「スピードとクオリティのちょうどいいバランス」(1) [2010年10月22日(Fri)]
スピードとクオリティは両立できます。
速いけど稚拙な「拙速」でも 優秀でも遅過ぎる「巧遅」でもなく、 ちょうどいい塩梅(あんばい)があるのです。 仕事においては、 時間をかければかけるほど クオリティが上がると思いがちですが、 そんなことはありません。 必要以上に寝ても惰眠となって無意味な夢ばかり見るように、 必要にして十分な最適時間があるのです。 慣れれば慣れるほど仕事のスピードもレベルも上がるので 「必要十分時間」内で充実した仕事ができるようになります。 しかし、「時短」しようという日々の心がけも長期戦略も無く ただ繰返しているだけでは、 あるところで「上達が止まって」しまいます。 ただのルーチンワークになって、 いい加減に仕事を流したり飽きたりしてしまうのです。 仕事を「時短」でこなしつつ「Aランク」のクオリティを保つには、 そしてさらにスキルアップして仕事を楽しくするには、 どうすれば良いのでしょうか? 1 単純なスキルは小脳に直結するまで反復練習する たとえばメール対応や企画書・報告書作成なら、 キーボードを見ないで打つタッチタイプの技術が欠かせません。 専用のソフトで繰返し練習すれば3カ月でマスターできるでしょう。 さらに3年も続ければ、 考えるのと同じスピードで打てるようになります。 こうしてキーボードを意識せず自動的に打てるようになれば、 その分だけ考えて工夫する脳の回路やメモリーを使わずにすむのです。 2 時間を決めて絶対に終わらせる体内時計を作る ある仕事をする時間を決めて繰り返せば、 その時間になると体が自然と仕事をしたくなるモードに変わります。 始めと終わりの時間も決めて、 きっちり時間内で終わらせる習慣も身につけましょう。 1つの仕事に集中できる時間はせいぜい1〜2時間でしょう。 それ以上に時間をかけても効率も質も上がりません。 睡眠のみならず「仕事用の体内時計」を作って、 心地よいリズムの中で働きましょう。 3 アイディアは仕事時間以外にしか発想しない 仕事時間を決めても、 時間内でいきなり良いアイディアを出すのは難しいもの。 課題をインプットしたら一度忘れて、 通勤、運動、お風呂、トイレなどのオフタイムで 良いアイディアを思いつく体験を重ねましょう。 そのアイディアは必ずメモします。 きちんと決めた仕事時間中には、 メモを膨らませてわかりやすい形に表現する 職人的作業に徹しましょう。 スピードとクオリティは両立できます。 |