(11/10) 東日本大震災 被災者・復興支援-131「サマースクールin小浜(前編)」 [2014年11月10日(Mon)]
8月4日から7日までの4日間、福島県の二本松市立小浜中学校の生徒(以下、浜中生)を対象とした「サマースクールin小浜」を開催しました。昨年は東京でサマースクールを行ない福島の中学生が東京で学びましたが、今回は逆に学習指導ボランティアの大学生10人が福島県外から小浜を訪れました。夏休み中で部活動もあるなか、浜中生17人が参加しました。
今回のテーマは「自分を知って、地域を知って、世界に羽ばたけ浜中生」です。生徒たちが大学生との学習や交流を通じて、楽しみながら学習意欲を高め、視野を広げることを目的としました。浜中生が対象の活動ですが、大学生にとっても、福島県の現状を知り、現地の住民と交流するなど、視野を広げる機会となればと考えました。 今回のブログでは、1日目と2日目の活動についてご報告します。 初めに、浜中生と大学生がお互いに自己紹介をし、各自が4日間の目標設定を行ないました。この時はまだ生徒たちも緊張している様子でしたが、徐々に打ち解けていきました。 (初日の学習の様子) サマースクールの主な活動である学習の時間は、4日間で15時間以上。学校では通常は先生が授業を進めますが、ここでは浜中生が主体となって学習を進め、大学生はそのサポートに回ります。生徒たちは自分の苦手科目の克服、あるいは得意科目の強化などといった目標を自ら定めました。 (教科ごとに分かれて学習を行ないました) 学習の合間の休憩時間には、大学生が5分間の「何でもプレゼンテーション」を行ないました。浜中生たちが視野を広げるきっかけとしてもらうためです。内容は大学のことや海外での生活経験など多岐に渡りました。なお、大学生同士もお互いのプレゼンテーションから新しいことを学び合うことができたようです。 (何でもプレゼンテーション。「数学のおもしろさ」について) 2日目は日中みっちり学習した後に、「浜中生と大学生が考える地方と都会の生活、そして世界へ」と題して、意見交換会を行ないました。小浜で生活している生徒が、大学生から福島県以外の場所での生活の様子や、典型的な中山間地に位置し過疎化が進みつつある小浜を訪れた感想などを聞くことによって、より広い視野を持ってふるさと小浜を振り返り、考える機会とするためです。大学生の進行のもと、グループに分かれて、小浜や各自のふるさとについて意見を交わしました。あるグループでは、小浜の良い点として豊かな自然などをあげる一方、コンビニがないのでコンビニがほしいという中学生らしい意見もあがりました。1時間半の意見交換会でしたが、丸一日費やしてもよいと感じるほど大いに盛り上がりました。 (過疎化の問題や若い人の力が必要だという意見が出た) (小浜には地域の絆があるところが良いが、電車の駅がほしいと発表) このサマースクールでは、夜は大学生向けのプログラムも組みました。 初日の夜は小浜中学校PTA代表の大内さんより、小浜地区の歴史と文化について講演をしていただきました。現在100名規模の小浜中学校もかつては1,000人規模だったなど、小浜が経てきた変化をより詳しく知ることができました。 また2日目の夜には地元の名目津温泉で疲れを癒した後、地元の方々との懇親会を行ないました。小浜中学校の教頭先生をはじめ地元の方々も多数参加してくださり、小浜への想いや個人の経験など、様々なことを語り合い、親交を深めることができました。 イベント盛りだくさんのサマースクール、前半はここまでです。笑いあり、涙ありの結末は次回のブログでお伝えします! (執筆:ボランティア 松田悠介) |
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