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松井 二郎
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一通のメール [2013年12月08日(Sun)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(64)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2013年3月(治療開始から2年10ヵ月)。

 1日だいたい30回。
 下痢でトイレにいく回数だ。
 もちろん24時間おかまいなしなので、夜、眠ったかと思うと目がさめる。30分〜1時間に1回、風雲急を告げる便意とともに目がさめるのだが、1時間も持つことはまれで、夜中トイレに立って時計を見たとき針が1時間進んでいると
 「おっ、1時間も眠れたか」
 と、うれしくなる。
 これが、ひどいときは10分〜15分に1回となり、それどころか、いまトイレから帰ってきて寝床に横たわったかと思った、とたんに、便意をもよおすことがある。トイレへの往復に要する体力が常人の比ではないため、このときはさすがに、気分が萎(な)える。
 昼間とあわせると1日合計3時間はトイレにまたがっている。うんこするために生きているようなものだ。
 けれども、ふんばりながら、このごろ、思うようになった。
 自分は幸せだ。こうやってうんこができるんだもの。寝床もある。まえは、治ったら幸せになれる、と思っていたが、いまは、これはこれで、幸せだ、もちろん治すし、治るのだけど、治ったら治ったで幸せ、トイレと友達のいまも、幸せだ。
 そう思えるようになれた。ようやく、なれた。らくになった。

          ◇

 痔瘻(じろう)、腹痛、歯肉炎も、軒なみひどい。
 朝食抜きのおかげで午前は仕事ができるが、昼食をとったあとは一日じゅう、激烈にだるい。ずっとフトンの上だから退屈きわまりないのだが、テレビをつけようという気さえ起きない。そんなすさまじいだるさが、ここのところずっと続いている。
 以前の私は、仕事するなり本を読むなり、一瞬も休まずに何かをしていないといられなかった。だが、こんな生活が2年続いて、ようやく、「ただ寝ている」ことに焦りを感じなくなった。

 チャートは上がったり下がったりしているけれど、私が買った銘柄は、松本医学だ。値上がり確実。究極の優良株である。最高値をつける日を、完治する日を、こうやって寝て待つとしよう。

          ◇

 そんなある日、なつかしい人からメールが届いた。

> 松本医院に通院されてることを知ってから、
> 何度もメールしようと思いました。
>
> アトピーになった記事を読んだとき、
> 自分のことのように本当に嬉しかったです。
> クローン病完治まであともう一息というところで停滞して、
> 今はきっと地団駄踏んでらっしゃることと想像します。
> 松井さんと直接関わっていた身としては、
> ご容態がずっと気がかりでなりませんでした。
> 1日でも早く完治してもらいたいと、心底思っています。
>
> 松井さんには、必ずや有益になるであろう情報を
> お伝えするために、今回メールいたしました。

 どなただろう?
 「あ! フクヤマさんじゃないかっ!」
 松本医院のホームページを私に教えてくださった整体師さんである。

 メールはこう続いていた。

          ◇

> 理論的な説明が入るので、少し難解な話になります。
> なるべく分かりやすくお伝えするつもりですが、
> かたい内容になりますことを予めご了承ください。
>
>
> まず、遺伝子の話をします。
>
> DNAは青写真となる25,000の遺伝子で構成されていて、
> 体内のすべてのたんぱく質と酵素を生成します。
> そして、25,000の遺伝子のうちの一部に
>
> Nrf2(ナーフツー)遺伝子
>
> というものがあります。
> このNrf2がキーワードですから、覚えておいて
> くださいね。
>
> Nrf2のスイッチをオンにすると、
> SODという抗酸化酵素が体内で毎日生成されるように
> なります。
> 通常、細胞内には抗酸化酵素が備わっていて、
> 病気の9割に関与している活性酸素をすみやかに消去
> してくれます。
> この第一線で働いてくれているのがSODです。
>
> SODは正常細胞が異常化しないようにしてくれています。
> いつもSODが多くあるのではなく、過剰な活性酸素が発生
> したときに反応してSODがつくられることがわかっています。
> SOD酵素のはたらきは、20代をすぎると年々落ちてゆき、
> 年を重ねると共に、体の中に活性酸素が発生しやすくなり、
> 体の酸化(サビ)の原因になります。
>
>
> 松井さんの場合は、おそらく、これまでのストレス地獄に
> よって、通常人の何万倍もの活性酸素が体内に発生している
> と思われます。
>
> ここで松本理論を融合させると、
> 過剰なストレスがかかったことによって、ステロイド漬けに
> なった体は、遺伝子を狂わされる、
> 結果、免疫のリバウンドがおこって、今、それと闘って
> らっしゃると思うんですが、
>
> ステロイド漬け = 活性酸素まみれ
>
> と捉えてもらっていいと思います。
>
> 先ほど、お伝えしたNrf2は、ストレス応答遺伝子で、
> 細胞、内臓、血管が損傷したときなどの酸化ストレスと
> 心的外傷ストレスを含む過酷な状況を
> 細胞が切り抜けられるようにします。
>
> 言い方ややこしいですよね(^^;)
>
> 要は、
> 過去の薬・ストレス漬けで正しく作用しなくなっている
> 松井さんの遺伝子は、Nrf2のスイッチがオンになれば、
> 正しく調律されて、
> 免疫のリバウンドのストレスで発生している活性酸素も、
> Nrf2がオンになればSODが排除してくれる、
> ということです。
>
>
> じゃあ、Nrf2をどうやってオンにするか?
> これができる製品があります。
> 現段階では世の中にこれ一つしかありません。
>
> 「PROTANDIM(プロタンディム)」
>
> 製品と言いましたが、サプリメントという位置づけに
> なっています。
> ただし、今までのサプリとは概念が違うと思ってください。
> 栄養はほとんど入っていません。
> ただ Nrf2をオンにして、遺伝子を修復しSODをバンバン
> 増やしてくれるだけです。
> 白血球という言葉は出てはきませんが、免疫力を急速に
> 上げるものと考えていいと思います。
>
> PubMed(パブメド)という、日本ではパスワードを
> 必要とし お医者さんしか見る事ができない医学の文献
> が検索できるところに、
> 製品である「Protandim(プロタンディム)」の文献が
> 出てきます。
> 例えば、タミフルでさえ「タミフル」という薬名では
> 載っていなくて、成分しか出てきません。
> 「成分名」の文献はあっても、「製品名」に文献がある
> ことは極めて稀です。
> つまり、プロタンディムは科学的に実証済みということです。
> 薬ではなく全て天然成分ですから、副作用はありません。
>
> もし、不安であれば、松本先生に
> 「PubMedに載っている製品で、ジョー・マッコード博士が
> 作ったプロタンディムはクローン病に有効でしょうか?」
> と聞いてみてください。
> たくさんの論文をお書きになっている松本先生ですから、
> 当然、PubMedはお読みになってらっしゃると思います。
> 万が一「何それ?」って言われたら、PubMedでプロタンディム
> を調べてもらった上でプロタンディムが有効かどうか判断して
> もらってください。
> プロタンディムはジョー・マッコード博士が、40年にわたる
> 研究を重ねてきた製品らしく、
> SOD酵素の活性単位は、「マッコード単位」と定められている
> ぐらいなので、ジョー・マッコード博士の名前を出せば信憑性
> は高いと思います。
>
>
> 僕もつい最近プロタンディムを知り、うちでも扱うように
> なりました。
> 元来、健康オタクですし、仕事柄こういうのにはうるさくて、
> 患者さんにすすめるときは調べに調べつくします。
> で、調べれば調べるほど、飲まない理由がなくなってしまい、
> 真っ先に松井さんの顔が浮かびました。
>
> ここまでのご説明でお察しかと思いますが、
> プロタンディムは、普通のサプリと全く異なるため、市販では
> 売られておらず、完全に紹介でしか買えません。
> じっくり説明を受けないと、何がいいのかさっぱり分かり
> ませんからね(^^;)
>
> 今は松本先生の治療法に集中されていることは承知の上ですが、
> これは、松本理論をジャマするものではなく、むしろ
> 援護射撃してくれるものだと僕は思っています。
> もちろん、鍼灸と漢方だけで何とかしたいと松井さんが
> おっしゃるのであれば、松本医院をご紹介した僕としては
> 異論はありません。
>
> 今の松井さんのもどかしい状況が、少しでも早く解消される
> ことを祈るばかりです。
> ちなみに、プロタンディムは1ビン4200円で30錠
> 入っていて、1日1錠服用するだけです。
> 必要であれば、ご検討ください。
>
> フクヤマ


 なっ、なにィーッ!

 どうしよう……。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kao03.jpg よ〜やく2013年の話を始めることができました。
 と思ったら、もう2013年、終わっちゃうじゃん(汗)





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悩んだ末に…… [2013年12月19日(Thu)]

  ◆続・クローン病中ひざくりげ(65)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

> 25,000の遺伝子のうちの一部に
> Nrf2(ナーフツー)遺伝子
> というものがあります。
 (略)
> Nrf2のスイッチをオンにすると、
> SODという抗酸化酵素が体内で毎日生成されるように
> なります。
 (略)
> 過去の薬・ストレス漬けで正しく作用しなくなっている
> 松井さんの遺伝子は、Nrf2のスイッチがオンになれば、
> 正しく調律されて、
> 免疫のリバウンドのストレスで発生している活性酸素も、
> Nrf2がオンになればSODが排除してくれる、
> ということです。
 (略)
> じゃあ、Nrf2をどうやってオンにするか?
> これができる製品があります。
> 現段階では世の中にこれ一つしかありません。
>
> 「PROTANDIM(プロタンディム)」
>
 (略)
> これは、松本理論をジャマするものではなく、むしろ
> 援護射撃してくれるものだと僕は思っています。
 (略)
> 必要であれば、ご検討ください。
>
> フクヤマ


 なっ、なにィーッ!
 どうしよう……。

          ◇

 このメールをくださったフクヤマさんと出会ったのは、私が東京にいたとき、いまから5年ほど前のことである。

 そのころの私は、甲田先生が他界されて指導者がいなくなり、かといって松本医学も知らず、いったいこの先どうしたらいいのだろう、どうするもなにも、指導者があろうがなかろうが甲田療法に取り組むしかない、でも甲田先生がおられてさえキチンとできなかったものが、指導者不在で、できるわけない、ああ、どうすれば、いや、どうするもなにも……と堂々めぐりしていた。
 そんなとき、メルマガの読者さんがメールをくださった。それがフクヤマさんで、整体師をされているとのこと。
 フクヤマさんの整体は、気功をとりいれた独特の流派で、潰瘍性大腸炎が一発で治った事例があるそうだ。「松井さんにいちど試させてほしい」というメールであった。お代はいただきませんから、とまで書いてくださった。
 それなら、断る理由もなし、「ぜひお願いします」と返信したのがお付き合いのはじまりである。

 残念ながら私は一発で治らなかったのだが、施術後、フッと何かが変わったかんじがして、なにより気持ちがよかったので、それからしばらくフクヤマさんの整体院に通わせてもらった(もちろんそのお代はお支払いした)。
 結局、1年くらいで私が引っ越すことになって、通えなくなり、お別れとなってしまったのだが、まもなくフクヤマさんからメールが届いた。
 松本医院のホームページを見つけて知らせてくださったのである。

 ――こうして私は堂々めぐりを脱し、いまに至っているというわけだ。

          ◇

 そして、今回いただいたメールを読み終え、しばらく悩んだ。
 たいへん悩んだ。
 悩んだが、なによりお気持ちがうれしくて、こう返信した。


> お久しぶりです!
> 私のことを、いまでも気にかけてくださっていたのですね。
> メルマガも読んでくださっていたのですね。
> 感激しました……。
> クローン病が完治したらご報告のメールを
> お出しするつもりだったのですが、
> メルマガで書いていますとおり、想像以上に手強く、
> 3年もたってしまいました。
>
> さて、またまた超貴重情報を教えてくださって
> 本当に本当にありがとうございます。
> プロタンディム、さっそく、お送りいただけませんか?
> SODについてのくだりはまだまだ精読しないと
> いけませんが、
> まずはフクヤマさんを信じて、とりあえず始めちゃいます(笑)
> 松本先生には、おたずねするチャンスがあるときに、
> あとでおたずねします。
> 薬ではありませんのでそもそもこちらで判断してよい
> ことだと思いますし、
> なにより、飲んで体調がよくなってくれば、それが
> 効果がある証拠です。
> というわけで、さっそくお送り下さいませ。
> どうぞよろしくお願いいたします。
>
> 松井二郎

          ◇

 いつもなら徹底的に調べるところだが、この件については、まだ日本に文献がない。フクヤマさんはこのころメルマガも創刊されたが、おそらくこれが日本初の(もしかしたら世界初の)"プロタンディム" についての情報誌であろう。自分で調べようとするなら英文のサイトにあたるしかないが、私にはムリだ。

 そこでメールにも書いたとおり、「フクヤマさんだから」信じることにした。

 科学的態度ではないかもしれない。
 ご批判もあろう。
 けれど、フクヤマさんを信じて、私は、ここまできた。
 最後までフクヤマさんを信じてクローン病を治したい。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kao06.jpg 科学だって信じなきゃ始まんないんだし。





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今年最後のメルマガで新展開☆ [2013年12月29日(Sun)]

 前々回からの内容について、賛否両論のメールをいただいています。
 1通ずつご紹介しましょう。


> いつもメルマガ楽しみにしています。
> 潰瘍性大腸炎と同じ様にクローン病も手ごわいですね。
> わたしも漢方始めましたが、幾分良くなったものの期待するほどには
> 至っていません。
> ただ、西洋薬で化学物質まみれになるより「治り」に向かっている気が
> します。
>
> 新たな療法「プロタンディム」に進まれるようで、実は私も気になる療法
> です。
>
> ただ、漢方と併用できるほど経済的に豊かではありませんので、二の
> 足を踏んでおります。
> 松井様のレポートを期待しています。
> 時間はかかると思いますが、まさに「信じて」・・・何事も信じなければ
> 始まりません。
> 是非とも効果を期待して頑張ってください。
> (宮崎市 Y)

          ◇

> いつも愛読させていただいています。
> 今回、プロタンディムを紹介されたとのことで、
> またまたお節介とは思いましたがメールさしあげました。
>
> ご存知とは思いますが、ライフバンテージ社は、MLMの典型です。
> ネットでよくよく調べられた上でのご決断とは思いますが、
> もしまだ調べられてないなら、よく調べられることをお薦めします。
> (匿名)

          ◇

 届いたメール、すべて私をご心配なさってのことで、見ず知らずの者にこのように心を尽くしてくださり、本当にありがとうございます。
 このあとの本文で書いていますとおり、私は "プロタンディム" を飲み始めるのですが、そしてそれは紹介者を信じてのことと前回書きましたが、もちろん、調べられる範囲で私なりに情報を精査してのことです。
 その結果、とりあえず免疫に害はなさそうだし、ホンマモンなのかマガイモノなのか、ま、飲んで実験してみよう♪ と思いました(そう思ったのは紹介者を信じているからですが)。

 ネットでの批判的意見をみると、「ネットワークビジネスの商品である」という点にほぼ集約されていました。
 ネット上というのは、AKBやあまちゃんでさえ誹謗されちゃうんだから、ネットワークビジネス商品がぼろくそに言われるのは当然で、この点は私は何とも思っていません。
 ホンマモンなら、売り方はどーだっていーです。もしクローン病が早く治るなら御の字です。

 あと、想定外でしたが、こんなメールもいただきました。

          ◇

> いつも、松井さんのメルマガを楽しみにしております。
> わかりやすくて勉強になるメルマガをありがとうございます。
>
> 松井さんのメルマガで初めてプロタンディムを知りました。
> 一度試してみたいと思いますが、
> 購入方法を教えて頂けませんか?
>
> よろしくお願い致します。
> (O)


 じぇじぇじぇ!
 ご決断、はやっ!
 私は、ウンウン、もんどりうって悩んで決めましたのに、私とは決断力が違いますね……。
 amazonへのリンクを貼っておきます。

 (amazon)プロタンディム
   http://amazon.co.jp/o/ASIN/B074NZY82X/jironosyosai-22/

 ではでは、それでどーなったかというと……。
 前回の続きです♪




  ◆続・クローン病中ひざくりげ(66)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 2013年3月31日。

 いちど低空飛行になった体調はなかなか上向いてこない。
 それどころか免疫のリバウンドがまた激しくなった気がする。おなかが痛いといっても、声をあげるほどではなくなっていたのに、最近はまた思わず悲鳴があがっている。鏡をのぞくと、あいかわらず顔にアトピーは噴き出ているから、治療はちゃんと進んでいるのだろう。だが、いつまでこの状態が続くのか、ちょっと不安になってしまう。

          ◇

 その日も、いつもどおり寝苦しい夜をむかえていた。
 なにが寝苦しいって、さあ寝ようといってもクローン病はおかまいなしで、腹はガスでぱんぱん、下痢はひっきりなしにくるし、おしりのキズ(痔瘻)は針で刺されるように痛い。
 眠ったり目がさめたりしていたら、午前0時をまわっていた。
 4月1日になった。
 私は青い小さなプラスチックのビンを手にとった。

 "プロタンディム" 。

 わたしに松本医学を教えてくれた、整体師フクヤマさんおすすめのサプリメントだ。この日から飲もうと決めていたのである。
 べつにキレのいい日から始めたいとかいう潔癖症な性格のゆえではない。「効果を得るには6ヵ月は続けてほしい」とのことなので、月初から始めたほうが服用期間がわかりやすくてよいと考えてのことである。

 さて、このサプリ、ほんとうにフクヤマさんのいうとおりいいものなのであろうか?
 フクヤマさんが発刊されたメルマガをさっそく読みはじめたのだが、読めば読むほど、どうやら、なんだか、かな〜り期待していいらしい。
 理論のうえではケチのつけようがない。
 問題は効果があるかどうかだが、過度な期待をしていると、効かなかったときのショックが大きい。ま、治療をちょっとでも援護射撃してくれたらラッキーだよね、くらいの気持ちで飲んでおこう。

          ◇

 「1日1錠を目安にお召し上がりください」
 ビンにはそう書いてあるが、フクヤマさんがおっしゃるには、

> 松井さんの場合は病状が病状なので、朝、昼、夜に
> わけて1日2〜3錠飲んでもいいと思います。

 とのこと。
 よ〜し、それなら! 
 と、お金持ちだったら1日3錠ガバガバ飲んでやるところだが、闘病生活は貧乏生活、がんばって2錠が限度。

 そして次なる問題は、この貴重な貴重な2錠を、いつ飲むか? その時間配分である。
 ゲリピーがひどい今、うまいタイミングで飲まないと、飲んだそばから排泄なんてこともありうる。吸収のよい、空腹時に飲むべきだ。
 1日1錠であれば就寝前か起床後に飲めばよいであろう。が、2錠となると間隔がむつかしい。12時間ごとに等間隔で飲むのがよいだろうから、それをいつにするか?
 いろいろ考えてみて、昼12時まえと夜0時まえに飲むことにした。
 昼12時は、ニショッカー(2食家)ならば最もハラが減っている時間。腸がカラッポになった完全な空腹状態である。
 夜0時は、まだ夕飯が腸にあるから空腹とはいいがたいが、少なくとも胃はカラッポになっている。それに、これから眠るところなので体は修復モードに入ろうとしている。くだんのNrf2(ナーフツー)とやらがより活発化するはずである。

 これで飲む時間は決まった。

          ◇

 そして、いつもどおり便意で目が覚めると、ちょうど午前0時をまわったところである。
 いよいよ記念すべき1錠目を飲むときがきたのだ(大げさ)。

 ビンのフタをあけ、手のなかに1錠、放りだす。
 形状は細長くて丸く、カプセルではないがちょうどカプセルのかたち。
 色は……ウンコ色、いや、まて、どうみてもそうなのだが、そう言ってしまうといまから飲むモチベーションにかかわる。
 そうだ、これは「ウコン色」だ。"カレー粉を錠剤にしてみました" みたいな色なのである。

 さぁ〜、プロタンディム、初体験だぜ。いっくぞお〜(大げさ)。

 口に入れる。
 「!!」
 ぐおおっ? 
 なんじゃこりゃあ!
 く……臭い!
 サプリというから無防備であったが、こんなにニオイがきついとは。まるで漢方薬じゃないか。
 たとえていうなら、お茶に海藻をブチこんで煮こんだような味だ。それも、煮詰めて煮詰めて汁がなくなってこの錠剤の大きさになりました、みたいな味だ。
 実際にそんな、いやそれ以上の手間がかかっているのだろう。それなら1錠100円は手間賃として惜しくない。

 そして――。
 とてもいい予感がした。口に入れた、その瞬間に、私はこのサプリをずっと飲みたいものだと思ったのである。

          ◇

 予感は当たった。
 なんと、その夜から効果がでた。

 いつもならこのあと最低5回は下痢で目がさめるところが、たったの2回ですんだのだ。
 こんなことは久しぶりだ!
 おかげでよく眠れて、翌朝は8時にスッキリと起きることができた。いつもは10時すぎまで寝ても眠り足りないのに。
 起きたあとも、だいぶ体調がいい。調子にのって、どれ、毛管運動を。

 痛くなァい!(おしりが)

 1分間、両足を振ることができた。
 こんなことは久しぶりだ!
 よく眠れたのもあろうが、寝ているあいだにこのクサい錠剤が効いたのかもしれない。
 であれば、理論どおり、Nrf2(ナーフツー)とやらが抗酸化酵素(こうさんかこうそ)をつくって活性酸素を減らしたのだ。

 こいつは……へたをしたら、いや、うまくいけば、このサプリ、援護射撃どころか、バリバリ敵基地まで砲撃していってくれるかもしれない。
 すごいよ! ジョー・マッコード!

 あ、ジョー・マッコードというのはこのサプリの開発者である。アメリカのノーベル賞といわれるエリオット賞を受賞している博士だ。
 (ジョー・マッコード博士がしゃべる映像はこちら。アメリカABCニュースでこの錠剤が特集された)

          ◇

 それでも、疑り深い私は "プラシーボ効果" である可能性も考えた。
 いわゆる偽薬効果。小麦粉でも薬と信じさせて飲ませると効いてしまうという、思いこみ効果だ。

 しかし、単なる思いこみにしては、起床してからの体調がよすぎる。
 それに、これまでにさまざな健康食品やらサプリやらを試してきて、そのたびに
 「これで良くなるんじゃないか」
 と期待してきたが、体調が変わったことはなかった。
 これは、錠剤が効いていると考えるのが妥当である。

 どうやら、こりゃ期待以上にスゴいんじゃないか?

 本当にサプリが効いてのことなら、これを飲み続ければ、あとは時間が味方してくれよう。6ヵ月後、1年後が、楽しみだ。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

kao01.jpg 次回のメルマガは年明け、1月4日配信予定です。それではみなさん、よいお年を〜☆

  年の瀬に そばをすすれる ありがたさ