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松井 二郎
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ケータイ電波塔でダウン症になる [2016年05月08日(Sun)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(144)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 布団のホコリのごとく叩けば叩くほど出てくる電波塔の害、そろそろ叩き終えたいところであるが、じつは、ここまでは序の口。恐ろしいのはここからなのだ。
 では、いま読んでいる本から引用……する前に。
 この「引用」について、大切なお話を。

 このごろ、つい引用が長くなっている。それだけ電磁波の害が多く、引用したい箇所も多いからなのだが、著作権法で「引用」というのは、本人の著作物(コンテンツ)のなかで3分の1までと決められている。だから、参考文献を100文字引用したら私は200文字は書かないといけない、のであるが、長文の引用をしたときにそれをやるとメルマガの分量がすごいことになってしまう。
 そこで、「クローン病中ひざくりげ」のコンテンツ全体でこのバランスがとれるようにするので、1回のメルマガが ほぼ引用で終わることがあっても、なにとぞご了承ください。

 では、引用する。
 あの病気もこれが犯人だった。――

          ◇

 ダウン症状は細胞の染色体異常でおきる病気です。
 「先天性の染色体異常症の一種。英国の内科医J・L・ダウン(1828〜1894)が発見した。(原因は)ヒトの21番目の染色体の過剰によっておきる発達性障害で、先天的な心疾患をともなうことが多い」(『広辞苑』要約)
 医学界は「原因不明」ととぼけています。しかし、じつは電磁波被ばくで激増しているのです。

 「軍部のレーダー操作員の父親から生まれた子どもは、いちじるしく高いダウン症発現率をしめす」(65年、米、A・T・シークラー博士)
 レーダーのしくみは、アンテナから強力な電波(マイクロ波)を放射して、その反射波から対象物を捕捉するものです。だからレーダー装置は、つねに強力な有害マイクロ波を放射しつづけており、オペレーターも被ばくしてしまうのです。レーダー操作室は
 「×時間以上、在室禁止」
 と「警告」されています。軍部も、とっくの昔にマイクロ波の人体有害性を知っていたのです。

 マイクロ波を放射するのはレーダー・アンテナだけではありません。
 放送用アンテナも、同様に強い電波(マイクロ波等)を発信しています。その有害電波が住民を直撃するのです。
 悲劇の街があります。アメリカ、ニュージャージーに人口2万5000人ほどの小さな町ベーノンがあります。この街には電波中継塔が林立して、異様な風景を醸し出しています。
 電波中継基地の数が、90年代当時でも、全米5位というから密集ぶりがわかります。
 「この町のダウン症の発症率は、おどろくべき高率である。それは、全米平均の約10倍にたっしている」(ベッカー博士)
 現地の市民グループは「町民が電波中継塔から過度のマイクロ波を被ばくしたため」と告発しています。しかし、放送局も米国政府も、いっさい、この悲劇を黙殺しつづけています。それは日本でも同じ。電磁波の有害性を告発することは、現代社会では最大級タブーなのです。せまい日本列島に、携帯電話の中継塔が雨後のタケノコのように林立しています。悲劇はこれからもくりかえされるでしょう。

(船瀬俊介『ショック!!やっぱりあぶない電磁波』)

          ◇

 ――このごろダウン症の子があまりにも多い。テレビのドキュメンタリー番組をみていて、そう感じていた。
 生まれてきた命は、なんらへだてはない。「悲劇」という言葉が適切なのかどうか、わたしにはわからない。ただ、番組をみていると、本人も、親御さんも、涙ぐましい努力で生きている。そんな家族が、このごろあまりにもひんぱんに紹介されている気がしてならなかった。
 生まれつき遺伝子の異常でなったことなら、それはその子の個性である。だが、遺伝子の異常がケータイ基地局によって起きているとしたら!
 起きなくていい「悲劇」が、どれだけ起きているのか……。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 病気の原因を知ってから、闘病のドキュメンタリーをみると感動よりも憤怒がおきてしまいます。





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ケータイ電波塔で白血病になる [2016年05月18日(Wed)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(145)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 電波塔の害は不眠や耳鳴りくらいではすまなかった。前回から、恐ろしい病気を紹介している。
 前回は「ダウン症」だったが……ここからは命にかかわる病気だ。――

(以下は引用)

          ◇

 放送タワーからの電波は、子どもの白血病を9倍に増やします。
 英国、サットン・コールドフィールドに建つ、放送タワー。その周辺住民の健康調査は衝撃的です。タワーから2キロメートル以内と10キロメートル以遠の住民を比較した。とりわけタワー周辺500メートル以内の人口密集地を精査。すると小児白血病が9倍も発症していた!
 さらに15歳以上の白血病でもタワー2キロメートル以内では「急性リンパ性白血病」3.57倍、「全白血病」1.83倍も発病していた。成人は、小児にくらべて比較的、電磁波被害をうけにくいと考えられてきました。それでも、これほど高率で白血病犠牲者が出ているのです(サットン・コールドフィールド報告)。

 その他、衝撃的な研究があります。オーストラリアのホッキング博士の報告です。
 シドニー郊外の放送タワー周辺に住む14才未満の子どもたちの小児白血病の発生状況を克明に調べたのです(ホッキング報告)。
 博士は、まず子どもたちの住む地域を、A、B、2つに分類しました。
 A地域:放送タワー周辺(2キロメートル以内)と、B地域:放送タワー遠方(2キロメートル以遠)。
 問題の放送タワーは、テレビ4局とFMラジオ1局の計5つの放送局が電波発信に共同使用していました。外観はいくつもおわん型アンテナを外部に取りつけた鉄塔が3基並んで建っています。どこにでもある普通の放送アンテナです。
 ここから、ほぼ24時間、ラジオやFM放送、テレビ放送の電波(高周波、マイクロ波など)が周囲に放射されていました。
 周辺住民は、まさか、その電波が子どもたちに深刻な悪影響をあたえていたなど、夢にも思っていませんでした。このホッキング報告が発表されるまでは……。

 まず――。ホッキング博士は、はるか遠くのB地域の、小児ガンの発症率、死亡率を各々1.0と仮定しました。これらは疫学調査の対照群(コントロール群)となります。こうして、タワーに2キロメートル以内と近いA地域と比較してみた。
 すると、おどろくべき事実が判明しました。
 さまざまな小児ガンの罹患(りかん)率、死亡率ともに、放送タワー近くに住む子どもたちのほうが、はるか遠くB地域に住む子どもたちより、突出していたのです。
 とりわけリンパ性白血病の死亡率はA地域(2キロメートル以内)は2.74倍にもたっしています。骨髄性白血病の死亡率1.77倍、他の白血病1.45倍、全白血病の死亡率は2.32倍です。

(船瀬俊介『ショック!!やっぱりあぶない電磁波』)

          ◇

 ――ダウン症の子も多いが、テレビをみていると白血病の子も多すぎる。これも気になっていたのだ。
 白血病は血液のがんである。ならば原因はがんと同じ。細胞の老化だ。それが子供のうちにおきるということは遺伝子に異常がおきているのだ。
 遺伝子異常は、生き物であるかぎり一定の確率でどうしてもおきる。小児白血病はむかしからあった。だが、ダウン症と同様、このごろテレビであまりにも多く白血病とたたかう子供たちを目にする。

 日本の白血病発生率は年々増加傾向にあり、「1933年の白血病による死亡者数は、男子1032名、女子865名であったが、2010年の死亡者数は男女それぞれ4860名、3218名となっている」という

(「東京都健康安全研究センター」ホームページ http://www.tokyo-eiken.go.jp/sage/sage2012/ より)。

 ホームページのグラフを見てもらうとわかるが、戦争が終わった直後から、きゅうに右肩上がり、というより跳ね上がっている。
 電波が使われだした時期と一致する。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 んなこといったって、電波がなかったらテレビも見れないよ? と、書いていて、われながら思った。う〜ん、恩恵をうけているのに批判するのも心苦しい。
 いやいや、でもいまのテレビやケータイの方式は勝手に押し付けられたものであって、わたしが選んだんじゃない。ほかにやりようがあったはず。
 たとえば――電線だ。あるいは水道管方式。
 地中にケーブルを埋めて、はじめからすべてケーブルテレビにすればよかった。
 ケータイも、光回線を埋めて、各家庭やオフィスでそれぞれWi−Fi、いや、ブルートゥースを設置して、家のなか、オフィスのなかだけで微弱電波を使えばすむことだ。
 外出先は? 外出してるときまでつながらんでよろしい。
 うん、やっぱり、批判してもいいな。





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ケータイ電波塔でがんになる [2016年05月28日(Sat)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(146)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「ホッキング報告」によれば、電波塔で白血病が増えるという。シドニー郊外にあるテレビとラジオの放送電波塔から、2キロメートル以内をA地域、それよりも遠くをB地域として、B地域における14才未満の白血病での死亡率を1.0とすると、A地域での死亡率は2.32であった。
 前回はその箇所を引用したが、引用文にはまだ続きがある。
 では、その続きを。――

          ◇

 ここで注目すべきは、タワー周囲の電波の強さです。
 自然界の電波(高周波)強度は、0.0001マイクロワット毎平方センチメートル(μW/cm^2)です。放送タワーから12キロ以上も遠方B地域でも「その100倍以上の被ばくをしている。だから、発病率が1.0という保証はない」(荻野博士)。
 仰天は、タワーから2キロメートル以内A地域は、自然界の最大7万倍ものケタ外れの電波を四六時中浴びているのです。(中略)

 放送タワーも携帯中継タワーも、電波を発信している点で同じです。つまり、ケータイ中継基地は、小型の“放送タワー”なのです。その電波強度は中継タワーから100〜200メートルが最大になります。300メートルで半減。意外なのはタワーから100メートル以内では、逆に5分の1から10分の1と弱くなるのです(ザルツブルグ市測定報告)。
 「最近では、アンテナ下向きの角度を水平にしているので300〜500メートルの位置で強度が最大になると予想されます」(荻野博士)
 アンテナから離れているからと安心できません。逆に危険は高まるのです。

(船瀬俊介『ショック!!やっぱりあぶない電磁波』)

          ◇

 な
 なああぁにいいぃーっ!
 ウチの玄関あけたら見える、あの電波塔、もし、その「100〜200メートルが最大にな」るタイプだとしたら……ウチ(145メートル)は……ちょうど最強圏じゃあないかっ!
 これはもう絶対に逃げださねばなるまい……。

 ところで、こんなメールをいただいている。

          ◇

> ウチは田舎ですが、30メートル離れた畑の中にいつの間にか
> 携帯アンテナ等が建っております。
> 高さは30メートルないくらいですが、電波は先端の高いところを
> 行き来しているとイメージするとあまり影響ない気もしますが
> どうなのでしょう?
(Mさま)

          ◇

 その答えが上記というわけであろう。
 灯台もと暗し。この読者さんがお考えのとおり、電波塔のふもとでは電波は頭上を通過するかたちで飛ぶため「5分の1から10分の1と弱くなる」のだ。

 最後に。
 いちばん恐いケータイ電波塔の害が――。

          ◇

 中継タワー付近では、ガンが4倍以上増えます。
 「……基地局から350メートル以内では、発ガン率が全市平均より約4倍高かった」(04年、イスラエル、ネタニア市調査結果)(『あぶない!あなたのそばの携帯基地局』黒薮哲哉著、花伝社)
 この調査で、さらに女性の発ガン率は10.5倍にたっしていました。
 住宅地にできた携帯基地局は4〜10倍もガンを発症させる。

(同)


          ◇

 ――白血病もそうであったが、がんもまた戦後になっていきなり増え始めている。
 前回もリンクを掲載したこのグラフからもわかるように、

http://www.tokyo-eiken.go.jp/sage/sage2012/
(「東京都健康安全研究センター」ホームページ)

がんの死亡率は、統計がとられはじめた1899年からずっと横ばいだったのが、戦争でいちど統計が打ち切られ(グラフの切れているところ)、戦後(1947年)、ふたたび統計がとられるようになると、とつぜん右肩上がりになっている。
 戦後に変わったものはあまりにも多いが、「電波が使われはじめた」ことはとりわけ大きな変化であろう。
 だからといってがんと電波との関連は、このデータからは知るよしもないが、こういうデータがあるということだ。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 引用文中の「アンテナ下向きの角度」の意味が知りたいかたは、めちゃくちゃ難しいですが、こちらに説明が出てます。

 http://www.den-gyo.com/labo/kouza/kouza07.html

「ビームチルトとは」のところ。わたしはほとんど理解できません……。





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