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□■京都薬科大学薬用植物園「御陵園」に行きました。□■ [2023年05月28日(Sun)]
5月20日(土)、京都薬科大学の「御陵園」に行きました。普段は、一般公開されていない薬用植物園で貴重な学びの中、参加者のみなさんと楽しい一日を過ごすことができました。
会員の中村安希子さんから、感想をいただきました。


ito.jpg





◇◇◇◇◇◇

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参加者は14名で、2班に分かれて見学させていただきました。好天に恵まれ、前日の雨で洗われた植物はいきいきしていました。御陵園には300種ほどの薬草が育てられているそうですが、当日は40種くらいを職員の方に丁寧に説明していただきました。皆さんはメモを取りつつ写真を写し、説明の隙間に質問をするという熱心さでした。
私が一番印象に残っているのは『ダイダイ』です。ダイダイは一つの株に数年代の果実がついて見られるという特徴があり、冬についた橙黄色の果実は収穫しなければ木から落ちず、次の年には緑色になり、そのままにしておくとまた橙色になる(・・・!)ということでした。

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ダイダイ

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ミカンの花

漢字を調べると『橙・臭橙・回青橙』などと出てきますが、橙黄色から緑色に『若返る』という意味では『回青橙』、縁起を担ぐには『代々』かな?我が家では夫が注連縄を作るとき、「ほんまはダイダイを付けるんやけどな」と言いながらみかんを付けていますが、「そういうことだったのか!」と納得。『Citrus aurantium var.daidai Makino』というプレートを見た時、目をくるくるさせて楽しそうに観察していらっしゃる牧野博士の姿が瞼に浮かび、まるで近所の方の業績に触れたように嬉しかったです。代々造り酒屋であったご実家の繁栄を祈られたのかもしれないな?と勝手に想像してしまいました。(朝ドラを見ていらっしゃらない方、ごめんなさい)
私は田舎に住んでいるせいか、「出かけて植物を見よう」という気持ちがあまり強くありませんでしたが、薬草には興味があって今回は参加しました。

kurara.jpg
クララ

あかめがしわ.png


やはりこのような学習会に参加すると、説明を聞いて知識を得るだけでなく、参加者同士の学びあいの大切さを思い知ります。アケビの弦の断面の美しさ、薬用になるのはかぎ状のとげだけというカギカズラ、苦すぎてクラクラするクララから虫が寄り付かない苦参紙(くじんし)が作られた、アカメガシワの新芽が赤いのは紫外線から身を守るため、など、名前も知らなかった植物はもちろん、名前だけ知っていた植物についても書ききれないことをたくさん学ぶことができました。
みなさん、ありがとうございました。                   (中村安希子)

◇◇◇◇◇◇

 最近のACAのイベントで京都府立植物園の見学、みかんの木プロジェクトでみかん農家の方からお話を聴く中でアロマセラピーやハーブを学ぶ上で、直接、植物を観ること、生産者の方のお話を聴くことの大切さを実感して、薬用植物園での見学会の企画が始まりました。
アロマセラピーやハーブ、スパイスを勉強した時に学名や和名、作用名、植物化学成分などを覚えることで頭を悩ませた記憶がありますが、「御陵園」の見学では、植物の色々なエピソードを交えながら、楽しく丁寧に分かりやすく説明していただけました。

tenntou.jpg

dokudami.jpg
ドクダミ


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ポリジ

見学後の参加者のみなさんのアンケートを読ませていただくと、元々、植物がお好きで参加された方々ですが、より一層、薬用植物に興味を持ち、学ぼうとする気持ちを抱かれたようです。
今年の秋にも、薬用植物園の見学会を予定しております。ご参加をお待ちしております。
(レポート 裏野仁美)
Posted by 藤永 at 19:43 | レポート・報告 | この記事のURL | コメント(0)
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