ケータイで不妊症になる [2017年03月02日(Thu)]
◆電磁波特集 2章 スマホから離れろ(6)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ こう毎回毎回、ケータイは怖いよ、ヤバいよと書いていると、そろそろ「じゃーいったいどーしたらいいの」という声がきこえてきそうで、気が引ける思いがないでもない。 いや、多分にある。だって、毎日使うものだし、そんなヤバいんだったらもう使うのやーめた、とタバコをやめるようなわけにはいかないものであるし、どうにも、困る。 そこで解決策は――近日、おしめしするので、もう少しだけヤバい話を続けてもよいだろうか。(ひとことだけ解決策を言っておくと……なるべく体から離してください!) ケータイで命が終わることが問題ならば、命が生まれなくなるのも問題だろう。つぎはそんな話だ。 (以下は引用。「電力密度」などのこむずかしい言葉は、これももうすぐ解説するので、いまのところ気になさらず。) ◇ 「携帯電話の使用時間と精子との相関関係」について調べた米国の「アガーワル論文」がある(中略)。 1日4時間以上使うヘビーユーザーの場合、「運動する精子は半分以下の45%」「正常な形の精子は18%」となっている。 電磁波のリスクに関する研究が早くから進んでいるロシアでは、放射線防護委員会が、「1回の通話時間は3分以内、次の通話まで15分以上の間隔をあけること」を勧告している。 「電磁波の生殖系への悪影響」に関心をもち、長年、海外の論文などを調べてきた「電磁波環境研究所」の荻野晃也さんによると、「電磁波の精子への影響」について調べた最初の疫学研究は、1975年の「ラングラジャン論文」(ルーマニア)。「電力密度『100μW/cm^2』のマイクロ波で、精子の数が減少する」ことが明らかにされている。 しかし、当時は、熱上昇効果がないような弱い電磁波被曝であれば、「影響なし」とされていた。ところが、携帯電話の急激な普及にともなって、1990年ごろから、精子や精巣などに関する研究が急増しはじめた。 荻野さんは1975年以降の「マイクロ波の精子・精巣などへの影響」について書かれた論文を調べているが、その数は67件。そのうち、「携帯電話の電磁波の影響」について書かれた論文は31件。ほとんどが1999年以降のものだ。2007年以降に限ってみると、なんと25件中22件が、携帯電話の電磁波について書かれたものだ。 (古庄弘枝『見えない汚染「電磁波」から身を守る』) ◇ 食べ物がおかしいせいで精子の数が減り形も奇形になっているとは聞いていたが、電磁波もだとなると……先進国で子供の数が減っているのは経済のせいではない。環境だ。 街ではおかしな食べ物しか買えず、電磁波もブンブン飛んでる日本、そりゃ草食系男子が増えるわけである。 じゃあ、オネエが増えすぎているのも? 新たなオネエを続々登場させるバラエティ番組、あれ見て笑ってていいのか。 ケータイ・スマホが、どう精子に影響しているのだろう? 別の本にくわしく書かれていた。 (以下は引用) ◇ 携帯電話は脳腫瘍のリスクを高めるだけでなく、男性の生殖能力を低下させるおそれがあることも最近の調査で示唆された。 米国オハイオ州のクリーブランド・クリニック生殖医療センターのアショク・アガーワル博士の研究チームは、2004年9月から05年10月まで不妊治療を受けた男性患者361人(年齢25〜38歳)を対象に、携帯電話使用と精子の質に関する調査を行った。調査参加者からは、結核、糖尿病、睾丸炎、高血圧、心臓病などの病歴がある人、過去4週間以内に感染症になった人、喫煙者などは除外されたという。 研究チームはこの361人から精液を集め、個々の精子数、運動率、生存率、正常形態率などを検査。同時に361人に携帯電話使用の有無や1日の平均使用時間などを尋ね、グループA 携帯電話を使用しない人、B 1日の使用時間が2時間未満の人、C 2時間以上4時間未満の人、D 4時間以上の人の4つのグループに分けた。各グループの人数はA 40人、B 107人、C 100人、D 104人となった。(中略)精子数はグループA 8589万個/ml、B 6903万個/ml、C 5887万個/ml、D 5030万個/mlとなった。(中略) これらの数字は、携帯使用と精子の質に強い関連があることを示している。携帯電話を使用しないグループAは精子数、運動率、生存率、正常形態率のいずれも最も高い数字を示し、グループBからC、Dと使用時間が増えるにつれて、精子の質はどんどん低下している。 アガーワル博士はこれらの結果に衝撃を受けたという。しかし、調査はあくまで参加者の自己申告データをもとにしていたので、博士は実際に精子に携帯電磁波を照射するとどうなるのかを調べることにした。 研究チームは32人の男性ボランティアから集めた精液を半分ずつにし、試験群と対照群に分けた。そして試験群の精液を携帯電話から約2.5センチ離したところに置き、通話モードにして1時間放置した。携帯電話は米国で普及している周波数850MHz対応の機種を選んだ。2.5センチ離して置いたのは、男性の精子を溜める睾丸と、ポケットに入れた携帯電話との距離を想定してのことだという。一方、対照群の精液には携帯電磁波に曝露させなかった。 この状況で試験群と対照群の精液にどんな変化があるかをみたが、結果は驚くべきものだったという。対昭群に何の変化もみられなかったのに対し、試験群の精子は運動率が7パーセント、生存率は11パーセントも低下した。さらに試験群の精子には、がんや心臓病などの病気に関与しているとされるフリーラジカル(活性酸素)が85パーセントも増加し、逆にフリーラジカルを中和する(有害性を少なくする)作用のある抗酸化物質は6パーセント減少した。 アガーワル博士は私の取材でこう話した。 「私たちは精子に携帯電磁波を曝露させれば何らかの影響はあるだろうと推測していたが、これほど大きなものとは考えなかった。なぜこのようなことが起こるのかはわかりません。でも、この作用が精子のDNA損傷や質の低下に関連しているのは間違いないと思います」 (矢部武『携帯電磁波の人体影響』) ◇ やられるのは精子だけではない。 つぎはニワトリの話だが、受精卵もだという。―― (以下は引用) ◇ 電磁波は、ニワトリの卵にも奇形を多発させます。60ヘルツ電磁波を5回照射すると、産まれたヒナの神経組織や心臓などの奇形発生率が通常の3倍に急増したのです。さらにパルス電磁波は奇形発生率を7倍に増やします。 鶏の胚への悪影響はFDA(米食品医薬品局)、カナダ、スウェーデン、スペインでの追試でも確認されています。同じことは人間にも起るのです。ケータイ・マイクロ波でもニワトリの卵の死亡率が6倍に急増します。60個ずつの鶏卵孵化器の中央にケータイを置くと、その周辺の卵は死んでしまうのです。(仏、シモ博士ら) (船瀬俊介『ショック!!やっぱりあぶない電磁波』) ◇ ――受精卵はいつ「人格をもつ」のだろう? もっと突っ込んで、誤解をおそれずにいうならいつ「魂が宿る」のか? もし、受精したときである、とすれば……ケータイは恐ろしい罪をつくっているのではないか。 (つづく) ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「2時間ごとに15分の小休止をとりましょう」と、ファミコンの説明書に書いてあったけど、守ったことなかった。 ケータイ・スマホは「1回の通話時間は3分以内、次の通話まで15分以上の間隔をあけること」ですか。 説明書に書いとけよ!(守るひといねぇか) ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 [無料購読する] ◆[ このブログのトップへ ] |