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IHの電磁波ってどうなの? [2017年08月06日(Sun)]

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  ◆電磁波特集 4章
    あふれる家の中の電磁波
      〜家電ってどうなの?(2)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 家の外の電磁波から逃げたって、家の中が電磁波だらけだったら、どーなのよ?
 というわけで家電の検証、はじめました。前回は電子レンジでした。
  次は……電子レンジと並んで、家のなかに電磁波をバラまくもうひとつの親玉、IHクッキングヒーターだ。

(以下は引用)

      ◇

【IH調理器】

 IHクッキングヒーターやIHジャー炊飯器、IHポットと、多様な製品が出ています。(中略)
 IHは誘導加熱(Induction Heating)のことで、ニクロム線を用いずに加熱します。インバータで50Hzもしくは60Hzの交流を数10kHzの電波に変換します。
 その電波を鉄製の鍋の底に加えると、鉄の内部で電磁誘導による渦(うず)電流が発生し、その電流が鍋を加熱するという仕組みです。(中略)
 電波で加熱することは、いわば電磁波そのもので加熱しているのと同じです。しかも、消費電力は数100Wから7kWくらいまでと大電力です。
 もちろん、業務用はさらに大きな電力を使います。この電力のほとんどはインバータによって電波に変換されるのですから、強力な電磁波を発生するのは当然です。
 ある人は、IH調理器は「電子レンジの扉を開けっ放しにして使っているようなもの」と評していますが、そのとおりかもしれません。


中原英臣、佐川峻『電磁波はやっぱり危ない』

      ◇

 ――かもしれないじゃなくって、そのとおりでしょ。
 IHの技術を使っていても、炊飯器やポットはフル稼働中に近づかなければいいだけのことで、家の中にあってもいいけれど、問題はクッキングヒーターだ。
 クッキングヒーターは稼働中に近づかなければならない。しかも密着部分がちょうどおなかから腰の高さにくる。子宮がんや流産の原因はこれではないのか。
 電気を使うなら使うで、昔ながらのニクロム線で単純に熱に変換してやればいいのに、それだとガスにくらべて調理時間が長くなりすぎ、ガス会社と勝負にならないからであろう、電気屋さん、磁力線に変換するという暴挙にうってでた。
 この磁力線に変換するとき、ブワァーッとあたりいちめんに電磁波をバラまくのだ。これほど殺人的な家電もめずらしい。
 そして使いにくい。
 寿命は早い。
 オール電化を売るための苦肉の策としかおもえない。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 料理番組で先生方が使うのみんなガスなの、なんでだろ〜。



テレビの電磁波ってどうなの? [2017年08月18日(Fri)]

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  ◆電磁波特集 4章
    あふれる家の中の電磁波
      〜家電ってどうなの?(3)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 家の中で電磁波をバラまく親玉、レンジとIHをみてきた。この2つが、とりわけ殺人的、いや、「的」は不要か。殺人家電だ。
 このあとも続々と家電を検証するが、ここからはグッと小ぶりになる。
 次はテレビ。

(以下は引用)

      ◇

【テレビ】

 液晶パネルの消費電力は、画面の大きさと使用中の輝度によりますが、だいたい100W以下です。(中略)
 液晶パネルは(中略)、よく見ると、(中略)注意すべきいくつかのポイントがあります。

 その1つは、液晶パネルの後方に用いられているバックライトです。バックライトは、基本的には蛍光管と同じです。なかに封じ込められている水銀が、放電によって発生する紫外線を、蛍光管のガラスの内側に塗布(とふ)してある蛍光膜に当てて、発光させます。
 このため、蛍光管は、放電からの電磁波と紫外線を発生します。20Wの蛍光管は15cm離れて、通常、数mG(ミリガウス)もあるので、画面に近づいて作業するのは目にも悪いでしょうし、電磁波にも要注意です。

 また、液晶パネルには、透明電極が印刷されていて、そこには画像信号に応じた高周波の電気信号が流れています。高周波の電気信号は、高周波の電磁波を発生します。
 液晶パネルからは、うしろにある蛍光管と、画面全体の回路から電磁波が発生しているのです。大型画面からの電磁波は、その強さが画面からの距離に反比例すると考えると、画面からできるだけ距離をとるのが好ましいのは明らかです。


中原英臣、佐川峻『電磁波はやっぱり危ない』

      ◇

 ――目の健康からかんがえても、テレビ画面のタテの長さの4倍から5倍、離れて見たほうがいいのだ。

 とはいえテレビは、レンジやIHに比べたら微々たる電磁波。そんなに怖がらなくてだいじょうぶ。
 それよりもボーッとみていて別の意味で脳が壊れることが、よほど心配。

 (つづく)




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 テレビは知らず知らずにネガティブな情報を潜在意識にインプットされるのがいちばんの害。


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冷蔵庫の電磁波ってどうなの? [2017年08月28日(Mon)]

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  ◆電磁波特集 4章
    あふれる家の中の電磁波
      〜家電ってどうなの?(4)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 前回はテレビを検証した。
 テレビは、心配なら、いっそ見ない、テレビさようなら、とゆー手もある。

 しかし、冷蔵庫とかエアコンとかは、そうもいかない。

 ここからは、これら生活必需品をみていく。ので、心配なものばかり見ていくことになります……。
 んじゃ、冷蔵庫からいきますか。

(以下は引用)

      ◇

【冷蔵庫】

 電気冷蔵庫の消費電力の最大の部品は、コンプレッサーを動かすための電動モーターで、この電動モーターの消費電力は200〜300Wていどあります。このため、電気冷蔵庫が動いているときは、最低200Wていどの大きな電力が消費されているのです。

 当然、電動モーターが動いている間は、そこから強力な電磁波が出ています。また、最新のものにはインバータが用いられて省エネになっていますが、このインバータも電磁波を出します。
 この電気冷蔵庫のモーターが動いているときは、冷蔵庫から数10cm離れた場所で数mG(ミリガウス)の電磁波を出していると思われます。少し古いデータですが、たとえば、30m離れた場所で2.5mGという数値があります。

 扉を開けると、外に出てくる電磁波はさらに強くなります。ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)の「2〜300GHzの周波数に対する電場と磁場に関する曝露の参考レベル」による規制値では、それに対する公衆の曝露レベルは0.20μT(マイクロテスラ)、すなわち2mGですからこれは問題です。

 コンプレッサーや電動モーター、インバータは、電気冷蔵庫のうしろ、もしくは横の下のほうに配置されていますので、そこにはなるべく近づかないようにしたいものです。


中原英臣、佐川峻『電磁波はやっぱり危ない』

      ◇

 ――規制値がどーのこーのと出てきたが、「2ミリガウスをこえた電磁波は浴びちゃいかんよ」ってこと。
 ……またガウスとかいうこむずかしい言葉が出てきちゃったが……電磁波は「電場」と「磁場」に分けられるんだけど、ガウスはその「磁場」のほうの強さの単位です。
 これを2ミリガウス以上あびたら危険だぞって話なんだが、1ミリガウスでも危険という意見もある。
 そして、ほとんどの家電は数ミリガウス出してます……。

 ただ電磁波の強さは「距離の2乗に反比例」するから、離れればだいじょうぶ。だいたい1メートル離れれば、ほとんどの家電は無害化します。

 でも冷蔵庫は、ものをとるとき近づかないわけにいかないしぃ。
 対策としては……電気代の節約のためにも、サッとあけてサッと取ってサッと閉め、サッと離れよう。
 距離はどーにもならないので、電磁波をあびる「時間」を減らすのだ。

 (つづく)




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 冷蔵庫をあけっぱなしにして「あれはどこだっけ」「これはどこ置くか」と迷っていると電気代をソンするだけじゃないのね。



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