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松井 二郎
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こうして胃かいようは胃がんにされた! さらに…… [2020年02月01日(Sat)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
 わたしの探偵事務所へようこそ。
 いま、わたしの死んだおじいちゃんの
切り取られた胃袋事件を追っている。

 どうも昔は
胃潰瘍(いかいよう)が胃癌(いがん)に
なるって説があったらしく、
これが怪しい。
じつに怪しい。




  ◆胃潰瘍がん化説はなぜ広まった?
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 じろー「じいちゃんは胃を壊したから
手術で取ったんだ、
って言ってた。
胃を壊したってのは
何をもってそう言ったのかわかんないんだけど、
もしかすると胃潰瘍が見つかって、
これが胃癌(いがん)になるんだぞ! って言われて
取られたのかも……」

 ジョシュー「気の毒だな、おまえのじいちゃん。
どうしてそんな間違いがおきたか?
あたし日本は医療が進んでるって聞いて来たぞ。
医療は進んでて、医者はアホか」

 じろー「それについてなんだが、
近藤医師がこんなことを書いているんだ」


 (以下は引用)


        ◇


 故 白壁彦夫氏
(早期胃がんレントゲン診断のパイオニア)
は座談会で、
その理由の一端を明らかにしています。
 現在 早期胃がんと診断されている病変を、
病理医たちは
(1950年代後半頃)
がんとはしなかった
という話につづけて、

 「千葉大学には滝沢教授という偉い先生が
おられまして、
その滝沢先生に
叱られても叱られても材料を持っていって
先生におすがりしましたら、
だんだん先生の癌の範囲が拡がってくるんですね。
それで私はそれがうれしくて、
しょっちゅう滝沢先生の所へ持っていって、
“滝沢先生、
先生から癌と言っていただける症例が増えて
うれしいです”
と申し上げましたら、
滝沢先生は
“俺は今まで見たことのないものを
見てるんだからな、
だんだんわかってきた”
と言っていただいて
大変うれしかったことを覚えています」

 と。

 (近藤誠『成人病の真実』
  https://amzn.to/31FASm0


        ◇


 ジョシュー「どういうことか? 
じろー、
これどういうことか? 
材料って何か?」

 じろー「がんかどうかも疑わしいのに
取っちゃった胃だよ。
ていうか
限りなくシロだな、この胃は。
切りたいから切ったんだろう。
健康な胃を。
それを病理医のところに持っていって、
これをがんだと認めろ! 
って迫った。
で、
ついに認めさせちゃったってことだ」

 ジョシュー「なにそれ。
ちょーキショいぞ。
マッドサイエンティストだな。
狂気の外科医
トラファルガー・ローだな」

 じろー「きみ、日本人がみんなワンピース読んでる
前提で話してるね。
まあ、わたしのゲームネタよりは親切だが……。
おい! 
それより、たいへんだ! 
おじいちゃん、もしかしたら
もっと軽い病気で胃を取られたのかもしれん。
続きを読んでみたまえ」


        ◇


 医学者たちが誤ったのは、これだけではありません。
 かつては
胃炎がん化説も
ありました。
 別の座談会では、こんな回顧をしています。

 「概念としては
 胃炎癌(いえんがん)という考え方は
当時あった。
外科の先生は当時、
慢性胃炎というものを
かなり手術していたのではないですか」

 「していましたよ。
ある大学では、
慢性胃炎と診断すると、みんな手術してしまった。
そういう時代があった(笑)」

 (同)


        ◇


 ジョシュー「なんだ、この(笑)マークは。
やっぱアホだぞ」

 じろー「ここでいう手術ってのは、
切除ってことだ。
たかが胃炎で胃を取られてしまった人の
その後の人生を、
どう思っているんだ。
なんとも思ってないからできるんだろうが」

 ジョシュー「おめーのじいちゃんも、
たかが胃炎で切られたのかもな」

 じろー「うん、だとしたら……やりきれないよ。
近藤医師は、こうも書いている。
“胃酸にさらされている胃粘膜は
ただれやすく、
容易に胃炎状態になります。
胃袋をくまなく調べれば、
成人のほとんどに
胃炎部分をみつけることができるでしょう”
って」

 ジョシュー「じゃあ昔は
胃の検査したら
胃袋取り出し確定だったわけか」

 じろー「そういうことになる」

 ジョシュー「ゲスの極みだな。鬼畜の所行」

 じろー「ところできみ、どこでそーゆー言葉
覚えてくるの」

(つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 こんなメールをいただきました☆


> 松井さん
> この新シリーズすっごく興味あります!
> 助手のジョーシューさんのキャラクターも
> 楽しい!
> 松井さんの面白キャラ炸裂しそうで
> これまたその部分でも楽しみです。
>
> わたしもストレス溜まると
> 一気に胃袋にきます。
> 過去20個も胃潰瘍生産しました。
> 癌になりやすいのでしょうか??
> 気になります、、。。
>
> 次のメルマガ楽しみにしています!
>  Kより


 Kさん、ありがとうございます^^
 20個も胃潰瘍、たいへんでしたね……。
さぞや痛かったでしょう。

 前回の引用文をまとめると、
胃潰瘍には2つあるんです。
1つは胃癌からできた胃潰瘍。
これは癌の結果としてできるもの。
もう1つはただの胃潰瘍。
癌になどならないもの。

 つまり
胃潰瘍と胃癌は無関係だった
ということです。
 安心してください。癌には、なりませんよ!^^

 あと
どうでもいいんですが、
助手のジョーシューではなく
ジョシューですね。
じょーしゅーだと、
こいつになっちゃいますね。

 https://bit.ly/37Amn6X





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がんはがんでもがんもどき [2020年02月03日(Mon)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
わたしの探偵事務所へようこそ。

 いま、おじいちゃんの切り取られた
胃袋事件を追っている。

 昔は胃潰瘍(いかいよう)がん化説のほかに、
なんと胃炎がん化説もあったらしいのだ。




  ◆胃ポリープも癌にならない
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ジョシュー「じろー、胃炎は胃癌(いがん)に
なるのか?」

 じろー「胃潰瘍でさえ、胃癌にならない。
胃炎が胃癌になってたまるか。
おい! 
それどころか、
胃のポリープも、癌にはならないって
近藤医師は書いているぞ! 
これを読んでみたまえ」


        ◇


 胃ポリープの代表格は、
「過形成性(かけいせいせい)ポリープ」
という良性ポリープです。

 「以前には、過形成性胃ポリープは1型の早期
胃癌の芽になるという考え方があったものですから、
胃を全部取ってしまったわけです。
病理としては、たいへんいい材料でした」
(「胃と腸」17巻414頁・1982年)

 という過去があります。

 しかし他方には、過形成性ポリープは放置して
おいても大丈夫ではないかと考える者もいて、
 「高木先生(注・癌研病院・外科)はずいぶん
過形成性胃ポリープの生検
(注・病変の全部ではなく一部を採取する)
をやったんでしょう」
 「やっています。はじめの生検で何個か採って、全然
異型性(いけいせい)のない群ですと、
今まで経過を追って生検で癌がでたのは、私もほとんど
経験ないですね」
(「胃と腸」同)

 という展開になりました。

 こうして胃におけるポリープがん化説は、今日
その勢いを失っています。
 ただし、ポリープを全部切除してきて顕微鏡で調べると、
一部に粘膜内がんの病巣をみることがあります。
 が、そういうものはおそらく「がんもどき」です。


 (近藤誠『成人病の真実』
  https://amzn.to/31FASm0


        ◇


 じろー「が、がんもどき……」

 ジョシュー「なんだじろー、それは。じゃぱにーず
ソウルフード?」

 じろー「そのがんもどきのブラックジョークだよ。
精密検査しすぎると見つかるけど放っておけば
消える癌細胞のかたまりを
近藤先生はこう名づけているのだ。
早期発見で手術して治った
とか言っているのは癌ではなく、
癌もどきだから、
手術してもしなくても治るのは当たりまえ
というのが近藤先生の説。
つまりだ、
胃炎も
胃潰瘍も
胃ポリープも、
癌にならないのだ! 
おじいちゃんはどれで切られたのか知らないが、
ちくちょおぉぉ
切られ損だ!
なんてことだぁあぁぁぁ」

 ジョシュー「じろー、もちつけ」

(つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 次回、この事件のいちおうの解決編、
そして新たなるナゾが!





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胃袋事件は解決した! しかし…… [2020年02月06日(Thu)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
わたしの探偵事務所へようこそ。
 おじいちゃんの切り取られた胃袋事件を
追っていたが、
どうやら事件は解決したようだ。

 昔は、胃になにかしら見つかると胃を
全部とってしまった。
 癌(がん)になる、といって。
 しかし実は、
炎症も潰瘍(かいよう)も、ポリープさえも
癌にならない。
 これが事件の真相だ。




  ◆腸ポリープはがんになるか?
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ジョシュー「じろー、かなしいか」

 じろー「ハァ、ハァ。
うむ、もうだいじょうぶだ。ありがとう。
たぶん
おじいちゃんは、炎症か潰瘍かポリープか、
どれかで胃を取られたんだろう。
かなしいし、くやしいけど、
長年の疑問が晴れて、
すっきりもしているよ。
これじゃおじいちゃんは殺されたような
ものだが、
なぜ殺されたのか、少なくともそれは、
わかったのだから」

 ジョシュー「やっぱり、かなしいな」

 じろー「うん、かなしい」

 ジョシュー「じろー、あたしの胸で泣け」

 じろー「まにあってます」

 ジョシュー「じろー、事件は解決したけど、
あたしひとつ、引っかかることがあるよ」

 じろー「なにかね」

 ジョシュー「胃のポリープが癌にならないなら、
腸のポリープってどうよ?
腸のポリープが癌になるって話、よく聞くぞ。
芸能人が健康番組で検査うけて、
ポリープみつかったから取ったとかって
やってるぞ。
癌になる前でよかったねえって
ゲストたちが騒ぐぞ。あれはホントか」

 じろー「それなんだがね、続けて近藤医師が
そのことも書いているんだ」


        ◇


 今日ポリープが最も問題になるのは、大腸でしょう。
胃とは比べものにならぬ頻度でポリープが発見
されるからです。

 多くは過形成性(かけいせいせい)ポリープで、
大部分が5ミリ以下の、小さな隆起性(りゅうきせい)
病変です。
 そしてこれに関しても、かつて悪性化する可能性が
とりざたされていました。

 しかし46の病変を観察して(平均4年)、
わずかに大きくなったのが1病変
(「胃と腸」30巻1587頁・1995年)

などの事実から、
悪性化はあっても極めてまれと考えられる
ようになりました。

 それで現在では、過形成性ポリープであることは
内視鏡でみるだけで診断できる。
そう診断できたら、切除する必要はない。
放置しておいてよい、とされています(同1475頁)。

 (近藤誠『成人病の真実』
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        ◇


 ジョシュー「なんだ。腸ポリープは
癌にならないのか。
じろー、ありがとな。
もうこの連載 終わりでいいな」

 じろー「いや、それが、まだエンディングは先になりそうだ。
腸ポリープ癌化説もウソだった。
それなのに、
腸ポリープは見つかりしだい切り取られている
現実がある。
こんどはこのナゾを追わねばなるまい」

(つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ジョシュー「じろー、続くんなら
給料払え」





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なぜ切られる? 無害のポリープ [2020年02月09日(Sun)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
わたしの探偵事務所へようこそ。




  ◆なぜ切られる? 無害のポリープ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 じろー「胃も、腸も、ポリープ癌(がん)化説は
大ウソだったってわけだ。
それにしても、おじいちゃんの胃袋事件から
えらいところに話が発展したもんだ」

 ジョシュー「腸ポリープ、癌にならない。
なのに芸能人、
テレビで検査うけて切られまくってる。
あれどうしてか」

 じろー「うむ。ここからはそのナゾに迫ってみたい。
引き続き、近藤誠医師の本を読み進めよう。
以下は引用文です。
そして、
これは決してメルマガの手抜きではありません」

 ジョシュー「じろー、新連載でも
やること変わってねぇな」


        ◇


 (腸の「過形成性ポリープ」は)
切除する必要はない。放置しておいてよい、
とされています。
 しかし臨床現場では、かならずしも放置されて
いません。
というよりも、大多数は切除されているでしょう。

 なぜならば内視鏡検査に習熟していない医者だと、
過形成性ポリープとの診断をつけることができず、
切除してしまうからです。
 そうなると、病理検査結果が「過形成性ポリープ」でも、
切除したことを正当化するためか、
 「よかったですね、がんになる前で」
などといわれてしまい、
びくびくしながら検査結果を待っていた本人は、
さらなる不安や恐怖をかかえることになります。

 放置しないで切除する第2の理由は、
料金体系にあります。
 内視鏡で観察するだけだと、
大腸の一番奥までみても
手技(しゅぎ)料は1万5500円。
これに対しポリープ全体を切除すると、
手技料が6万3000円に跳ねあがる。
 したがって、
内視鏡でのぞいただけで
過形成性ポリープと診断できる医者よりも、
診断をつけられないで切除する医者のほうが
実入りがよいことになります。
 とすれば、
別に金儲け主義でなくても、
ポリープを発見し次第
切除したくなろうというものです
(小ポリープは医者のあいだでは、宝の山といわれている)。

 そのうえ、内視鏡の性能がとてもよくなっています。
微小な病変が発見できるようになるのは進歩、
という考え方もありますが、
中年以上の人では、よく探せばポリープを
かならず1つは発見できるようになってしまった。
 それやこれやで、
医者に時間的余裕があれば、
被験者全員に
ポリープをみつけて切除することも可能です。

 (近藤誠『成人病の真実』
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        ◇


 ジョシュー「芸能人がポリープみつかる番組、
やたら多いとおもったらそういうことか。
じろー! スッキリしたぞ。これで終わっていいぞ」

 じろー「いや、まだスッキリしないでくれたまえ。
メルマガも終わりません。
大腸ポリープにはもうひとつ、
“腺腫(せんしゅ)”
ってのがあって、
これも癌にならないのかどうか検証しないと、
ポリープは切らなくていいってことにならないのだ」

 ジョシュー「だったら早くそのハナシしろ」

 じろー「うん、しようと思ってるんですけどね。
だれかが止めるんですよね」

(つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ジョシューくんが思いのほか大人気です(笑)





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アレを入れるだけで腸がチョー危険 [2020年02月12日(Wed)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
わたしの探偵事務所へようこそ。




  ◆入れるだけで危ない内視鏡(1)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ジョシュー「じろー! 腸のポリープが
癌(がん)になるってのはウソだったんだな。
芸能人がテレビで検査されて
ポリープみつかったぁー言って
切られまくってるけど、
あいつら
みんなムダなことされてんだな」

 じろー「そうだ。だがね、
ムダなだけならまだいいのだ。
腸のポリープは、
内視鏡っていうカメラを
尻に突っこんで見つけるんだが、
あれが100%安全だとおもったら
大まちがいだ。
事故がおきることだってある。
近藤医師によると……」


        ◇


 ことに大腸は、内視鏡を挿入するだけで穴があきやすい
(穿孔[せんこう]という。ポリープを切除するときに
穿孔することもある)。
そうすると腹膜炎になったり、悪くすると死亡します。

 穿孔する理由としては、
(1)大腸がくねくね曲がっているので突き抜ける、
(2)内視鏡でこすれて壁が裂ける、
(3)検者が未熟なうちは強引な操作をしがちである、
などがあります。

 内視鏡検査時に生じる事故はほかにも、出血、心停止
など様々です。
加齢とともに胃や腸の壁が弱くなり、検査時に用いる
薬への耐性も落ちるので、どの種類の事故も、
年をとるほど発生率が高くなります。
また、脳や心臓に血栓ができるのを予防するための
薬を飲んでいる場合には、
ポリープ切除後に血がとまらず死ぬことがあります。

 そこで、被験者になった場合に本人にできる事故防止策を
考えてみると、
鎮痛剤の使用をなるべく断るのが良策です。
痛みは、穿孔の危険を知らせるアラームですから、それを
止めてはいけない。
検査の際は、術者に危険が切迫していることを知らせるため、
おおいに痛がりましょう。
同じ理由で、麻酔をかけて眠っているあいだに検査する
方式も危険です。

 (近藤誠『成人病の真実』
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        ◇


 じろー「おれクローン病だから、
いままでにけっこう内視鏡検査してきたぞ……。
こんなにおっかねーもんだったとはな……」

 ジョシュー「もまえ、これからも
クローン病が治るまでは
たまに内視鏡つっこまれるよな。
どーする」

 じろー「可能なかぎり断るよ。いつかは
やらにゃならんだろうけど」

 ジョシュー「じろーが死ぬ日ももうすぐか。
保険は入ってるか?」

 じろー「殺すなよ。入ってるけどきみには行かん」

(つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 メールをご紹介します♪


> 松井さん
> 私もジョシューちゃんの
> 大ファンになりました^ ^
> ズケズケ物を言う 言いたくても言えない、、
> そんな事をガッツリ言ってくれる可愛い子ですね〜。
> 間違った言葉もまた最高に可愛い光るハートです^ ^
> どんどん登場させてください!
> 元気もらえます〜。
>
> あっ 松井さんのお話も、、勉強になりますよ^ ^もちろん!
> でわ、次回も楽しみにしています〜。
> Kより。


 Kさん、ありがとうございます!
 ジョシューくんを気に入ってもらえたようで
うれしいです^^
 ジョシューくんが登場してから、
バックナンバーを上げているブログが
なんと! 
初めて1日 1000アクセスを超えました。

 松井の話〈も〉勉強になる、
との励ましのお言葉を心の支えに、
影が薄くならないよう
今後とも精進いたしますでございます(笑)


 「おー、じろーの話〈も〉勉強になるぞ!」





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そういえばおしりに入れるカメラを使い回すのって [2020年02月18日(Tue)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
わたしの探偵事務所へようこそ。

 腸のなかを直接カメラでのぞく
〈内視鏡(ないしきょう)検査〉、
たかが検査とおもって気軽にうけたら
エライ目にあいかねない。

 前回はそういう話であった。




  ◆入れるだけで危ない内視鏡(2)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ジョシュー「ヘタッピーな医者に
尻からカメラ入れられると、
カメラの先っちょが腸を突き破るんだな」

 じろー「そういう事故があるってことだ。
あの検査、お尻に突っこむときは
キモチわりぃー
ってくらいで痛くはないんだけど、
カメラが進んでいくときに
けっこう痛いんだ。
うまい人がやると痛くないんだけど、
人によってめっちゃ痛いときがあって、
こんなにウデの差があるのかって驚いたよ。
あれはヘタしたら腸に穴をあけられてたのだ。
だから鎮痛剤は断らないといけない。
痛いーって言えなくなるからな。
まして麻酔中に検査なんてもってのほかだ」

 ジョシュー「痛いときは痛がればいいんだな。
ぎゃー! ぎょえー! しぬー! 
やめろゴルァァァー
って言えばいいんだな。
それで内視鏡の事故は防げるんだな」

 じろー「それがそうでもないのだ。
腸に穴があく以外にも、
まだ危ないことがある。
内視鏡が不潔ってケースがあるんだ。
これがやばい。
続けて近藤医師にきいてみよう」


        ◇


 被験者がいくら用心しても避けられない事故もあります。
たとえば前処置のための薬で生じる「ショック」や、
感染事故です。
もしも胃の検査のあと、急に腹痛が生じたとすると、
おそらくピロリ菌による急性胃炎でしょう。
この菌は胃・十二指腸潰瘍の原因になりますし、
胃がんの原因にもなるらしい。
胃がんを発見するための検査で胃がんになるのなら、
こんな皮肉はありません。
また内視鏡検査後に、かぜ様の症状を発症したり、
白眼が黄色くなったりした場合には、肝炎ウイルスが
とりついた可能性があります
(肝炎にかかると将来、肝硬変や肝がんになることもある)。

 ウイルスや細菌に感染するのは、内視鏡の消毒が
不十分だからです。
内視鏡をきちんと消毒する方法は確立されているのに、
なぜ消毒が不十分になるのか。
最大の理由は、内視鏡のすみずみまで消毒するのに
20分から30分ほどかかるからです。
内視鏡検査をしている病院やクリニックは、たいてい
決まった曜日に患者を集め、短時間のうちにおおぜい
検査します。
それゆえ、一人検査するたびに消毒に20分も30分も
かけていたら、以後の検査がとどこおってしまうわけです。
もちろん効率より消毒のほうが大切ですから、内視鏡の
本数を増やせばよいのです。

 ならば患者としては、内視鏡がずらりとぶら下がっている
検査室なら安心か。
メーカーが、毎年のように内視鏡のモデルを変えることが
ネックになります。
内視鏡は高価ですから、新モデルを一度に何本も購入しがたい。
他方には、被験者全員を新しい内視鏡で検査したくなる医者
心理があります。
そうなると手持ちの内視鏡が何本あろうと、新しいものだけを
使いまわすことになりがちです。

 病院やクリニックのなかには、きちんとした消毒を心がけて
いるところもあります。
が、残念ながら患者には、どこがそうかを見わける術(すべ)
がありません。

 そこで解決策の第一は、
なるべく検査回数を減らすことです。

 第二には、
検査をうけるなら、朝一番にうけることです。
あなたが検査をうける前の日の午後、その日の検査がすべて
終了したあとには、一度だけきちんと消毒している可能性が
高いからです
(ただし可能性にとどまり、保証はできない)。

 第三に、
なるべく生検やポリープ切除を断りましょう。
なぜならば内視鏡のなかを通っている中空部分が、もっとも
消毒しにくいからです。
これに対し、内視鏡の外側だけを消毒するのは比較的簡単
ですから、
生検やポリープ切除のために中空部分を(器具を通すことに)
使わなければ、感染事故はそうとう減るはずなのです。

 (近藤誠『成人病の真実』
  https://amzn.to/31FASm0


        ◇


 ジョシュー「内視鏡の中空部分ってどーゆーことか」

 じろー「ホースみたいに空洞になっているんだよ、
内視鏡の管(くだ)のところって。
検査していてポリープが見つかると、その内視鏡の
空洞にさらに細長い器具をいれて組織をつまみとるんだ。
この内視鏡の構造がやばいってこと」

 ジョシュー「ふーん。とにかく何の自覚症状も
ないなら検査しないのがイチバンだな!」

 じろー「うむ。飛んで病院に入る夏の虫ならぬ
無症状の患者、だ。
ムダに病院に近づくと医者の勝手な説で
病人にされるおそれがある。
本当に必要なときだけ、最低限の利用にとどめなければ」

 ジョシュー「ご利用は計画的にィィィーッ!」

 じろー「カードローンか! ってまだ
そっちのほうが危険度 低いわ」



   ‐第1章‐

  〈切られた胃袋のナゾを追え!〉

      おしまい☆




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「第1章おしまいって第2章があるのか?」


 「ムフフ……」





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ひと休みコーナー♪ 飲んだら乗るな 飲まんなら行くな [2020年02月21日(Fri)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
わたしの探偵事務所へようこそ。

 といっても、きょう事務所は休み。

 青汁でもすすりながら
読者さんの
メールを読ませていただくとしよう。




  ◆薬を飲まないなら
   果たすべき義務もある
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ジョシュー「よう! じろー! きょう
仕事はサボりか」

 じろー「げふっ。あなた、どうして休みの日に
来ているのです。
つかのまの平和が訪れたと思っていたのですが」

 ジョシュー「メール読むのか、じろー。
あたし読んでやろうか。
ヘーイ! 読者どもー! 
耳の穴かっぽじってよく聞きやがれ」

 じろー「ああ、かんべんしてください。
あなたにはスムージーをあげますから」

 ジョシュー「なんだこれー! ンまいなあぁぁ」

 じろー「やれやれ、いまのうちに読ませて
いただこう」


        ◇


>  いつもメルマガありがとうございます。サガです。
>  テレビで風邪薬のCMをよく耳にする季節になりました。
> 「治らないよ」と元気なときは反論したりしてますが(苦笑)
>
>  思い起こせば、昔は風邪かな、と思うと
> 寝る前に風邪薬を飲んでいました。
> そこまで症状がひどくはなかったんですが、
> なんかすっきり治らないなあ、と
> ずるずる飲むことも。
>  今になってはたと気付きました。
>  寝る前に風邪薬飲んだら治るわけないやん。
> すっかり治らないのは当然だった〜。
>  風邪薬なんて飲まないで
> あったかくして寝てれば良かったんですね。
>  まったく、無知は怖い。
>
>  たまたま見た夜中のテレビで
> 「風邪を引いても薬は飲まないと言って
> まわりに迷惑をかけている人に腹が立つ」
> という投書を読んでましたが、
> うーん、
> 薬を飲んでも風邪が治らないのは真実なんだけどな〜。
> まあ、そんなこと言ってるくらいなら
> ちゃんと休んで治せというのはあるかもしれませんね。
>  風邪をひいたら仕事は休む。
> それがすんなりできるようになればいいと思うんですが。
>
>  ではでは、寒くなって体調は大丈夫ですか?
>  くれぐれもお大事に。


        ◇


 じろー「ありがとうございます! 
おかげさまで風邪ひとつ引きません。
うちのひとが風邪をもらってきたときも
引きませんでした。
風邪薬をはじめとする
免疫力を弱める薬を
いっさい飲んでいないのが
功を奏していますね。
さて、」


> テレビで
> 「風邪を引いても薬は飲まないと言って
> まわりに迷惑をかけている人に腹が立つ」
> という投書を読んでました
(中略)
> ちゃんと休んで治せというのはあるかもしれませんね。



 じろー「ここはとても大事なところです。
風邪を引いても薬を飲むな、
というのは、
薬を飲まずに仕事に行けってことじゃありません。
おっしゃるとおり、
薬を飲まずに仕事を休め、
ってことなんです。

その投書の意見は当(とう)を得ています。
ゴホゴホいいながら無理して働いているのは
がんばりでもなければ会社への忠誠でもない。
たんなる本人のエゴであって、
大迷惑でしかありません。

風邪なのに休日に出かけていって、
たくさんの人が集まっているなかで
マスクもしないでゴホゴホしているのも同じ。
せめて腕で口を隠せばいいのに、それもしない。
いかに危険なことか知らないとはいえ、
知らないんだからいいじゃん、
で済むことではありません。

ウイルスをまき散らしているのみならず、
本人、悪をまき散らしちゃってる。
その悪業は天に吐いたツバなので
自業自得のことばどおり、
必ず、どんなかたちになってかは分かりませんが
悪報となって自分に返ります。

あ、ちなみに、
マスクがないときやむをえず
手で口を覆いがちですが、
あれはダメ。
その手であちこちさわったら
やっぱりウイルスをまき散らしてしまいます。
マスクがないとき、咳が出そうになったら
腕で口を覆いましょう。

それではまた!」

 ジョシュー「じろー、この緑のシェイクうまかったぞ」

 じろー「うん、よかったよかった。いろんな意味で」



    (次回予告)

   第2シリーズ スタート!
  なぜ日本はこんなにも高血圧の人が多いのか?
   いや、
  なぜ〈高血圧にされている人〉が多いのか?

   ナゾがナゾを呼ぶ医療ミステリー第2章!
  新キャラも登場!?
   乞うご期待☆


 ジョシュー「もまいら、期待していいぞ!」




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  見返りを求めず人に尽くせば
まわりまわって
幸せがやってきて止まらない
〈たらいの法則〉
は、
悪いことにも
そのまま当てはまってしまいます。
悪いと知らずに悪いことを
続けていたら、
まわりまわって
「なんで自分がこんな目に?」
と首をかしげる不幸がやってきて止まりません。





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新シリーズ☆ 高血圧の〈基準値〉の謎をとけ! [2020年02月25日(Tue)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
 わたしの探偵事務所へようこそ。

 おじいちゃんの切り取られた胃袋事件は、
ひとまずの解決をみた。

 解決といっても、
わたしのおじいちゃんがなぜ胃を切られねば
ならなかったのか、
それがわかったというだけで、

いまだに切らなくてもいい臓器を切られたり
取らなくてもいいポリープを取られたり、
わけのわからん医療がおこなわれている
現状はほとんど変わっていない。

 わたしたちは知恵をつけて、
自分で自分の身を守らなければ
ならないってことだ。




  ◆新事件発生だ! 第2章スタート☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 *「ごめんください……」

 ジョシュー「ん? じろー、だれか入ってきたぞ。
なんだ もまえ、見慣れないやつだな」

 じろー「おォーっとぉぉぉ失礼しましたあぁ
お客さま!
この子はきょう入ったばかりなもんでして!」

 ジョシュー「じろー、ウソつきは泥棒のはじまりだ。
あたし5年もおまえにこき使われているぞ」

 じろー「少しのあいだだけだまっててくださいね、
ジョシューくん。
お客さま! 松井じろー探偵事務所へ
ようこそいらっしゃいました。どうぞこちらへ」

 客「はい……」

 ジョシュー「おい、客、元気ないな! どうした。
やなことあったか」

 じろー「失礼しましたあぁぁお客さま!
この子は
まだ日本語を勉強しだしたばかりでして!」

 ジョシュー「日本語は10年やってる」

 じろー「それでお客さま、きょうはどういった
ご用向きでしょう?」

 客「はい、それが……。先日、会社で健康診断が
ありまして」

 ジョシュー「ん、さっそく もまえも、
飛んで火に入る夏の虫組か」

 じろー「日本は健診うけないと会社にいられないのだ。
しかたないのだよ。
ええとお客さま、
まだお名前をお聞きしていませんでしたな」

 客「纐纈(こうけつ)アツシと申します。
あ、むつかしい名字なんで、
メルマガにはひらがなで書いておいて
くれればいいです」

 じろー「お気づかいありがとうございます。
それで
こうけつ様、
会社で健康診断をうけられたのですね?」

 こうけつ「はい。久しぶりでした。
脱サラしてしばらく自営業をしていたものですから
健診なんてしてなかったんです。
それが、去年再就職しまして、久しぶりの健診でした。
そしたら……
ああッ! 
もうだめだッ! わたしの人生終わったッ!」

 ジョシュー「そうか。それは残念だったな」

 こうけつ「え……そこは理由をきくところでしょ……」

 じろー「失礼しましたあぁぁこうけつ様!
いったい何があったのです?」

 こうけつ「これはナゾですよ。ミステリーゾーンです。
わたし、以前の会社で、
もう10年以上まえになりますが、
当時も健康診断はうけてました。
そのころと血圧は変わってないんです。
上が140で下が90。
まえはこれで正常値っていわれたんです。
それなのに……
ああッ! 
もうだめだッ! わたしの人生終わったッ!」

 ジョシュー「そうか。それは残念だったな」

 じろー「失礼しましたあぁぁこうけつ様!
いったい何があったのです?」

 こうけつ「異常値だっていわれたんだよォォォ!
まえと同じ140、90なのによォォォ!
どーなってんの?
いったいどォォォーなってんの?
なんで同じ数値で、
まえは正常、
いまは高血圧なんだ?
くそッ! 
久しぶりに入ったラーメン屋で
同じメニュー食ったら同じ値段なのに麺の量が
減ってましたぁーみたいな感覚だッ!
くそッ! 
どうなっていやがるんだッ!
くそッ! くそッ!」

 ジョシュー「そうか。けっきょく残念だったな」

 じろー「こうけつ様、ご安心ください。
難事件ですが
このじろー、
必ずやナゾを解いてみせましょう!」

(つづく)




  ◆花粉症のかたにお知らせ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 平成19年に発売して大好評をいただいた

 1日2食セミナーDVD
 〈花粉症と一生サヨナラする方法〉


 あまたある花粉症対策のなかでも
甲田光雄先生のやりかたを
そのまま話したこのセミナーは

「花粉症が治った!」

と言える本物のセミナーだったため、
いま聴いても色あせることなく

「やっぱりこれ見てもらったほうがいいよなー」

と花粉が飛びはじめるたびに
毎年おもうのです。

 しかし
あれから月日は流れ、
セミナー映像は動画で見る時代に。

 うーん、
DVDを
手軽に
YouTubeみたいに見れるようにしたい。

 そうすれば
価格も抑えることができるし、
毎年、
買おうかどうか迷って
結局

「高いからいっか」

と断念してこられた方、
もしかしたら
あなたがそうかもしれませんが、

そんな
あなたにも、届けることができる。

 そこでえぇぇぇ

 昨年から始めたYouTubeのおかげで
 松井二郎、
動画編集ができるようになりましたッ、

 のでぇぇぇぇ


  【動画版】

   〈花粉症と一生サヨナラする方法〉



  このたび
  note にて発売開始しましたァー!
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  (※DVD通常価格5,000円が、なんと)

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 この機会に
 ぜひチェックしてみてくださいね。
 治りますので、マジで。




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 纐纈(こうけつ)ってホントにある名字です。いままでに一人だけ出会ったことあります。





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摩訶不思議! 高血圧の〈基準値〉 [2020年02月28日(Fri)]




 やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。
 わたしの探偵事務所へようこそ。

 難事件が発生した。
 前回 じろー探偵事務所をたずねてこられた
こうけつアツシさんだが、
10年ちょっとまえの健診では
血圧140/90で正常値、

それが最近の健診では
同じ140/90で異常値、
つまり高血圧だといわれてしまったのだ!




  ◆摩訶不思議! 高血圧の〈基準値〉
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 こうけつアツシ「先生ッ! もうダメですッ!
わたしの人生おしまいですゥゥゥ」

 ジョシュー「そうか。遺言かくんなら
早めがいいらしいぞ」

 こうけつ「……」

 じろー「失礼しましたあぁぁ
こうけつ様!
なんでもないんですよー!
ジョシューくん、
お茶をいれてきてくれたまえ」

 ジョシュー「お茶か。まってろ」

 じろー「ふう。これでしばらくは安心、
いえ、こっちのことです。
確認ですが、
たしかにまえは血圧140/90で正常、
こんどは同じ
140/90で高血圧と出たのですね」

 こうけつ「はい、そうです。
先生、もうわたし死ぬんでしょうか。
いつか脳の血管ブチ切れて脳梗塞、
それか心臓の血管ブチ切れて
心筋梗塞ってやつですか。
あぁぁイヤだ! 死にたくないィィィ」

 じろー「こうけつ様、もちついて、
じゃなくって落ちついてください。
そのことなんですがね、
近藤誠医師の本で調べたところ、
この事件の真相がみえてきたのです。
読んでみますよ」

 (以下は引用)


        ◇


 日本には高血圧の方が、おおぜい存在します。
98年に厚生省が実施した国民栄養調査の結果に、
これまでの基準値(160/95mmHg以上)を
あてはめると、
その数は1600万人。
そのうち5〜6割が実際に高血圧を指摘され、
降圧剤を飲んでいるとの推計もあります。

 医者から「血圧が高い」「治療だ」「薬だ」と
いわれたら、不安や恐怖がどんなに募る
ことでしょう。
これまで家庭用血圧計が2000万台も
売れているといいますから、
多くの方が毎日のように
「あっ、下がった」
「ああ、上がっている」
と一喜一憂しておられるはずです。

 これは人ごとではありません。
日本高血圧学会が2000年に、
高血圧の基準値を
140/90mmHgに引き下げたからです。

 今まで高血圧でなかった人たちも、
これからは高血圧と診断され
治療されるのですが、
その数なんと2100万人!
これまでのと合わせると、
3700万人が高血圧となります。
(略)

 新基準では、
30歳以上の全成人の4割、
60歳以上では6割が高血圧者
ということになります。

 高血圧学会は、高血圧のすべてを最終的には
薬を用いて治療をするよう勧告しましたから、
何千万という人たちが降圧剤を一生飲み続ける、
そんな世の中が現出しそうです。

 (近藤誠『成人病の真実』
  https://amzn.to/31FASm0


        ◇


 こうけつ「なんでッ? 
なんで基準値が下げられたんですッ?
これまでの基準値は
まちがいだったってことですか?」

 じろー「いいえ、それが、
そういうことじゃなくって、
どうもここにビジネスの影が
見え隠れするのですよ」

 こうけつ「は? それはどういう……」

 ジョシュー「もまえら。お茶だぞ」

 じろー「ありがとうジョシューくん早かったねー! 
もっとゆっくりでいいんだよー」

(つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ジョシュー「6割が高血圧って時点で詐欺だな!」





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