CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«(9/26) 南スーダン便りvol.78 援助団体への○○対策のため、水衛生委員会の活動を取り入れました! | Main | (9/28) グローバルフェスタJAPAN2018に出展します!»
ADRA Japan団体概要

ADRA Japanさんの画像
最新10記事
記事カテゴリー
<< 2021年04月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
https://blog.canpan.info/adrajapan/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/adrajapan/index2_0.xml
(9/27) 南スーダン便りvol.79 車椅子使用者向けには○○型世帯別トイレを建設しています [2018年09月27日(Thu)]

みなさん、こんにちは!
エチオピアに駐在している河野です。

今日はADRA Japanが今年から建設を開始した「車椅子使用者向けのバリアフリー型世帯別トイレ」を紹介したいと思います。


難民キャンプで忘れられてしまいがちなのが、障がいを持った難民たちです。

特に車椅子使用者にとって、キャンプで一般に設置されているしゃがみ式の世帯別トイレを自分1人で使うことは難しく、
彼らが尊厳を持って日々の生活を送れるようになるにはバリアフリー型世帯別トイレの建設が必要です。

ADRA Japanは過去のジンバブエで行なった障がい者向けトイレ設置の経験に加え、カンボジアでの地雷被害者向けトイレの製作で実績のある、地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)様、リズムネットワーク様から知見を共有して頂くなどの研究を行ないました。

また、車椅子使用者の協力を得て、現地で普及している車椅子に合ったトイレの試作型を作成しました。

その後、障がい者支援を専門に行なうNGOであるRehabilitation and Development Organization (RaDO)、エチオピア政府難民帰還民担当機関(ARRA)、UNHCRのフィードバックを得て、2018年6月にバリアフリー型世帯別トイレ7基の建設を完了することができました。


左からGeorgeさんの妹_Sundayさん_Georgeさん_ADRA駐在スタッフの河野.jpg
受益者のSundayさん(中央)、夫のGeorgeさん(右後)、Nyadorさん(Georgeさんの妹)(左)、ADRA Japan駐在スタッフの河野(右前)



バリアフリー型世帯別トイレをさっそく使ってくれているSunday Puok Choulさんは言います。

「以前は家族の人に抱えられて排泄をしていたので、快適ではありませんでした。
今は家族にトイレの中まで移動させてもらって、便座に座ることができれば後は自分一人ですることができるので、とても快適です(Sundayさんは両足に加え、両手にも麻痺があります)。」


ADRA Japanのバリアフリー型世帯別トイレは、座り式の便座、車椅子から便座に移動する際の手すりに加え、水浴び用の座席を備えています。


バリアフリー型世帯別トイレ内部(建物奥に便座_入口近くに水浴び用の座席).jpg
バリアフリー型世帯別トイレ内部(建物奥に便座があり、入口近くに水浴び用の座席がある


Sundayさんの夫であるGeorge Tung Hothさんは言います。

「以前は妻に水浴びさせる時は家の前で地面に布を敷き、そこで水浴びさせていました。
人目があるので服を身に付けた状態で水をかけてあげることしかできませんでした。
今は人目を気にすることなく、服を脱いで水浴びができるので、妻も喜んでいます。」



以前は妻に水浴びさせる時はここに布を敷き、そこで水浴びさせていました.jpg
以前は妻に水浴びさせる時はここに布を敷き、そこで水浴びさせていました



「また、私もかつて地雷の被害に遭い、車椅子とは行かないまでも杖を使って生活しています。私にとっても大変使い易いトイレです。このトイレを作ってくれた日本のみなさんに感謝します。」


ADRA Japanのガンベラでのバリアフリー型世帯別トイレのデザインは、カンボジアでの地雷被害者向けのトイレ作りに尽力されたJCBLさま、現在活動されているリズムネットワークさまの知見を一部取り入れたものです。

他団体様が貴重な情報や経験を教えてくださり、それらを活用させていただくことでエチオピアでも地雷被害者の生活の質を向上させることができました。

同じ志を持つ善意のつながりがADRAの活動を成功に導いてくれたことを感慨深く思いました。



ADRAスタッフ(工事監督)のBuom Tut Dengは言います。

「バリアフリー型世帯別トイレの建設により、これまで尊厳をもって排泄をすることのできなかった難民が、気兼ねなくトイレに行くことができる生活を取り戻すことができました。」

ADRAスタッフとして、こうした障がいを持つ難民に協力できることに大きなやりがいを感じています。

これからは今回建設した7基の利用者のモニタリングを続け、改善点と対策を見つけ、今後のバリアフリー型トイレ建設に活かしたいと思います。」



ADRA Japanは、他の障がい者にも障がいの度合いに応じたバリアフリー型世帯別トイレの仕様を受益者に提案しています。

例えば、松葉杖利用者の場合は上部構造を通常のトイレと同じサイズにし、便座のみ取り付けています。

今後はクレ難民キャンプに住むすべての車椅子使用者の世帯にバリアフリー型世帯別トイレを普及させることを計画しており、クレ難民キャンプをエチオピアで最も衛生分野におけるバリアフリー対策の進んだキャンプにしたいと考えています。


それでは、今回はこの辺りで!

今後も、私、河野が、支援活動の様子やエチオピアでの難民キャンプの様子、
難民の人たちの声などを現地からお伝えしていきたいと思います。

いつもご支援いただきありがとうございます。



*本事業は皆様からのご支援とジャパン・プラットフォームの助成金で実施しています。


(執筆:海外事業課 河野雄太



ADRA Japanのホームページはこちらです

ADRA Japanフェイスブックページ

ADRA Japan Twitterアカウント


Posted by ADRA Japan at 13:33 | 南スーダン便り | この記事のURL