栄養剤は遺伝子組み換え食品だった [2015年06月08日(Mon)]
◆続・クローン病中ひざくりげ(115)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 遺伝子組み換えをしたエサだけでマウスを育てると、50〜80%にがんが発生し、早死にするものも多くなる。フランスのカーン大学研究チームが実験で確認した。(「AFPBB News」2012年9月21日 http://www.afpbb.com/articles/-/2902178?pid=9546114 ) いまわたしが命を預けている栄養剤“エレンタール”が、その遺伝子組み換え100%食品、それもほとんど炭水化物だったとは……。 だったら、とりたててエレンタールである必要はないのではないか? なんでも好きな炭水化物なり甘いものを、それこそ遺伝子組み換えバリバリのお菓子やゼリーなんかを食べたって、体に悪いという点では同じ、いや、むしろ「おいしい」と感じられるぶん脳にはいいわけで、精神衛生的にもよろしく、さらに副作用がないぶんはるかにいいといえる。 エレンタール、それだけではない。添加物もすごい。 ソルビン酸カリウム アスパルテーム これらは『食品の裏側』で安部司氏が最も避けるべきグループとして分類している添加物である。お菓子が体に悪いといったって、これをセットで入れているものはそうそうない。それを病人へ与えるものにブチこむとは、さすが味の素社。 こんなものを飲んでいるから、治るものも治らないのと違うか? エレンタール、なんとか離脱できないだろうか。クローン病で死ななくても、これじゃ栄養剤で死ぬぞ。 ……と、文句をいっては、いけない。これが体に悪いなんて、医者はしらないのだ。きいた話だが、エレンタールさえ飲んでいれば百まで生きられると豪語する医者もいるくらいである。彼らには栄養成分がすべてなのだ。そしてそれは確かに科学に基づいているのだ。添加物や遺伝子組み換えの未知の毒性は、まだ科学ではない。科学がこれを扱うことはないから、今後も科学にはなりえない。西洋医学は彼らの論理でわたしを救おうとしてくれているのだ。それを受け取りたくないと言う以上、自己責任でその代替を探るよりない。 ◇ というわけで、エレンタールをとらずにどうすればクローン病でも生きられるか、考察してみましょう。 わかったことは、栄養剤といってもほとんど糖分だったということである。しかもデキストリンだ(遺伝子組み換えトウモロコシのデンプンをあるていど分解したもの)。これなんか、ごはんでもうどんでも、よく噛んで食べてりゃいいわけだ。あるいは黒砂糖やハチミツだっていい。 つぎに、アミノ酸。 エレンタールがなぜ必要かというと、クローン病ではもっぱらタンパク質が吸収できないからである。正確にいうと、タンパク質をとっても消化してアミノ酸にしなければ吸収できないがクローン病だとそこまで消化するまえに下痢をしてしまうためいくら肉や豆腐を食べても痩(や)せていくのですでに消化されたアミノ酸をとりましょうね、ということなのである。 だったら、これは“アミノバクト”で代用が可能だ。 “アミノバクト”とは、いちおう薬の扱いなのだが、中身はアミノ酸100%の粉末である。まえに松本先生が出してくださったことがあるのだ。また出してもらおう。 つぎに脂質だが、なんと、ただの大豆油であった。それも1グラム未満。そんなら、これはオリーブ油だって何だっていいわけだ。ふだんの食事からとる油でじゅうぶん。 最後にビタミン・ミネラルだが、これは、わたしには最強の天然サプリメントがある。そう。甲田光雄先生ご監修の青汁である。 エレンタールに入れてあるビタミン・ミネラルは数種類ぽっちだが、青汁は1万種類はあるといわれている。いわれている、という言い方なのは、野菜の栄養はまだすべて解明されていないからだ。わかっているのは全体の1割ていどといわれている(これも未解明)。とにかく生きた野菜まるごとの栄養であるから、精製して添加したビタミン・ミネラルの比ではない。 以上を要するに――糖質はコメや黒砂糖。アミノ酸は“アミノバクト”。脂質はふだんの食事からのみで特に意識する必要なし。微量栄養素は青汁。これでエレンタールの置き換えが可能である! というわけで特別に用意する必要があるのはアミノ酸だけだった。よーし、それなら、松本先生に“アミノバクト”さえ出してもらえば、あとは食事で代用できるぞ。 ◇ “アミノバクト”が送られてきた。 しかし、値段を見て、目玉がこぼれ落ちそうになった。 「は、8千694円んんん?」 2週間分でだ。1日3包だから……1包207円!? チョ〜高級サプリじゃん! だめだ。このアイデア、却下……。 結局、エレンタールを引き続き飲むことにした。あえなし。 ◇ やめられるものなら、やめたいが、いまはそのための、カネがない。 抗ヘルペス剤、鍼灸、お金をかけるべきところはほかにいくらでもある。エレンタールをやめることは優先順位としては低い。 それどころかわたしはいま、おそらくエレンタールで生きているのであろう。命あっての物種だ。とりあえずこれで、生きていよう。 (つづく) ※松本医院での診療を希望される方は 松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com を 熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、 お願いいたします。 ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ どんな短歌にも対応できる下の句は「それにつけても金の欲しさよ」だそうです。 古池や蛙飛びこむ水の音 それにつけても金の欲しさよ 秋深き隣は何をする人ぞ それにつけても金の欲しさよ 花の色はうつりにけりないたづらに それにつけても金の欲しさよ おりたちてけさの寒さをおどろきぬ それにつけても金の欲しさよ なるほど、すげぇ。 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 無料購読するには今すぐここをクリック |