(7/28)【イベント報告】三井住友銀行ボランティア基金報告会 [2015年07月27日(Mon)]
2014年10月21日、に三井住友銀行本店にてペルー健康改善事業 の活動報告を行ないました。
この事業は、「三井住友銀行ボランティア基金」からのご支援を受けて実施しています。ADRAと同様にこの基金からご支援をいただいた他団体の方々とともに、この基金を支える同行職員の方々にお話をする機会をいただきました。 平日の夜にも関わらず、約30名の方が参加してくださいました。 報告会では、ADRA Japanの団体紹介や、世界各地で行なっている事業の紹介とともに、国際保健やペルー国内での保健分野の現状と課題、それに対するADRAの働きや、今後の展望など等をお話ししました。 ![]() ペルーで行なっている事業のテーマは「非感染性疾患の予防」です。 非感染性疾患は、心臓病や脳梗塞などのいわゆる「生活習慣病」と呼ばれるものです。 途上国では経済発展やグローバル化による急激な生活環境の変化や、悪い食習慣のリスクが十分に理解されていないことなどが原因で、この非感染性疾患の罹患率 が非常に高くなっています。ペルーでも、非感染性疾患が死因の上位を占めています。 ADRAは低所得世帯の女性を対象に支援を行なっています。 ペルーの低所得者にとって、病気にかかるということは、治療費の支払いで出費が増えるだけに留まりません。多くの人々が日雇いの仕事などで生計を立てているため、病気により、働ける日数が少なくなると、所得も減ることになってしまいます。 健康に暮らすというのは、誰にとっても大切なことですが、保険などの補償に頼ることができない低所得者の人々にとっては、まさに自分と家族の生活を左右するほど重要なことなのです。 ADRAの事業では、栄養バランスの良い食事や食事の仕方(タイミングや量)で食生活全般を健全にすること、また運動を日々の生活に採り入れる ことなど、病気にならないための知識を提供すべく、専門スタッフが低所得世帯の女性たちに対して丁寧な指導をしています。 同時に、地域のボランティアとともに事業対象者の人たちの家庭訪問をしながら、その知識が実際の行動変化につながるよう支援しています。 活動報告の後には、職員の方からご質問をいただきました。 ここで少しご紹介いたします。 Q: (他団体を含め、ボランティアやインターンを集めるのは大変だと思いますが)ペルーではどのような人がボランティアをしているのですか? A: 現地の女性が中心となって活動してくれています。対象者の人と同じコミュニティの人が多く参加してくれています。ペルーでは助け合いの精神が根付いています。経済的、時間的に大きな余裕があるわけではありませんが、仕事や家事の合間を縫って参加してくれています。事業に参加することで、自身も知識や経験を得ることができる、との声も聞かれます。さらにはそれを自分の家庭やコミュニティに広めていくことで、コミュニティ全体を良くしようと考えてくれています。 Q: NPOのパートナーとしてマイクロファイナンス (小規模金融*)を行なう組織(三井住友銀行など)に期待することは何ですか? A:マイクロファイナンスの経験や知識など強みを生かしてもらうことです。 *小規模金融:貧しい人々に小口の融資や貯蓄などのサービスを提供し、彼らが零細事業の運営に役立て、自立し、貧困から脱出することを目指す金融サービス。 報告書を通してお伝えできることは限られているため、こうして直接、ご支援をいただいている方々や、関心を持ってくださっている方々へお話しできるのは、とても貴重な機会です。 ADRA Japanでは事業報告会も随時開催しています。 ご希望がございましたら、お気軽に事務局までお問い合わせください。 お問い合わせはこちらから (執筆:ペルー事業担当 中野 佐知) ADRA Japanホームページはこちら |
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