「痔瘻(じろう)」と「がん」、どうつながる [2015年11月08日(Sun)]
◆続・クローン病中ひざくりげ(127)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「これ(痔ろう)もねえ、そのままにしておくと、がんになるんですよ」 わたしは固まった。 いや、たんにリアクションに困ったのだ。 「あはは、それはありません」 ……とは言えない。さて、どんな表情をつくったものか。 痔瘻(じろう)と、がん。どう考えてもつながらない。 このころわたしは、いくらかがんの勉強をしていた。松本仁幸先生がホームページに書いておられるし、その松本先生が「近藤誠の本を読みなさい」とおっしゃるので数冊を読んだ。おかげで、がん、といわれる状態(あえて病気とは書かない)について、かなり理解できたつもりである。 がんは、老人なら自然な老化現象、若者なら遺伝子異常である。いまわたしががんになるとしたら遺伝子異常だが、痔瘻によってこれがおきることは、どう考えても、ない。 「おととい学会で仕入れてきたばかりの知識ですけどね」 え……そうなんですか。 ならばデータとしてはそういうものがあるということ。なぜだ? なぜそんなデータがある? あ、わかった。 薬だ。 論文につかわれるデータは臨床、つまり病気のひとを病院で追跡調査したもの。ならばほぼ全員、薬を処方されていると考えられる。薬の9割は免疫を抑える薬だ。 この副作用が、がんである。 健康なひとでさえ毎日5000個のがん細胞ができているのだ。白血球がこれを食べているからこそ、がんにならない。その白血球にお休みいただいては、単純計算で毎日5000個ずつがん細胞が増えていくことになる。 さらに、免疫細胞を黙らせるために薬はなにをしているかというと、遺伝子を書き換えている。「こういうタンパク質をつくりなさい」と書いてある部分を「つくらなくていいよ」と変えてしまうのだ。やがて、遺伝子が変えられたことに気づいた細胞は、自己修復するか、修復不能のばあい自殺する(アポトーシスという)。では修復は100%うまくいくかというと、一定の確率でミスがおきる。このミスによってつくられる細胞が、がん細胞である。 ということは。西洋医療の患者を追跡調査すれば、十中八九、がんが増えるというデータが得られる、と予想できる。 わたしの表情が固まっていたからであろうか、さきに医師のほうが顔を崩して、「どうでしょう、年明けには、レミケードしますか」笑っておっしゃった。「ほんとうによくなりますよ。レミケードがいやなら、ヒュミラというものがあります。いろいろあるんですよ、薬は」 またリアクションに困った。 「だからがんになるんですってば」 ……とは言えない。 がん、という言葉をだしたのは、脅してでもラクにしてやりたい、との親心だろう。そう思えば、ありがたい。 しかし、そろそろ完治させないとヤバいな。お薬のススメも激化しよう。ああ、エレンタールを飲んでいた2年が惜しい。 ところで“ヒュミラ”とは、どんな薬だろうか? 松本先生の文章のなかで名前だけは見たことがあった。この箇所だ。 ◇ クローン病と診断されると、「原因が全く分からない、従って治らない」というとんでもない間違った説明を医師にされて、下痢などの症状をとるために、免疫を落とすペンタサやアサコールやレミケードやヒュミラを使われだします。するとますます免疫力が落ち…… (松本医院ホームページより引用) ◇ うーん、調べるまでもないような。でも、これからも医師にすすめられることは容易に想像できるのだし、いちおう知識を入れておかねば。 帰宅後、さっそくネットで検索してみた。ヒュミラ、と。 製造元であるエーザイのホームページが出た。 おいおい! 「医者用」と「患者用」と、分けてページをつくってあるぞ。 これは一体どういうことだ? (つづく) ※松本医院での診療を希望される方は 松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com を 熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、 お願いいたします。 ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ちなみに近藤誠医師の本を読んだなかで特にオススメだとおもったのがこちら。 『がん治療総決算』 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620073/jironosyosai-22/ がんが怖いのは、「なんだかよくわからないから」です。たいてい恐怖という感情は対象が不明確なときにおきます。正体がわかれば、まあそれでも怖いんですが、がんそのものに対する怖さはなくなる。 それと、がんについてではないけどもう1冊。 『成人病の真実』 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620065/jironosyosai-22/ これを知っているだけで、病院にお金を払って健康を害することがなくなるでしょう。そろそろやってくるインフルエンザ予防接種とか。 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 無料購読するには今すぐここをクリック |