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松井 二郎
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家に電磁波シールドを施した実例 [2016年09月08日(Thu)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(155)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 電磁波から家をまるごと守る「シールドクロス」。なんとなくは、わかった。
 でも……実感がわかないなあ。どんな材料でどう買えばいいかはわかったけど、材料を手に入れたところで、わたしは大工じゃない。具体的に「我が家はこんなふうにシールドしました」って話はないかな……。
 あった。

      ◇

 自宅に電磁波シールド対策を施すという方法もある。長野県に住む、建築士の恵子さんは、自宅に遮蔽(しゃへい)工事を行うことで、健康を取り戻した。
 彼女の一家が「循環する生活」をめざして、同地に転居したのは1990年。1998年には、自然素材の家を建てた。ところが、2001年4月。自宅から250メートルのところに、Jフォン(現・ソフトバンク)の高さ50メートル、カバーエリア5〜10キロメートルという日本最大規模の基地局が建った。
 その年、彼女は「手足や頭の痺れ」「今までにない疲労感」を覚えるようになった。翌2002年、玄関先に10個ほどの花が集まった巨大な帯化(たいか)茎※ の「お化けタンポポ」が出現した。


(※引用者註:帯化とは、ウィキペディアによると、「帯化(たいか、Fasciation)は、植物で見られる奇形である。(中略)帯化は、植物の茎頂(けいちよう)にある成長点で、頂端(ちようたん)分裂組織に異常が生じることで起こり、茎(くき)や根、果実、花などが垂直に伸長したり、リボン状に平坦になるといった外見的な変形が見られる。」ようするに奇形ですな。)

 友人のSさんに、その写真を見せると、「あの鉄塔が原因かもしれない」と教えられる。(中略)
 恵子さんがシールド実験をくり返しながら、手さぐりで行った遮蔽工事の具体的方法は次のとおりだ。(1)アルミ板(0.3ミリメートル)を窓以外の外壁に張る。(2)アルミ板の下端に銅線を接触させ、土にさしたアース棒につないで、アースをとる。(3)網戸の網を樹脂製のものからステンレス製のものに張り替える。(4)アルミサッシの普通ペアガラスをLow−Eペアガラス(透明の金属膜蒸着)に取り替える。(5)アルミ板の上に、漆喰と板壁を張り直し、元の外観に戻す。


古庄弘枝『見えない汚染「電磁波」から身を守る』

      ◇

 すごいなこの人! シールドクロスを買わないで自分でシールドしたんだ!
 この方の体験談は別の本にも紹介されていた。こっちを読むと、さらによくわかる。とくにシールドする前と後のちがいがすごい。

      ◇

 自宅側に携帯電話基地局が建ってから庭の植物に異変が起きた竹内恵子さんは建築士で、森づくりに関わりながら、地場産の木材を使った家づくりをしていました。
 基地局が稼働してから、「夜は寝苦しく、未明から動悸や手足、頭のしびれを感じて眠れなくなり」、記憶力、集中力、思考力が低下しました。「自分が廃人になったように思えて、アリ地獄にはまったような息苦しさの中で、とにかく楽になりたいと自殺願望が現れるようになった」そうです。転居も考えましたが、適地が見つからず、自分で電磁波測定を行ないながら遮蔽効果のある建材を探し、2005年、自宅にシールド工事をしました。
 自宅の外壁にアルミ板を取り付けてアースをとり、窓は断熱性を高めるために金属膜をコーティングしたLow−Eガラスに換え、さらにステンレス製の網戸を設置しました。屋根はガルバリウム鋼板です。アルミで家を覆った後、その上からもう一度漆喰を施したので、一見すると施行前の状態と変わりはありません。

 シールド工事後、竹内さんが簡易測定器で屋内外の電場を測ると、屋外の電場は同じ強さだったのに、屋内では大きく減少していました。工事前(2005年7月)は1階の居間.食堂では0.034V/m、2階の寝室は0.043V/mありましたが、工事後は(2005年10月)はいずれも0.002V/mに下がりました(測定器HF-Detektor ll Profi)。1階でも2階でも約95%削減できたことになります。
 簡易測定器なので誤差はあるでしょうが、シールド工事をした後の0.002V/mは、電力密度換算で約0.000001μW/cm^2で、世界でも厳しい勧告値であるオーストリアのザルツブルク州の屋内での勧告値0.0001μW/cm^2をも下回っています。
 工事後、竹内さんの症状は劇的に改善しました。朝までぐっすり眠れるようになり、動悸やしびれからも解放され、「生きる喜びを取り戻した」といいます。(中略)
 これまでに、長野県内で3軒の電磁波対策住宅を手がけ、電磁波対策の相談にものってきました。現在は5軒目を設計中です。


植田武智、加藤やすこ『本当に怖い電磁波の話』

      ◇

 たいへんな効果だ。そして……工事もタイヘンそう。電磁波から体を守るのだからしかたないけど。
 でもこの工事、賃貸物件だったら、できないじゃん。
 これを参考にして、家のなかにシールドクロス、最悪、蚊帳のなかで生活か。とにかく、電磁波シールドという最終手段があることは、わかった。予備知識はこれでじゅうぶんだろ。
 では。
 とりあえず、

 引っ越しますか!

 ……これで引っ越し10回目だよ(笑)

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 お化けタンポポが現れた!
 って、ドラクエか(それはお化けキノコ)。





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治るのが早い人、遅い人 [2016年09月17日(Sat)]

 こんにちは。松井二郎です。
 みなさん、ありがとう!
 電子書籍『クローン病中ひざくりげ』10巻、たくさんダウンロードしてくれて、レビューまで書いてくださった方もあり、ホントにホントにどうもありがとう!
 メルマガ書いててよかったなぁ、と心から思います……。
 レビューを読ませていただいたら、

 「一度クローン病になってしまうと、治すのはここまで大変なんだと心が痛くもなります」

 とのこと。顔を合わせたこともない私のために、そんなふうに思ってくださるなんて。ほんとうに私は幸せな病人です。

 でもほかのクローン病の方は、「治すのはここまで大変」ではないと思います。

 じっさい松本医院においてある手記をよむと、「半年で治りました」とか「1年でほぼ症状がなくなりました」という人たちばかりです。治療7年目に入ってまだこのありさまである私は、むしろレアケースでないかと(笑)
 早く治る人と、わたしのような遅いケースのちがいは、何なのか?

 「これまでにどれだけ自分の心で免疫をおさえてきたか」です。

 免疫をおさえて難病にしてしまう原因には2つあります。薬とストレスです。前者は人工のステロイドホルモンで、後者は天然のステロイドホルモンで、免疫細胞の遺伝子を書き換え、免疫システムの各パーツを動作しないようにしてしまいます。これが免疫をおさえるということ。
 ではどちらが免疫をおさえる力が強いかというと、ストレスのほうが薬の20倍強い。
 まえに書きましたがわたしは小学6年間いじめられてから25歳まで「自分は生きる価値なし」と信じ切っていた男でして(電子書籍では5巻に書いたところ)、25歳でカウンセリングをして、まちがった思い込みだったことに気づき、生きてていいんだと知り、「よーし、生きるぞ!」と思ったとたん、クローン病になった(笑)
 おそらく免疫がイッキに回復したからでしょう。

 よくカンちがいされているのが、免疫が弱まっているときに難病になるという説です。ちがいます。このときは難病になる準備を着々と進めている状態。そのあと免疫が回復したとき、あたかも引っぱりすぎたゴムの手をはなすと思いきり反対側に振れてそのまま飛んでいってしまうように、弱まりすぎた免疫が急激に高まり、レッドゾーンを振り切って、「免疫のリバウンド」で難病になってしまうのです。

 というわけで、27歳にしてようやく自分を肯定し、ようやく免疫がまともに動きだし、強烈な「免疫のリバウンド」としてクローン病になった。
 20年以上、たっぷり、準備に時間をかけたクローン病。
 だから治りが遅いんです。

 ということは、逆にいえば「まだ7年ぽっちしか治療していない」ともいえます。
 だから、ま、これでも治療は順調なのかもよ(笑)
 とはいえみなさんには早く「治りました!」とご報告したい。ほんとうに、早く、1日も早くしたいのです。いたずらに連載を引きのばしているのではないのです(笑)
 とりあえず『こち亀』のように200巻で終了などということのないようにはしたいものです。
 ではまた!




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 『こち亀』に次ぐ単行本の長さ2位の『ゴルゴ』は、もう最終回は描いてあって金庫に保管されているそうです。
 その話に感銘をうけ、わたしも連載の最後の一文はもう書いてあるんですが……いつ配信できるんだろ(笑)





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がん、アレルギーを治す部屋がある!? [2016年09月28日(Wed)]

 きょうから新シリーズでございます♪




  ◆続・クローン病中ひざくりげ(157)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 すこし時間をさかのぼって――2015年4月。

 「なに? とうばんよく?」

 家内が帰宅するなり、きいたことのない単語を口走るので「岩盤浴か」とたずねると、
 「岩盤浴とはちがうの。熱くない、ふつうの部屋にタオルしいて寝るだけなんだけど、その部屋がね、入ったとたん、なんか、ちがうの。しばらくしたら、耳鳴りがしてないのよ!」
 「ほんとかあ?」

 家内は24時間、耳鳴りがしている。わたしもしている。免疫力をあげる治療をしていると、これは避けられないリバウンドなのだ。岩盤浴とかナントカ浴くらいでおさまるものではないのだが。
 「チラシもらってきたから読んでみて」
 「うん、まあ、読むけどさ」
 読むけど、どうせよくある健康ブーム便乗のお金儲け施設では……ん?
 んん?
 んんんんっ?
 「すごいなこれ……」
 「でしょ?」

 がんが治った、白血病が治った、アトピーが治った、リウマチで膝が痛くて歩けなかったひとが歩きだした、などなどの体験談のオンパレードである。
 「いちど行ってみない?」
 「そうだな……」
 仕事がら、これまでにさまざまな健康法を、本物からあやしいものまで調べてきたので、いちおう、目は肥えているつもりである。そのわたしの目に、これはどうやら本物にみえた。
 陶板浴 [とうばんよく] 、というらしい。

          ◇

 車に乗って、といっても運転するのは家内だが、その助手席に寝そべって揺られること40分。
 「ついたよ」
 陶板浴の施設である。
 大衆サウナのような商業施設、ではなかった。ついた場所は工務店である。
 「ハウスメーカーがサービスでやってるの。この中だけど、この家がまたすごいのよ。電磁波を通さないの」
 「なにい!」
 とうばん浴とやらよりも、そっちのほうが聞き捨てならない。
 「あとこの家、カビないのよ。肉をおいとくと腐らないで干物になるし、果物はドライフルーツになるの」
 「まじかよ」
 “抗酸化リバース工法”というのだそうである。この家はそのモデルルームだ。

 「陶板浴はこっち」
 「あ、そのまえにトイレいかして」
 さっきから、ずっとおなかが痛いのをがまんしていたのだ。車で40分というのは、移動できる距離のほぼ限界だな……。このタイムリミット(トイレリミット)があるから。とにかく、まにあってよかった。
 「ん?」
 これは……?
 なんだこの感覚は。トイレにすわっているだけだが……この空間、ひんやり、しっとりとして、この感じは……。
 森だ。
 深い森の中にいるときの、あの感じである。

 なんだぁぁぁこの家はぁぁぁ?

          ◇

 トイレから出てくると、家内は誰かと話している。きれいな女性だ。スタッフさんかな。
 「あ、ご主人さんですか」
 「はじめまして。家内がお世話になってます」
 顔がピカピカしている。デトックスできている人によくみられる肌のツヤだ。
 「いまトイレお借りしたんですけど、もしかしてトイレも“抗酸化リバース工法”ですか?」
 「すごい! わかられました? すごい感受性ですね」
 「いや、わかりますでしょ、これは」
 「最初からわかるひとは、あまりいません」
 建物全体が、その、カビない、電磁波を通さない工法をほどこしたものであるという。
 じっさいトイレだけでなく、どの部屋へ行っても、同じ感覚がつづいた。
 居心地がいい……。
 いま住んでいる家(アパート)は、家にいたくない家だが、これは家にいたくなる家だ。
 家に入っただけでこれなら……陶板浴が楽しみだ。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 受け取られた方はお気づきかもしれませんが、電子書籍10巻、やたらページ数がありましたでしょ。いままでの5割増しくらい。
 きょうの話から11巻にしようとして詰め込んだら、あのようなことになりました(笑)





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