まぼろしにつつまれて攻撃しても、ミス! ダメージをあたえられない! [2021年03月02日(Tue)]
こんにちは! 松井です。 コロナ社会が2年目に突入していますが、 いちばんよいのは「何もしない」ことです。 人類はずっと風邪とつきあってきました。 風邪という病気を撲滅しようなんて しなかった。 「できるわけねーじゃん」 と誰もが思っていたから。 で、 有史以来 ずーっと風邪のウイルスなんて ほっといた。 それでよかった。 ところが今回の風邪(コロナ)に対しては どう血迷ったのか、 「何もしないのはいけない!」 と社会全体で「対策」してます。 だからこんなに長引いてるんですよ。 いつまでやるんでしょうね。 この「長引かせ」対策。 ◇ 仮面ライダーをはじめとする ヒーローものは、 正しい人間が悪いヤツをやっつけます。 話としてはわかりやすいし、面白い。 でも学校でおこなわれる仮面ライダーごっこは、 クラスのボスがライダーで、 クラスの弱い者がやられ役をにないます。 これをいじめという。 わたしが病気になるなんて、 どこかに悪いヤツがいるはずだ。 だって、 こんないい人であるわたしが、 自業自得でこんな不幸になるはずがない。 じゃあ、わたしを おとしいれようとしている ヤツがいるな? 誰だ!? ドラゴンクエストというゲームで 「マヌーサの呪文」 というのがあります。 この呪文をかけられた戦士は まぼろしにつつまれて、 いもしない敵に向かってえんえん攻撃を くりだすようになります。 人類はマヌーサの呪文にかかってるんじゃないか。 いや、 みずからかけて、勝手に自滅しているのでは。 「がん」になったら、 何かしなきゃいけないでしょ!? いや…… あのぅ……。 では、近藤誠医師の『がん治療総決算』、 続きを読みますよ。 ◇ 「まとめてみると、以下のように なるでしょう。 ●転移がんはゆっくり成長する ●初期がんは成長する場合にも、ゆっくり成長する ●初期がんの中には、大きくならないもの、消えてしまうものもある 圧倒的多数の読者は、こういうことを 知らなかったはずです。 それどころか、 がんは放っておくと、 あっという間に増大して、 すぐに死んでしまう、 と思っていたことでしょう。 問題は、なぜ知らずにいたのか、です。 本章に掲げたデータは、 みな論文になって医学雑誌や専門書に 発表されているのです。 子宮頸がんのデータなど、 1960年代に当時最高レベルと評価されていた がん専門雑誌に掲載されています。 それなのに、 ゼロ期のがんが なかなか大きくならず、 消えてしまうものまであることが、 世の人びとに知られることなく 今日に至っています。 ここには、情報の隠蔽(いんぺい)があります。 医者たちは、がんを無治療・様子見をした場合の 本当のところを、 一般の人びとに知られることがないよう、 情報規制をしてしまうのです。 (中略) 上述した成長速度に関するデータは、 すべて医者だけが読む雑誌や本に載っています。 医者のあいだでは、 ほとんどの早期がんが大きくならない という情報を共有してきたわけです。 しかし、 一般人が読む雑誌や本には載せることがないので、 人びとは知らないできた。 これを情報隠蔽と言わずに、何と言うのでしょうか。 なぜ情報を隠すのか、一般人に知らしめないのか。 知られると、医者たちにとって都合が悪いからでしょう。 今日、がん治療のかなりの部分は、 一般人に がんに対する恐怖や不安があることで 成り立っています。 患者が治療を受ける理由の一半は、 恐怖や不安を和らげたいからであるはずです。 しかし、 がんの成長速度が これまで思っていたようなものではないことを 知れば、 恐怖や不安はそれだけで和らぎます。 その結果 これまでなら間違いなく治療を受けていた人も、 考えを変えるかもしれない。 それを懸念して、 一般人に知られることがないよう、 無意識かもしれませんが、情報規制をしてきたのです」 (近藤誠『がん治療総決算』 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620073/jironosyosai-22/ ) ◇ ――「何もしなくていい」とさえ知らせなければ、 あとは不安と恐怖が行動となる。 さて、「敵」はどこかな? ◆まとめ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ がんはゆっくり成長するし、成長しなかったり 消えてしまうものある。 医者はみんな知っていることなのに、一般人 には知られないようにされている。 知らなければ間違いなく治療を受けていた人も、 知れば考えを変えるかもしれないから。 (つづく) ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ うつになるときも、まぼろしに苦しめられています。だれもあなたを苦しめようなんてしていないよ。 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 >> 無料購読するにはこちらから |