(8/7)【スタッフのつぶやき】緊急時に家族と連絡を取る練習をしてみたら…。 [2015年08月07日(Fri)]
管理部の渡辺です。
ADRAでは毎月1日もしくは15日にBCP訓練が行われています。 BCPとはBusiness Continuity Planの頭文字を取ったもので、災害などが発生したときに、ADRAの業務が中断しないようにするための活動計画や指針のことです。 BCPには「家で被災したら」、「海外駐在スタッフが東京事務所と連絡が取れなくなったら」、「東京事務所が使えなくなったら」…など、いろいろ想定して、その対処法が書かれています。 その中の1つに、スタッフはスタッフの家族の安否を確認すること、という項目があります。家族の安否を確認することで、安心してADRAの業務を果たすことができるからです。 先月6月1日のBCP訓練が、緊急時における家族との連絡方法を具体的に考え、家族と話し合って、実際にやってみる、というものでした。 渡辺家で考えた連絡方法は、まずSNSの活用。 東京が壊滅しない限り、Facebook、Twitter、LINE、メールなどにとにかく情報を流せばどうにか連絡は取れるのではないかと思い、連絡方法の1つに挙げました。 東日本大震災の時はSNSが強かったですが、一気にユーザーが増えた現在では、実際の所どうなのかは分からないのが怖いところではあります。 連絡方法は複数考えましょうということだったので、次の方法は災害伝言ダイヤルにしました。同居している義理の母はSNSをやっていないので、災害伝言ダイヤル171を覚えてもらうことにしました。 毎月1日と15日は災害伝言ダイヤルを試しに使うことができます。 6月1日、まずは母1人でチャレンジしてもらおうと思い、災害伝言ダイヤルにメッセージを入れ、義母には災害伝言ダイヤル171でメッセージを聞いてみてくださいねと連絡をいれました。 仕事を終え、家に帰って、義母にできたかどうかを聞いてみた所、「171だったか184だったか分からなくなっちゃったのよ。どっちだっけって考えているうちに、忙しくなっちゃって、まだやってないのー」とのこと。 課題1:災害伝言ダイヤルの番号を覚えてもらわなくちゃいけない! (こんなコアラのマーチを見つけました。災害伝言ダイヤル171は「いない」と覚えます。) じゃあ、一緒にやってみましょうと、付き添いながらやってみたところ、「連絡を取りたい方の電話番号を入力してください」の所で、市外局番を入れ忘れ、入れ忘れたことに気がついたらプチパニックになり、電話を切ってしまいました。 課題2:連絡を取る電話番号を目に見える形にしておいたほうがいい! そして、再度チャレンジ。電話の向こうから次々と言われる、「〜の場合は1を、〜の場合は2を押して下さい」「伝言が終わりましたら9#を押して下さい」などの指示がよく分からないと言いながらも、録音をすることができました。 良かったこと:録音するなら1を押すという所と、電話番号を入れる所をクリアすれば、録音はできるらしい。 そして義母が録音した内容は「無事です」の一言でした。それを横で聞いていて、もしもの時は「今どこにいるのか、これからどうするのかも一緒に録音してくださいね」とお願いしました。 課題3:何を録音するのか事前に決めておく! 実際にやってみることで、そんなに簡単ではないことが判明しました。これが本当に大地震の後だったら、171の番号も確信が持てず、どこの電話番号でメッセージを入れるのかの約束も自信が持てなくなり、大事なことを録音できずに終わってしまうかもしれません。これは、これからも繰り返すことで、義母には覚えてもらおうねと家族で話し合っています。 (NTTで配布しています。3つ折りにするとカードサイズなので、お財布に入れておくといいかも。) 皆さんも「実際に」やってみてはいかがでしょうか。お子様と、ご家族と、遠方にいるご親戚と…。今、備えられることから取り組むことで、「その時」が来た時に、1つでも不安を減らし立ち向かえるようになるのではないでしょうか。 (執筆:管理部 渡辺千里) ADRA Japanホームページはこちら |
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