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松井 二郎
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腸にウェルシュ菌がいる人いない人 [2014年05月09日(Fri)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(79)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 クローン病って、なじみがうすい。私も自分がなるまでは名前すら知らなかった。
 しかも症状がひとつではない。腹痛、下痢、発熱といろいろあるので、どういう病気なのかいまいちわかりにくい。
 そこで、どんな病気かを人に説明するとき、しかも一言で説明するときに、どうしているかというと――「なにを食べても食中毒になる病気です」。これでだいたいは納得してもらえるのである。
 そしてこのたび、実際、私は食中毒になっていたことがわかった。ウェルシュ菌を殺す“フラジール”を飲んだら症状が激減したからだ。

          ◇

「宿便はウェルシュ菌などの悪玉菌をつくり腸の粘膜に炎症やただれを起こします」
 そう本に書いた。
 宿便の何が悪いといって、このウェルシュ菌が生みだされるから悪いのだ。
 私は2行ですませてしまったが、甲田光雄先生の本には詳しくこう書かれている。

          ◇

 宿便をためないようにするということが大事です。つまり、食べ過ぎをいつも注意するという(食べ過ぎない)ことが、とても大事です。
 それから特に、よくないことは、肉類をたべるということです。肉がどういうふうに悪いかということを説明しますと、一番肉で影響を与えるのは、腸の中の細菌です。腸内細菌がいっぺんに悪くなります。肉を食べるとウェルシュ菌のような、悪い菌が増えてきます。そうすると、腸の中がアルカリになります。腸の中がアルカリになってくると、善玉菌が育ちません。ですから、悪玉菌がどんどん増えてきます。すると、病気になってしまいます。善玉菌を増やすためには、腸の中をいつも酸性にするということが大事です。酸性にするには、肉をあまり食べてはいけません。

 (中略)

 便1gの中に、1兆の細菌がいます。みなさんの便は乾燥した重さで1500gぐらいあります。ということは、1500兆の菌がいるという、まさに天文学的な数になります。その菌と人間の体は、非常に密接な関係があります。ですから、腸の中をいつもキレイにしておくということが、健康法の一番大事なことといえるのです。

 (中略)

 少食で、肉食をあまりしないことです。特にウェルシュ菌が一番悪玉です。肉を食べるとこれがワーッと増えます。パプアニューギニアの原住民の食事は、タロイモやサツマイモが主で、肉はほとんど食べません。かれらは非常に健康です。ウェルシュ菌を調べると、1gの便の中に10万のウェルシュ菌がいます。一般の方の10分の1です。ところが、1年に1回だけ、豚をお腹いっぱい食べる祭りがあります。すると、お腹が痛くなり下痢をします。一晩でウェルシュ菌は、100億に増えてしまいます」

(『あなたも今日から健康になれる方法』)

          ◇

 2日目のカレーもヤバいが、腸の中はそれ以上にヤバい。体内の温度は37度である。もしこれを気温だと思ったら、季節はいつだろうか。真夏にカレーのナベをほったらかしにしているのと同じだ。
 では、どうすればこの腸の中を、ウェルシュ菌が育たない環境に変えられるのか?
 さきほどの甲田先生の文章から答えを抜き出すと――

 「腸の中をいつもキレイにしておくということが、健康法の一番大事なことといえるのです。(中略)少食で、肉食をあまりしないことです。特にウェルシュ菌が一番悪玉です。肉を食べるとこれがワーッと増えます」

 さらに甲田先生はこう続けている。

          ◇

 ウェルシュ菌が多いと、便が非常にクサイです。みなさんも、クサイ便やクサイおならが出るということではダメです。(中略)便がアルカリになってきたら、もうダメです。酸性でないといけません。ですから便の色が、黒褐色、茶褐色になってきたらこれは、アルカリになっているということです。
 ある娘さんの便を調べてみたら、アルカリ8.3になっていました。非常に高い数値です。その娘さんに、普段何を食べているのか聞くと、毎日お菓子ばっかり食べていると言います。ケーキや、クッキーなどばかり食べていたら、腸の中は悪玉菌ばかりになります。ウェルシュ菌が増えて、便がアルカリになります。そんな人の便は、鼻もちならないです。

 (中略)

 穀物菜食を続ければ、半年すれば便のニオイは本当になくなります。みなさんも、ご自分の便とおならをよぉーく観察して、ニオわないようにしていかないといけません。

 (中略)

 一つにはストレスが関係しています。ストレスがたまると、腸内細菌がグッと変わります。ストレスをためる人は、ウェルシュ菌が増えてきます。

(同)

          ◇

 ウェルシュ菌を減らすには、一、少食にして宿便をなくすことでその発生源をたち、二、かつストレスをためないことで腸の免疫機能を高め悪玉菌を殺せるようにしておきなさいというわけだ。

 さて、ここで一つ、気をつけねばならないことがある。この甲田先生の言葉を読まれて、「動物性食品はいけない」という印象が強く残ったのではないだろうか? しかし、先生は「まず少食ありき」の話をされていることに留意すべきだ。

 まず先生は少食にしなさいと説き起こされているのだが、このような話をきくと、肉やお菓子のくだりだけが頭に残って「じゃあ肉もお菓子もやめよう」と極論に走りがちである。それでもいいのだが、こういう暴走はあまり長く続かない。やはり、まずは少食にするところがスタートでなければならぬ。
 少食を忘れ、肉やお菓子をガマンして「ほかのものならだいじょうぶ」と腹いっぱい食べていたら、宿便はいっそう溜まり、けれども食欲は満ちていないのでストレスも溜まって、相乗効果でウェルシュ菌が増えるばかりだ。
 悪いのはあくまでも、宿便なのである。宿便はよくない、なかでも肉や洋菓子の宿便がよくない、という順序で説かれていることにご注意いただきたい。

          ◇

 この健康法は、禁欲をする健康法だとよく間違われる。
 まったく肉をやめる、いっさいお菓子をつままないとなると、一部の人しか実践できない特殊な健康法の領域に入ってくる。精神的にもきついし、人づきあいに支障がでることもあろう。実践できるのはよほどの動物愛護者か仙人に限られてしまう。
 そもそも人間には犬歯(糸切り歯)がある。これは肉食のための歯だ。肉も多少は食べていいように人間の体はできているということであろう。
 甲田先生は、難病の人にこそ肉をまったく食べないよう指導されたが、ふつうに健康のために少食をしようという人に対して、肉を一切やめろとは言われなかった。
 ただし、
「肉を食べるのは殺生(せっしょう)をしているのですよ」
 と、そこは忘れてはならないと釘を刺しておられた。
 これは、肉を食べることで健康がどうこうという議論以前の問題だ。肉をどのていど食べるか、あるいは食べないかは、思想であり生き方である。私たちは生き方を選択しなければならない。
 肉を食べるとウェルシュ菌が増えるのは、殺生罪(せっしょうざい)の報いであろう。生き方を選択するためのヒントが、示されていると思う。

          ◇

 ちょっと話は変わるが――。
 甲田先生の言葉にこうあった。

「肉を食べるとウェルシュ菌のような、悪い菌が増えてきます。そうすると、腸の中がアルカリになります。腸の中がアルカリになってくると、善玉菌が育ちません」

 これは、「善玉菌を増やすために」とヨーグルトを食べても意味がないということである。

 ヨーグルトのテレビCMをみていると
「生きた乳酸菌が腸まで届く!」
 と元気がいいが、乳酸菌が生きて腸まで届いたところで、住みつくことはできないのだ。
 腸の中は、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)といって、腸内細菌同士のナワバリができている。
「こんにちは。新参者です」
 とビフィズス菌やらカゼイシロタ株がやってきても、
「ワレぁ、だれに許可もろて商売しとんねん。ここはウェルシュ菌のシマじゃあ」
 と追い出されてしまう。ここが試験管の中と腸の中との違うところである。
 ヨーグルトが好きだからデザートとして食べるというのであれば、洋菓子などよりはずっとよいが、ヨーグルトで腸の善玉菌を増やしてやろうと思ってもそれは失敗である。
「穀物菜食を続ければ、半年すれば便のニオイはなくなる」とのこと。こんな腸であれば乳酸菌は勝手に増える。そしてこんどは乳酸菌がナワバリをつくってウェルシュ菌を駆逐してくれる。
 ところが、そうしてつくりあげた美しい腸も、パプアニューギニア人の話にあったように、腹いっぱい肉を食べた一夜にして変わってしまう。優等生になるには時間がかかるが、ワルには一晩でなれるようなものだ。
 ローマは一日にしてならず。病気にならない腸もまた一朝一夕にはいかないのである。

          ◇

 クローン病の松井のばあい、毎日おなかを下しているから、育てるのに時間がかかる善玉菌がどうしても育たない。かわりに、ウェルシュ菌のような悪玉菌は、10分あれば2倍に増えるワルなのでいつもおなかの中にいる。これにずっとやられてきたのだ。

 そして、これほど私を苦しめている、同じ菌が、宿便のある人のおなかには常にいるのである。「なんとなく不調」なのはウェルシュ菌を疑ったほうがよい。
 こんな菌を腸に飼わないために1日2食の少食にするのである。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
kao03.jpg おっ? きょうは1日2食のメルマガじゃん。





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CRPキター! [2014年05月20日(Tue)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(80)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「う〜ん、だるい。なんだ、この異様なだるさわぁぁぁ」

 最近までちょっとだけ体調がよく、このまま右肩上がりでよくなっていくかと思ったら、ストン、と暴落した株価チャートのようにまたしてもひどくなった。“フラジール”を飲んでいるのに、腹痛も下痢もひどく、特に、だるさがふつうじゃない。寝ている体がそのままフトンの中にずぶずぶ沈んでいくようだ。

          ◇

 じつは漢方薬がすべて変更されたのである。食前の漢方が、アトピーを出すためのものに。食後の漢方が、これは引き続き痔瘻のためのものだが、新しいものへとバージョンアップされた。その影響なのか?
 参考までに漢方薬の内容を書いておこう。あいかわらず、ようわからんが。

 <食前>
 ・花扇タイソウ……ナツメの実、強壮、緩和
 ・高砂ショウキョウ
 ・花扇カンゾウ……マメ科、バッファー作用、平滑筋弛緩作用
 ・高砂ショウマ……サラシナショウマの根、脱肛に働く
 ・高砂サイコ……サイコの根、抗炎症、胸脇苦満が目標
 ・花扇オウギ……オウギの根、脱汗を止める、皮膚をしめる
 ・花扇チンピ……ミカンの果皮、健胃、消化、きょ痰作用
 ・花扇トウキ……セリ科トウキの根、血管拡張剤、血の循環をよくし貧血
を治す
 ・高砂ニンジン……オタネニンジンの根、強壮、健胃、強精作用
 ・花扇ビャクジュツ……オケラの根茎、健胃作用、温性利尿

 <食後>
 ・高砂ニンジン……オタネニンジンの根、強壮、健胃、強精作用
 ・花扇オウギ……オウギの根、脱汗を止める、皮膚をしめる
 ・花扇センキュウ……マルバトウキの根茎、のぼせをとり充血を去る
 ・花扇ハマボウフウ……セリ科の根、発汗、解熱、鎮精
 ・高砂キキョウ
 ・花扇コウボク……ホオノキの樹皮、利尿、きょ痰、収敏
 ・花扇ケイヒ……肉桂の樹皮、のぼせをとる、発汗、血の循環をよくする
 ・花扇トウキ……セリ科トウキの根、血管拡張剤、血の循環をよくし貧血
を治す
 ・花扇カンゾウ……マメ科、バッファー作用、平滑筋弛緩作用
 ・高砂ビャクシ……鎮静

          ◇

 新しい漢方薬を飲みはじめて2週間ほどたっていた。
「ん? これって……アトピー増えてるよな」
 洗顔のために洗面台のまえに立つのもひと苦労だが、鏡をみると、顔がいままでよりもいっそう赤くなっているのに気がついた。脂肪もふたたび噴き出すようになっている。頭皮もすごい。髪をかきわけてさわってみるとブツブツだし、朝に洗っても、午後にはもうフケが出ている。たぶん顔と同じことになっているのだろう。
 それと痔瘻のほうだが、なんとなぁーく、症状が落ち着いてきた気がする。まだまだ痛いが、出てくるウミの量が少し減ったようだ。ただ、これまでも、軽くなっては重くなり、をくり返しているので、まだなんともいえない。

          ◇

 そして、ますますだるくなった。仕事をしようと、フトンの上に腹這いでノートパソコンをひらくのだが、そのままフトンに突っ伏してしまう。治療をはじめてから一番ひどいかもしれない。
 これは、よくなっているからこそ、なんだよなあ。いつも、それが、不安である。免疫は、目じゃ見えないから。

          ◇

 2013年8月。

 また血液検査の日がやってきた。よくなっているか、どうか。数字ならば、目で見える。
 本日、注目したい値はCRP(シーアールピー)である。これは血中のあるタンパク質の濃度で、炎症がひどいほど高くなる。ふつうの人は0.3以下で、これが正常値とされているが、ここ数年ずっと10とか8とかだった。それが前回ついに、2.6という驚異的な下がり方をしたのだ。これが今回どうなっているか? 
「でもなあー。あんまし期待はできないよな」
 なにしろ、ひどい体調だったからな。ま、上がってなければ御の字。現状維持できていたら上出来ってところだな。

          ◇

 いつもどおり、検査室で血を採って、担当医の待つ診療室へ。いつもどおり、体調はどうか、体重は、などの受け答え。
「血液の数値のほうですが、」
 いつもどおり、アルブミンは、鉄は、など順番に解説が加えられ、そして、
「CRPは、」
 一瞬、間があった。
「……きょうは1.0ですね」
 いっ、い? い、

 いってんゼロぉぉお?

 そんな。うそだろ。マジかよ?
 見ると、モニターにハッキリ「1.0」と表示されている。マジだ……。
 き、き、ききき、


 キターーー v(・∀・)v ーーー!!


 きた、きた、きちゃった、きちゃったよ奥サン! 松本医院で「治りました」の手記を書いている人たちと、この値だけに関しては、同じレベルまできちゃったよー! ヤッホー! ヨホホー! ウホホーイ!
 こんなの、クローン病がひどくなってからというもの、初めて見た数値である。10年。10年かかった。とうとうここまで、きた。

          ◇

 そうだ、リンパ球の数も気になるところだが……どうなった?

 <前回>
 白血球の数 4800個/μl
 うちリンパ球の割合 19%
 よって
 リンパ球の数
  4800×19%
 =912個/μl

 <今回>
 白血球の数 5300個/μl
 うちリンパ球の割合 16%
 よって
 リンパ球の数
  5300×16%
 =848個/μl

 ありゃ。こっちは増えないといけないのだが……ビミョーに減ってる。前回が上がりすぎたので、横ばいといったところか。
 だるさの激化は、免疫が上がっているからだと思うんだがなあ。じっさい、炎症がおさまってきている。化学物質との戦いは、もう終わりかけているんじゃないのか? それでもあいかわらず腹痛も下痢もひどいのは、ヘルペスとの戦いが続いているからなのでは。つまり、目指している免疫寛容はすでにかなりのところ達成されつつあり、残るはヘルペスを神経節の奥へ封じこめるだけなのではないか? ま、その「だけ」がタイヘンなのだが。
 気になるのは――数値では明白な改善があるのに、クローン病の症状としてはあまり代わり映えがしないことだ。ピーク時に比べれば軽くなっているものの、とくに下痢にあまり改善がみられない。うーん、この下痢はいったい何を排泄しようとしてるんでしょーか。

          ◇

「先生、ようやくCRPが1になりました!」
 さっそく松本先生にご報告した。ふっふっふ。さぞ驚いてくださるだろう。
「はい」
 先生は、ただそう返事された。きわめてふつうの口ぶり。
 あ。そうか。そうだった。私にとってはびっくり仰天の変化だけれど、先生にとっては、あったりまえのコンコンチキの話であるのだ。
「近くの病院で(血液検査を)やったわけやな。もともと高いときはどこまでいった?」
「10こえてました」
「むこうもちょっと驚いてたんじゃない?」
「はい、へんな顔してました」
「してたね」
 うん、それでもやっぱり、すごいことが起きたことはまちがいないのだな。

「あと、きみの自覚症状は? ちょっとはラク?」
「それが、だるさがまた一段とひどくなっています」
「免疫が上がってるからや、しんどいのはヘルペスやで」
 やっぱり! よかった!
「あと、痔瘻が軽くなってきた気がします」
「うん、痔瘻軽くなるやろー、クローン病も治るでー。フラジールはどういうかんじ?」
「あいかわらず効いているかんじです」
「そういうことやね、だから、きみが免疫おさえてるあいだに増やしたウェルシュ菌や、それがものすごいわけや、いま下痢も出てるやろ? 同時にそれを排除しとんのや」
 そうかぁー! 下痢はまだ続いてていいんだ。
「ぜったい治してあげるから」
「はい!」

          ◇

 その後の変化。
 フラジールは初めて飲んだときほどの劇的な効き方はしなくなった。それでも飲む前とは比べるべくもなく良い。
 体重は増えてこない。現在44.0キロ。減らなければ、よいのだ。いまはこの体重でいいのかもしれない。
 なお食事は、午前は水分のみ、昼はエレンタール(栄養剤)600キロカロリー、ときどきエレンタールを減らして軽食、夕食はふつうの食事を少なめにとっている。
 だるさとアトピーは激化。だるいけれど、1日1〜2分、外へ出て歩いている。リハビリ、リハビリ。本格的なリハビリは、治ってからだが。
 そして、痔瘻。痛みもウミの量も減ってきた。出血はここ半年くらいはなく、これはもうおさまったものと見てよさそう。ずっと軽くなったり重くなったりをくり返してきたが、新しい漢方を飲みはじめてからは軽い状態がいままでよりも継続するようになった。もしかしてこのままよくなっていくのか?
 痔瘻がよくなってくれたら、かなりうれしい。いま“ほぼ寝たきり”なのは、激烈なだるさもあるが、痔瘻が痛くてイスに座れないからなのだ。痔瘻さえよくなれば、座って一日を過ごせるようになる。人間らしい生活が帰ってくる。
 いまのわたしの夢は――ふつうにイスに座ること、である。

 (つづく)


 ※松本医院での診療を希望される方は
  松本医院ホームページ http://www.matsumotoclinic.com
  熟読のうえにも熟読されてからになさいますよう、
  お願いいたします。




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 家の中で、移動は匍匐(ほふく)前進が多いです。
 おれは訓練中の自衛官か!





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あのサプリメントその後 [2014年05月29日(Thu)]

 久しぶりにメールをご紹介します♪

> 松井様
> Hと申します。
> プロタンディムの体験をアップして下さり、誠に有難うございます。
> とても参考になりました。
> 私も飲み始めて1ヶ月を過ぎましたが、効果は感じています。
> 体調がよくなり、疲れの回復が早くなりました。
> 気持ちがとても前向きに、自分自身を認めながら過ごせるようになった
> ことが大きいと思います。
> これからの自分の変化、そして松井様の変化を楽しみにしています。
> 松井様が快方に向かっていることを目の当たりにでき、ワクワクします。
> 今後も応援していますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。

          ◇

 どうもありがとうございます。以前、“プロタンディム”って実際のところどうですか、とメールくださった方ですね。
 「クローン病中ひざくりげ」が、はからずもプロタンディム体験記になっていますね。べつに宣伝しているつもりはないんですが、私が珍しく宣伝したいと思った希有な商品であることは確かです。使用感として、いまのところ「百“利”あって一害なし」とさえ感じていますので。こんなふうに思った健康食品は、甲田先生の青汁以来です。

 前回、“CRP”という数値が1に下がったという記事を書きました。これはクローン病の「治りっぷり」をいちばん端的にあらわす数値で、0.3になったら健常者といっしょなのですが――じつはプロタンディムに、このCRPを下げる効果があるのです。
 私がいつも病院ですすめられているレミケードという毒薬もCRPを下げますが、その作用機序はまったく正反対。CRPは炎症のひどさを表しますが、レミケードは免疫をおさえてこれを下げる。対するプロタンディムは、免疫を高めてこれを下げます。つまりやっていることは漢方薬といっしょなのだ。

 プロタンディムを私に教えてくださったフクヤマさんによると、プロタンディムを飲み続ければ――。

> ・服用30日で酸化ストレスレベルを20歳のレベルまで引き下げ、
> 平均40%酸化ストレス減少(=血液から若返る)。
> ・服用120日で体内の抗酸化酵素
> SOD30%、CAT54%、グルタチオン300%増加、
> その他、20種類の抗酸化酵素のレベルも増加。
> ・400〜500の生存関連の遺伝子を調律。
(メルマガ『若返りの秘薬』より引用)

 「効果を得るには最低6ヵ月は続けてほしい」ともおっしゃっていましたが、その6ヵ月はすでに経過しているので……パンパカパーン! オメデトウございます♪
 松井の遺伝子は調律が完了しました。
 それがCRPに表れた、のかもしれません。

          ◇

 「遺伝子を調律する」とはどういうことでしょう? プロタンディムの開発者、ジョー・マッコード博士によると――
 ピアノは長い年月がたつと音が狂ってきて調律が必要になるが、人間の体も長い年月がたつと遺伝子が狂ってきて調律が必要になる。プロタンディムは400〜500の生存関連の遺伝子を調律できることがわかった、と説かれています。

 私の体は、遺伝子を調律し終えて、免疫細胞がいまから仕事を始めるところなのかもしれません。じっさい、毎日、メっチャだるい。だるさに関しては、いまがリバウンドの峠のような気がします。下痢も腹痛も、ちょっと良くなったと書きましたけれど、またひどくなりました。
 遺伝子がもとに戻り、いまから体の大修繕工事が始まるのだとしたら……覚悟しなきゃいけません、さらに壮絶なリバウンドを。ははは。

 ではレポートの続きをどうぞ。




  ◆続・クローン病中ひざくりげ(81)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「あれ? そういえば最近、ツメ、割れないなあ」
 クローン病がひどくなってからというもの、しょっちゅうツメが割れるようになっていた。なにもしていないのに、気がつくと割れているのである。夜中、足の親指がシーツに引っかかり、同時に痛みが走って「ぎゃあっ」と目を覚まし、指先をみると、ツメがみごとに割れている。割れたツメがシーツに引っかかり、それでさらに割れたのだ。そんなことがよくあった。

 ツメや髪は生きるためにあまり必要でない組織である。クローン病は栄養がほとんど吸収できないので、こういうところへの栄養は後回しにされるのだ。髪のつやはなくなり、ツメは割れる。「クローン病のおかげですっかり老けたなー」とか思っていたのだが、それが最近、ないのである。
 そう気がついた折だ。フクヤマさんのメルマガを読んでいたら、こんな文章が目に入ってきた。

          ◇

> 特に疾患がなく予防のために2年
> プロタンディムを飲みつづけている人が、
> 「ツメの伸びが早くなったぐらいで、
> 実感としてはよくわからない」
> と言っていましたが、
> ツメの伸びが早いのは、
> 基礎代謝がアップして、
> 体が若返っている証拠です。
> (髪の伸びが早いのも同じ)

(『若返りの秘薬』vol.29より引用)

          ◇

 「体が若返っている証拠」! 私も、そうなんじゃないか?

 ところで、このころフクヤマさんのメルマガでは“プロタンディム”がいきなり伏せ字になった。製造元の会社が薬事法を気にして効能をうたえなくなったのだそうである。
 じゃあ私もプロタ●ディムと書かなきゃいけないか、とも思ったが、私は、いちユーザーとして好き勝手に個人の感想を開陳(かいちん)しているだけである。今後も気にせず商品名を明記すればよかろう。
 ちなみに話がそれるが、この薬事法というのも、西洋医学が医療界を独占するためにつくられたものである。「こんな病気が治ります」「こんな症状に効きます」とは“医薬品”でしかうたってはいけない。オイオイ、そんなのアリかよ。
 そもそも、医薬品の「治る」「効く」とは、どういうことだ。実際に治っているのでも効いているのでもなく、病気を休眠状態にさせているだけではないか。いや、「だけ」ではなかった。眠らせているあいだに利子がつく。西洋医学で本当に「効く」薬は、ワクチンと抗生物質と抗ヘルペス剤しかない。
 それに対して、薬事法で効果効能をうたえなくされているサプリメントのなかには、プロタンディムのように、実際に「効く」ものがある。なのに効能をうたえないのは効くほうなのである。

          ◇

 話を戻して――。

 そういえば、よくなったのはツメだけではないのだ。ササクレもだ。毎日のように発生しては、あちこちに引っかけて「いってェェェ(ToT)」とやっていたのだが、このごろササクレも起きないのである。(※個人の感想です)

 いま両の手を見てみても、ササクレらしきものがまったくない。どころか、久しぶりに指先をまじまじと見つめてみたけれども、
「あぁら♪ こんなにキレイなお指だったかしら」
 ……。
 いや、ほんと、まじ、それくらい整っているのである。ツヤがあるのだ。ちょっとまえまで、カッサカサだったのにぃ。(※個人の感想です)

 男のくせに指先がキレイになったのがそんなにうれしいか、変態が! と言われそうだが、ツメは骨の一部である。ツメの状態をみれば骨の状態がわかるのだ。また皮膚は西式健康法では臓器のひとつと考える。皮膚の状態をみれば内臓の状態もわかるのである。
 なお変態であることは否定しない。

          ◇

 ツメと皮膚が脆(もろ)かったのが、治ってきている。クローン病でおじいちゃんのような体になってしまっていたのが、元に戻りつつあることを、これは意味する! スゲくね?(※個人の感想です)

 しかし、3階にあるアパートの部屋を出て地上まで降りまた3階まで上がると、息切れして、もうはや足の筋肉に疲労がきている。う〜ん、やっぱりまだまだ、おじいちゃん。

 (つづく)



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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 めっきり物忘れも激しくなりました。





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