益者の数がなかなか増えなくても、この活動は続けた方がいい。
コミュニティーの住民たちがそれを望んでいるから。
配付物資をもらうだけでなく、自分で自分の生活を再建したい、そう望んでいる住民が、みんな我々の活動を見ているから。」


住民の気持ちを深く理解している彼ならではの意見だと思い、私たちも同意しました。


7.ADRAイエメンのスタッフたち.png
ADRAイエメンのスタッフたち



このような、裨益者の立場に立った活動を行い、現地の人たちからも信頼され、私たちも尊敬できる現地スタッフと仕事ができることを誇りに思います。
どんなに困難な状況であっても、その難しい環境の中で現地住民のことを第一に考え、仕事を続けている彼らがいるからこそ、私たちももっと頑張ろうと思えるのです。
必ず平和が訪れるとの希望をもって、今後も事業運営を続けていきたいと思います。



※この活動は皆様からのご支援と(特活)ジャパン・プラットフォームからの助成を受けて実施しています。


(執筆:海外事業課:小出一博)


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Posted by ADRA Japan at 14:06 | イエメン便り | この記事のURL