保健省から研修コースへの注文[2011年09月20日(Tue)]
ミャンマーから帰国して、伝統医療師研修コース10月の新学期に向け取り組んでいる。今年のカリキュラムは、特に伝統医療教科の内容を充実するべく取り組んでいるが、スタッフのリスポンスは悪い。彼らのペースがあり、目新しい事に取り組んでいる戸惑いもあるのだろうが、スケジュール通りに提出される事はなく、なかなかこちらの要求している内容が帰ってこない。彼ら持ち前のラストスパートに期待するしかない。ここはグッと辛抱。
一方、ミャンマーの視察旅行のおかげで、視察に参加したスタッフの間では、事業のイメージを理解してもらいやすくなった。まずは1976年ミャンマーの伝統医療専門学校が設立した時に平行して整備されたという、5つの周辺環境 1)図書館
2)ミュージアム
3)工場
4)研修用病院
5)薬草園
を整えていく事が課題だ。伝統医療師研修コースの事業とともに将来のカンボジア伝統医療専門学校設立に向けたテーマについて確認できた。
毎年研修については、保健省の許可をもらって実施しているのだが、今年はなかなか承認が降りなかった。これは問題というより、むしろ、これまで問題にも挙げられなかったものが、2年間の活動を通し、少しは気を止めてもらえるようになったという状況である。
研修実施の許可は降りたが保健省側からいくつかの要求があった。各教科を解りやすくする、より実践的な教科をもりこむ、卒業後のフォローアップを充実する、などの要求に関しては、既にこちらも新学期に向け概論やシラバスの作成、協会の活動など作業を進めている。
目新しい要求としては、願書提出の際に、身元確認のために、これまで村長による推薦状を提出してもらっていたものを、地方の保健役場からの推薦状にしろというものである。保健セクターと伝統医療師の間には、接点が少ない事は解っていたので、受験者にとって困難なリクエストであると思えたが、地方の保健セクターがクルクメールを認知するという今までなかった関係が構築される意味で意義のある事だ。早速、人材局と伝統医療局に保健役場へ向けての事情説明の書類を作成してもらい、全国の地方保健役場にタクシー便を送った。
また人材局から、クルクメールに対する業務範囲を規定にする提案があった。将来、伝統医療師が保健人材として、どのように位置づけされるのかを明確にする糸口ができた。
各論として、産後の滋養強壮、マラリア、デング熱、結核など国が重点をおいている疾患に対する伝統薬の情報を強化すべし、という注文もあった。これは、保健省の医療サービスに将来伝統医療が参画する糸口として希望の持てるコメントである。
実施期間については、昨年承認をうけた10ヶ月という期間に対し短縮を要求してきた。現役クルクメールに対しては、モラルや関係法規と安全管理、基本的な現代医学についての短期間の研修を行うべきであり、それ以上の教育に関しては、高卒者を対象とした2年以上の専門教育機関を設立し実施するべきということであると言う。その背景には下手にビジネスに特化したクルクメール達に知恵をつけライセンスを発行することで、新たな社会問題が生まれるという事への懸念もあるようだ。
これまで、この伝統医療者研修が専門学校に近い位置づけで、大学に移行するための事業と考えていたが、保健省の解釈としては、本研修が、あくまで短期の補助的なワークショップ的な研修であり、専門学校 (Institute)以前の位置づけと考えられている事が把握できた。保健省の上層部から長期の教育機関実施を示唆する声が出てきた事は大きな一歩であり、これまで先が見えず、手探りの状況で進めていた事業に光明がさしたとも言える。
収集された薬草のサンプルもラベルが付けられないまま。。。
一方、ミャンマーの視察旅行のおかげで、視察に参加したスタッフの間では、事業のイメージを理解してもらいやすくなった。まずは1976年ミャンマーの伝統医療専門学校が設立した時に平行して整備されたという、5つの周辺環境 1)図書館
2)ミュージアム
3)工場
4)研修用病院
5)薬草園
を整えていく事が課題だ。伝統医療師研修コースの事業とともに将来のカンボジア伝統医療専門学校設立に向けたテーマについて確認できた。
集まっている本の数も図書館には程遠い
毎年研修については、保健省の許可をもらって実施しているのだが、今年はなかなか承認が降りなかった。これは問題というより、むしろ、これまで問題にも挙げられなかったものが、2年間の活動を通し、少しは気を止めてもらえるようになったという状況である。
研修実施の許可は降りたが保健省側からいくつかの要求があった。各教科を解りやすくする、より実践的な教科をもりこむ、卒業後のフォローアップを充実する、などの要求に関しては、既にこちらも新学期に向け概論やシラバスの作成、協会の活動など作業を進めている。
目新しい要求としては、願書提出の際に、身元確認のために、これまで村長による推薦状を提出してもらっていたものを、地方の保健役場からの推薦状にしろというものである。保健セクターと伝統医療師の間には、接点が少ない事は解っていたので、受験者にとって困難なリクエストであると思えたが、地方の保健セクターがクルクメールを認知するという今までなかった関係が構築される意味で意義のある事だ。早速、人材局と伝統医療局に保健役場へ向けての事情説明の書類を作成してもらい、全国の地方保健役場にタクシー便を送った。
また人材局から、クルクメールに対する業務範囲を規定にする提案があった。将来、伝統医療師が保健人材として、どのように位置づけされるのかを明確にする糸口ができた。
各論として、産後の滋養強壮、マラリア、デング熱、結核など国が重点をおいている疾患に対する伝統薬の情報を強化すべし、という注文もあった。これは、保健省の医療サービスに将来伝統医療が参画する糸口として希望の持てるコメントである。
実施期間については、昨年承認をうけた10ヶ月という期間に対し短縮を要求してきた。現役クルクメールに対しては、モラルや関係法規と安全管理、基本的な現代医学についての短期間の研修を行うべきであり、それ以上の教育に関しては、高卒者を対象とした2年以上の専門教育機関を設立し実施するべきということであると言う。その背景には下手にビジネスに特化したクルクメール達に知恵をつけライセンスを発行することで、新たな社会問題が生まれるという事への懸念もあるようだ。
これまで、この伝統医療者研修が専門学校に近い位置づけで、大学に移行するための事業と考えていたが、保健省の解釈としては、本研修が、あくまで短期の補助的なワークショップ的な研修であり、専門学校 (Institute)以前の位置づけと考えられている事が把握できた。保健省の上層部から長期の教育機関実施を示唆する声が出てきた事は大きな一歩であり、これまで先が見えず、手探りの状況で進めていた事業に光明がさしたとも言える。
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大変ご無沙汰しています!
修一郎です!!
偶然ブログ見つけました。。。
お元気そうで何よりです。
今香川県にいます。なかなか長崎に帰れませんが、
またゆっくりとお会いしていですね。
またブログ拝見させていただきます!!