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松井 二郎
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目で見えるあなたは「あなた」の1パーセント [2018年05月08日(Tue)]

 白川太郎先生おすすめの“NS乳酸菌”。
 これを飲んだ、とたんに、1日30回だったトイレが10回になった。
 このNS乳酸菌について、調べてみたくなった。
 というわけで――
 きょうからしばらくNS乳酸菌特集です。






  ◆NS乳酸菌とは
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   イントロダクション

    目で見えるあなたは
    「あなた」の1パーセント


 クローン病の松井でさえ元気になる、NS乳酸菌。
 とうぜん誰が飲んでもいいわけで、この特集、きっと多くの人の参考になるはず。
 では、NS乳酸菌とはなんぞや?
 という話をする前に……まずは菌にまつわるこんな話から。(以下は引用)


          ◇


 1990年代に、アメリカ、イギリス、フランス、日本、中国などで人間の遺伝子構造を解析する「ヒトゲノム・プロジェクト」が始まりました。
 世界中の科学者たちは、その結果を期待をこめて予想していました。ヒトの遺伝子を全面的に解析すれば、火傷や外傷以外の、すべての病気の遺伝子原因がわかり、その治療法もわかる、と。
 しかし、2000年になり、ヒトの遺伝子解析でわかったことは、遺伝子の数が事前の予想より少なかったことです。10万個くらいあるかなと思われていたのに、数えてみると親から伝わる遺伝子はわずか2万個でした。ふつうの木、ヤナギやポプラの半分ぐらいしかなかったのです。
 そしてあらためて明らかになったのは、私たちの健康、病気、寿命、精神状態にいたるまで遺伝子の影響よりも、いかに菌に左右されているかということでした。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』


          ◇


 ――学者たちは根拠があってヒトゲノムを10万個と予想したはず。人間の複雑な生命活動から、それくらいはあるはず、いや、なければならないということだ。
 ならば、差分8万個は、どこへ行った?

 答えとして考えられるのが、菌である。

 わたしの体は60兆個の細胞でできているが、それは「わたし」の1%にすぎない。その100倍の、およそ6000兆個の菌が、わたしの体に住んでいる。「わたし」の99%は、菌なのだ。
 わたしは、「わたし」よりもむしろ、「わたしの菌」かもしれない?
 だとすれば――いかに菌と良い関係をつくるか。これがわたしの、健康維持のみならず、人格形成においてさえ最重要項目となりえるのである。

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーです。




  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 もちろん松本医学の治療も、続けている。
 そして松本先生から西洋医学の病院にも通うよう命じられている。
 その病院で、
 「ヒュミラしますか。ヒュミラ」
 担当医さんから開口一番、言われた。ヒュミラとは、まえに掲載した、副作用が数百ある薬。
 「あ、それが最近、いいんですよ」
 なんとか、やんわり断りたい。
 「松井さんのいいというのは、もう病気に慣れちゃってるからそう思われるだけで、ほかのひとだったら耐えられないくらいひどいんですよ」
 「ええ、わかっていますが……」

 「便はどうですか」
 「7、8回くらいです」
 「ああ、まえは10回強だったから、それよりはいいですね」
 言ってないけど30回でした。
 「水様便(すいようべん)はずっとありませんし、このごろ泥状(でいじょう)でもないんです」
 「軟便ですか」
 「はい」

 ヒュミラは、今回も断ることができたが、担当医さんはわたしが良くなっているとは見ておられないようである。う〜ん、くやしいなあ。
 でもまあ、体重が、増えてないからね。いま42キロだ。せめてこれが47〜8キロになれば、西洋医学の先生も、おや?
 と思ってくださるのでは……。
 よーし。じゃあ、めざそうじゃないか。さらなる高みへ。行こうじゃないか。東京へ!


          ◇


 白川太郎先生が院長をつとめる東京中央メディカルクリニックは、東京・銀座にある。
 ちょっとまえまでは、とても東京への長旅はムリとおもわれたが、いまはちがう。電波塔から逃げたおかげか、NS乳酸菌のおかげか、その相乗効果か、わからないが、体に入る力がちがう。立っていられる。歩いていられる。
 行って、みてもらおう。白川先生に!
 しかし……

 これは、浮気であろうか?

 甲田医学に松本医学を加えるときも、ここを悩んだ。
 あのときは、甲田先生が亡くなってしまったという、特殊な事情があった。落ちこぼれの私が指導者不在で病気を治せるとは思えなかったのだ。だが今回はちがう。たんにまだ結果が出ていないだけである。
 とはいえ、1ヵ月や半年やって「結果が出ない」といっているのではない。石の上にも三年という。松本医学での治療をはじめて、5年半がたった。これを浮気とはいわないであろう。
 もちろん、松本医学に反することを始めるのなら、浮気だ。だが白川先生も一貫して免疫力を上げる治療および免疫を助ける治療をされている。わたしがやろうとしているのは、いまからさらに免疫力を上げる治療である。その新しい手段を加えることである。つまり松本医学にいっそう注力しようということである。
 それに、治る可能性のある療法をひとつでも多く発信することは、クローン病の患者が選択肢をふやすことにもなる。それはメールマガジンとして有益なことではないか。じっさい松本医学では免疫のリバウンドが激しいために断念せざるをえないひともいるのである(わたしも、いっとき真剣に、断念することを考えた)。
 松本医学でクローン病が治ることは、なにも、いまさら私が示さずとも、すばらしい手記がたくさんホームページにアップされている。私は、私を治せば、よいのだ。その経過報告を素直にメルマガに書いていけばよい。私のようなしぶとい症例が治るまでをレポートすること。それこそが重要であるはずだ!

 ……ですよね?(汗)

 (つづく)








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 気が多いことは否定しません……。



菌のバリアを洗い流すな [2018年05月18日(Fri)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 行って、みてもらおう。白川先生に! 石の上にも三年という。松本医学での治療をはじめて、5年半がたった。これを浮気とはいわないであろう。

 東京へは新幹線でむかうことにした。

 問題は、トイレと……そもそも座席に「座る」という行為ができるか。トイレは断食によって封印できる。あとは椅子だが――これが、さいきん座れるようになったのだ。
 おしりは依然として膿(うみ)がたまって痛いが、ワザをおぼえた。椅子にあらかじめ、クッションなり、ぐるぐる巻きにしたタオルなりを、傷のまわりがうまくガードされるように敷いて(便座のUの字をつくっておくかんじ)、そこへ、そーっと腰を落としていく。すると。なんと! 座れるじゃないか。……痛いけど。
 痔瘻(じろう)のためにほぼ寝たきりの生活を4年していたが、このごろは、これで食事も仕事も、机にむかってしているのである。
 でも、うっかり患部が椅子につくと
 「いっでぇええ!」
 電撃が走る。
 いまの体調なら、このおしりさえ治ればほぼふつうの生活ができそうなのだが……まだまだだなぁ。

 家内とふたりで、新幹線のホームに立つ。家内は「ひとりじゃムリでしょ。荷物はあたしが持つから」と、ついてきてくれた。
 新幹線が入ってきた。
 乗車し、れいの戦法で椅子にトイレのUの字をつくって、そーっと……。うん、よし。座れる。痛いけど。
 あとは2時間半まてば東京だ。うん、トイレもだいじょうぶそう。ホッ。


          ◇


 新幹線に揺られる。わたしは本を読む。家内は寝ている。そしてナナメ前の席の若い男性が、ずーっとスマホゲームをしている。
 あれぜったい“機内モード”になんてしてないよなぁ……。や、やめてくれぇ……電磁波がぁ……。
 いや、この男性だけではない。車内のほぼ全員、ケータイの電源、入れっぱなしだろう。
 ああ〜、通路をはさんだ横の席の2人もスマホをやりだしたぁ〜。

 スマホの電磁波は、こういうアルミなどの金属で密閉された空間ではカキンカキンカキンカキンとえんえん跳ね返り、消えることがない。これがどこで止まるかというと、乗客の体に吸収されて止まる。
 そして高速移動中、電磁波はつねに最強である。

 あ! ナナメ前の男性はやめてくれたぞ。
 ……と思ったらこんどはタブレットをとりだした。
 別のゲームをはじめた〜!(見るつもりはないんです……席の位置関係で視界に入ってきちゃうの……)
 あ、タブレットをしまった。こんどこそやめてくれたか。
 と思ったら、さっきのスマホにとりかえた〜!

 ……この男性はけっきょく終点の東京までスマホゲームをしていた。


          ◇


 ぶじ、いちどもトイレに行かず、東京駅に到着。
 山手線にのりかえた。
 こんどはとうぜん座れず、吊り革につかまる。目の前の座席は7人がけ。

 全員スマホ (;゜Д゜)

 新橋でおりて、銀座方面へ歩く。クリニックは銀座にあるのだ。
 久しぶりの銀座だぁ。街ゆく人がみんなオシャレ。……おれのカッコだいじょうぶか(すっかり田舎のとっつぁんです)。
 「あった! ここだ」
 スマホを持っていないので、プリントしておいたグーグルマップを片手に、10分くらいで着いた。
 おおっ、院内もほどよくオシャレ。看護師さんがくるくると立ち回り、みんな美人。……おれのカッコだいじょうぶか(すっかりおのぼりさんです)。
 「ではこれに記入してください」
 初診のひと用の問診票を渡され、それに記入しながら順番をまつ。
 待合室は、広くないこともあるのだが、はじめ満席だった。そして、わたしと家内以外、

 全員スマホ (((;;゜Д゜)))ブルブルガクガク

 あ! 白川先生だ。講演会でおみかけしたときと同じ風貌である(あたりまえ)。めちゃくちゃ忙しそうである。でも、身のこなしも指示もおだやか。
 1時間半ほど待った。
 「松井さあん」
 きたー。

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーです。




  ◆NS乳酸菌とは
  1章 菌と人間(1)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    菌のバリアを洗い流すな






 白川太郎先生おすすめの「NS乳酸菌」。安倍総理が飲んでいるというので、さっそく飛びついた。飲んですぐ、30回だった下痢が10回になったことはすでに書いたとおり。
 この効き目のすごさは、何なのか?
 そこで、“NS乳酸菌”の開発者、金 鋒[ジン・フェン] 博士が書いた本があるので、みなさんといっしょに、抜粋して読んでいきたい。
 まず、菌がいかに大切か、という話から。(以下は引用)


          ◇


 人間の全身の細胞数は、およそ60兆個(成人)といわれています。しかし、健康な人の身体にはその100倍もの菌が存在している。これらの菌との共生関係によって、私たちの生命活動は維持されているのです。
 身体の表面は、膨大な数の菌によって覆われています。この場合の表面とは、皮膚だけでなく、目も耳も鼻も口も、消化道(口から肛門までの消化器官)、生殖道(生殖器官)、呼吸道(呼吸器官)なども、すべて身体の表面と定義できます。菌は、各器官の壁を塗料のようにコーティングしています。清潔志向とは、そのコーティングされた菌を排除しようとすることと同じ、自己防衛の壁を壊すことと同じです。(中略)

 たとえば顔の表面で考えてみますと、1平方センチメートルの乾燥した肌には、1000個以上の菌が棲みついています。肌を保護しているのは、人間の表皮細胞ではなく、それに棲みついている菌というほうが正しい。(中略)

 肌を清潔にしようとアルコールでふき取ったら、悪い菌だけでなく、よい働きをしてくれる菌、あるいはよい働きをしてくれるであろう(不明の)菌までもが殺菌されてしまいます。(中略)

 ごしごしとていねいに洗顔する人、毎日お風呂で身体を隅々まで洗う人は、わざわざ皮膚の善玉菌を追い出しているのです。冬になると肌がカサカサに荒れる人は皮脂が足りなくて、よい菌が棲みづらい環境になっているのです。
 過剰なぐらいに熱心に何種類もの化粧品をつけて手入れする人ほど肌が荒れていることに気がつきませんか?

金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』


          ◇


 わたしは風呂に入ると、いつも、体を洗うべきかどうか考える。
 ほんとうなら洗いたくない。健康のためには。でも、人間は人間社会のルールのなかで生きねばならない不便な生き物なので、頭にフケがでていたり、腕まくりするとパラパラとアカが落ちるというのでは人間失格になりかねない。掃除もたいへんだ。
 そこで「このまえ洗ってから1週間くらいたったし、そろそろ洗わにゃならんか」と思ったときは、しかたなく、タオルに石鹸をつけて(液体の化学薬品ではなく固形で石鹸素地100%のもの)あまりこすらないように気をつけて体を洗う、というより、なでる。
 排水溝に流れていく泡を見ながら、「あ〜あ、菌がもったいないなぁ」と思うのである。

(つづく)








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 せめて「金属で密閉された空間での」「移動中」だけは、スマホを機内モードに。



子宮筋腫・子宮頸がんの原因は [2018年05月28日(Mon)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 東京・銀座にある白川太郎先生のクリニックにやってきた。
 オシャレな院内で1時間半ほど待つと、
 「松井さあん」
 きたー。

 わたしと家内とで診察室に入る。
 「まえに富山市の講演会でお会いしました、松井です。クローン病の……」
 「ああ、」覚えていてくださった。「わざわざ東京まで来てくれたんですか」
 「もっと早く来たかったんですが。講演会のときおっしゃったNS乳酸菌はすぐに飲みはじめまして、いまそれだけでずいぶん良くなっています。1日20回から30回あった便が10回くらいになりました。便の形状もよくなっています」
 先生は問診票に目をやられ、「んっ? 6月18日?」誕生日である。「わたしと同じじゃないですか」
 「え〜、そうなんですか! お名前も親近感をおぼえていたんです」
 先生は太郎、わたしは二郎。並べて書くのは恐縮だが。

 「いま薬は飲んでるんですか?」
 「ペンタサは飲んでいませんが、」これまでのいきさつと松本医学の治療をしていることを話した。「それでほかのひとは治っているのに、わたしは治らないものですから、そんなとき白川先生の講演会をききまして、みてもらいたいと思ったんです」
 「その漢方薬というのは、効いているの?」
 「はい」
 「うん、じゃあ、それはそのまま続けてください。松井さんは子供のとき牛乳は飲んでた?」
 「母が牛乳信者で、わたしに水を与えるかわりに牛乳を与えたことが自慢でした」
 「うん、そしたら、きみにはもっと合うものがあると思うよ」
 「あ……それで講演会のときおっしゃっていた、ヒマラヤなんとかを試してみたいんですが」
 「ああ、」先生はすぐに足元の袋から出してくれた。

 “ヒマラヤ仙草エキス”
   (※現在は「安夢治(アムチ)」に名称変更)

 10センチ四方ほどの紙箱に、なにやら中国語が書いてある。先生はそれを机のうえにのせて、
 「クローン病の原因は牛結核菌という説があるんです。アレルギーになるような物質を排泄しにくい腸にしてしまう。クローン病は、原因物質は不明だけれど、原因物質があるのはまちがいなくて、クローン病のひとというのはその原因物質を剥(は)がして出す力が極端に弱くなっている。ふつうのひとはできていることがクローン病のひとはできていないんです。ですから、剥がす力、出す力、これを合わせれば、クローン病は理論上は良くなるんです」
 箱を手にとられて、
 「このヒマラヤ仙草というのは、何種類かの漢方薬をまぜてるんですが、チベットの高山に生えていて、標高が高いものだから紫外線が強い。自分で紫外線に対抗して身を守らないといけないから強くなるんだ。そういうのを何種類か、がんだったらこれとこれの組み合わせ、アレルギーならこれとこれの組み合わせというのがあって、それがチベット医学の奥義なんです。ところが漢民族が攻めこんでみんな持ってっちゃったもんだから、なくなっちゃってる。なので、高いんですよ。2万円です。ごめんね。やりますか?」
 「やります」
 このときは知らなかったが定価は3万7000円なのである。

 「でも原因物質がちがうなら、効きませんよ。でも試す価値はあります。いいですか?」

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーへ。




  ◆NS乳酸菌とは
  1章 菌と人間(2)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    子宮筋腫・子宮頸がんの原因は






 わたしの体を洗う、ということは、わたしの菌を洗い流しているわけで、まことにもったいない。
 ちなみにわたしは、顔も洗わない。これも菌がもったいないからだ。わたしの皮膚を守ってくれている、たいせつな友達である。古い角質が浮き上がっているときだけ、やはりこれも、「しかたなく」洗うことにしている。なるべく石鹸は使わない。いまアトピーが出ているので見栄えのよい顔ではないが、不潔な顔ではない、……はず。

 アトピーになってから、ますます、皮膚の菌に気をつかうようになった。
 皮膚には皮膚免疫というのがある。皮膚にすみつく菌が、危ない菌をはじいてくれているのだ。アトピーになると皮膚が破れる。その破れ目から病原菌が入ってくれば感染症、ようするにカゼをひいてしまう。カゼくらいならよいが、最悪のばあい敗血症や髄膜炎もあるので、めったにないとはいえ命にかかわることであるから気をつけねばならない。菌をたいせつにしておかないと。
 いっぽう、アトピーのかゆみも菌がおこしている。かゆみの半分は免疫細胞がおこしているが、もう半分は破れた皮膚に繁殖した黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が吐きだす毒素のせいである。
 そこで、この黄色ブドウ球菌・レンサ球菌を洗い流すために体を洗うべきか、皮膚免疫を育てるために洗わないべきかは、悩むところだ。
 洗えば、ずいぶんとアトピーの湿疹が引っこむ。かゆみも減る。とくに洗った直後はかゆみが激減する。黄色ブドウ球菌らを洗い流した成果であろう。
 じゃあ、アトピーのひとは毎日からだを洗えばいいよね、とはならない。さっき述べたように皮膚を守っているのもまた菌だから。基本は洗わないべきだ。洗うときは「そろそろ洗わないといけないからしかたなく」という姿勢が正しい。

 このように皮膚にとって菌ほど大事なものはないといっていいくらい、菌は大事。
 さらに……こんな話まである。(以下は引用)


          ◇


 日本の女性に、子宮筋腫が増えています。子宮筋腫はウイルス感染によるものですが、じつは、感染率の推移と生理用品の普及率が相関しているのです。これはつまり、こういうことがいえるのではないでしょうか。
 いまの生理用品には殺菌剤・抗菌剤が入っています。それらが含まれた生理用品で膣の入り口をガードすると、生殖道である膣や子宮口では、有機酸をつくれる乳酸菌が死んでしまいます。するとペーハー(pH)が上がっていき(酸度が弱くなり)、無防備な状況になるわけです。その結果、子宮頸がんの原因になるHPVウイルスの侵入を防げなくなってしまうのです。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』


          ◇


 がんは老化現象である。それなのになぜ30代・40代で子宮頸がんになるのか? ずっと疑問におもっていたが、そういうことだったのか……。
 「わたし」とは「わたしの菌」であるとするならば。
 菌がいなくなることは老化現象にひとしいのだ。

(つづく)








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 前回の「菌のバリアを洗い流すな」に
ご意見いただきました。


> 松井さま
>
> いつも楽しく拝見しています。
> 大変な闘病の中でも、ユーモアを忘れない、
> 松井さんの文章が好きです。
>
> 身体の垢ですが、
> 温冷浴をしていれば皮膚の毛穴が開いたり
> 閉じたりを繰り返すことによって、
> 自然に垢は落ちますよ!
> 石鹸も不要なはずです。
> (西式健康法西会本部より)
> http://nishishiki.jp/whatsit/nishishiki9-1/
>
> 私は髪の毛が長いので、
> 週に一度、重曹を溶かしたお湯で髪と頭は洗って、
> リンゴ酢でリンスします。
> むしろ、フケは出にくくなります。
> わかりやすいやり方、リンクで送ります。
> https://www.hairdoctor-men.com/touhi/4272/
>
> 短い髪の方は、お湯だけで洗っている方も
> たくさんいらっしゃるはずです。
> 嫌々ながら石鹸使ってるのって、罪悪感。
> 罪悪感って、一番身体に悪いじゃないですか!
> 「石鹸、気持ちいい〜!
> いい香り〜♪
> ブクブク楽しい〜!」
> って使っているのであれば
> いいと思いますが、
> 「あ〜、皮膚の細菌流れて、免疫落ちる〜↓↓↓」
> って、使ってたら、やっぱりそのように作用しますよね〜。
>
> ではでは! お節介失礼しました〜
> また配信を楽しみにしております。
>
> たまき



 おおっ、これなら菌に対する罪悪感がないですね! 早速ためしてみます。
 みなさん、いつもご意見ホント感謝してます。



洗剤CMの呪い [2018年06月08日(Fri)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「クローン病の原因は牛結核菌という説があるんです。アレルギーになるような物質を排泄しにくい腸にしてしまう」
 な、なにー!
 たしかに……母親は牛乳信者で、「じろくんはね、」じろくんとは私のことだが「水を飲ませるかわりに牛乳を飲ませて育てたのよ」と、数少ない自慢をしていた。
 「クローン病は、原因物質は不明だけれど、原因物質があるのはまちがいなくて、クローン病のひとというのはその原因物質を剥(は)がして出す力が極端に弱くなっている。ふつうのひとはできていることがクローン病のひとはできていないんです。ですから、剥がす力、出す力、これを合わせれば、クローン病は理論上は良くなるんです」
 白川先生は机に小さな箱を置いた。
 こう書いてある。

  “ヒマラヤ仙草エキス”※
   (※現在は「安夢治(アムチ)」に名称変更)

 「このヒマラヤ仙草というのは、何種類かの漢方薬をまぜてるんですが、チベットの高山に生えていて、標高が高いものだから紫外線が強い。自分で紫外線に対抗して身を守らないといけないから強くなるんだ。そういうのを何種類か、がんだったらこれとこれの組み合わせ、アレルギーならこれとこれの組み合わせというのがあって、それがチベット医学の奥義なんです。ところが漢民族が攻めこんでみんな持ってっちゃったもんだから、なくなっちゃってる。なので、高いんですよ。2万円です。ごめんね。やりますか?」
 ぎょっ……このちっちゃい箱が、2万円……。
 「やります」
 このときは知らなかったが定価は3万7000円なのである (;゜Д゜)

 「でも原因物質がちがうなら、効きませんよ。でも試す価値はあります。いいですか?」
 「やります」
 「もしこれが効かないときは、これより強いのもありますから。空腹時に飲むと胃に穴があきます。じゃ、まずはこれを飲みましょう」
 と言うと先生は立ちあがり、看護師さんのところへ指示をしにいかれた。まもなくティーカップとポットが運ばれてきた。
 い、いま飲ませてくださるんですかあ!?
 「ポイントがありましてね。必ず熱湯で溶かしてください。草なんで、細胞を壊してやらないと成分が出てこないんです。じゃあ袋をあけて、カップにいれて」
 箱から1包をとりだした。大きめのティーバッグくらいだが、これが2000円、と。
 やべ。手がふるえる(((;;゜Д゜)))

 おそるおそるカップにあけた。ん? 粉薬? ……に見えるが、ツムラの漢方みたいなインスタントコーヒーふうではない。煎じ薬を微細に砕いた、レギュラーコーヒーの極細挽きといったふうである。
 「そこにちょっとずつお湯を注いで溶かしてください。で、味見してみて。甘いか苦いかで、効くかどうかわかります。甘く感じる人は効きません。苦ければ効く」
 味、かあ……。これ漢方ですよね。カップのなかは泥水がだぶだぶしているようにしかみえない。いままでの経験からして、すごい味が予想できる。覚悟をきめよ。
 ズズッ。
 ん?
 甘いんですけど。

 「甘い……です」
 「これから苦くなってくるとおもいますよ」
 そうなんだあ。でもやっぱり甘……
 「あ、苦い!」
 甘みもあるが、そこに苦みが入りこんできた。ひと口ごとに、その苦みが増してくる。甘くて苦い。甘苦い。
 と思うとこんどは、だんだん甘さはなくなってきて……ただひたすら苦い!
 うお〜!
 超ニガ〜!

 するとである。体がポカポカ、いや、カッカッしてきた。
 「顔が真っ赤だよ」家内がいう。
 「熱いものを飲めばとうぜん体は熱くなるけど、どうです、それ以上に熱くないですか」
 「はい、そう感じます」
 「うん、効きそうですね。そしたら、これは原因物質が出ていくまでは毎日飲みます。で、ようすをみながら2日に1回、4日に1回と減らしていきます。たまっていたものが出れば症状はなくなりますが、出たあとも食事で入ってきますから、あとは入ってきたぶんだけ出せればいい。その状態を維持していければもうそれでいいわけです」

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーへ。
 白川先生のもう1つのオススメ「NS乳酸菌」ですが、本題に入るまえに人間にとっていかに菌がだいじかという話でした。




  ◆NS乳酸菌とは
  1章 菌と人間(3)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    洗剤CMの呪い






 なるほど菌がだいじなのはわかりました。でも、菌って、ようするに「バイ菌」でしょ。キモチ悪いよ。
 とくに、よくCMで、「まな板にはこんなにバイ菌がうようよ!」とかいって、バイ菌が蛍光色で浮かびあがって、うねうねうごめいている姿、あんなのを見ると、かなりキモチ悪いんですけど。
 あと、「その食器洗いスポンジ、ほら、よく見て!」といって、スポンジに一面、菌がへばりついている、あれもヤバいですよね。
 あと、「その布巾でテーブルを拭くの、ちょっと待った!」といって、拭いたテーブルの色が反転し、拭いたあとが、なんということでしょう、まな板やスポンジ同様、やはり蛍光色のバイ菌がうにょうにょしてる。やっぱりああいうのは、ブッ殺さないといけないでしょ?

 ――まったく必要ありません。

 目に見えない菌を見えるようにする目的は、商品を売るためである。それ以上でも以下でもない。あんなもの、昔からいたのだ。そして人間は、昔から何の問題もなく、彼らといっしょに暮らしてきたのである。むしろ彼らを駆逐しようと躍起になっている現代人が、いろんな意味で病気である。たんに洗剤メーカーの戦略にすぎないことに気づくべきだ。
 菌がいやだなんていってたら、チューもできない。
 菌なんてそこらじゅうにいる。それなのに、ことさらに食器やテーブルの菌だけを浮かびあがらせ、怪しく光って気色悪くうごめいている、あんなスプラッターを見せられたら、なんとかしなきゃと思うのは当たりまえだ。しかし。
 ああいうCMを見せられたときの正しい反応は、「だからなに?」である。

 あれをわたしは“洗剤CMの呪い”と呼んでいる。

 ちなみに余談だが、ダニもそうで、掃除機や布団クリーナーで吸い取って「ほら! こんなにいました」というあれも呪い。
 生きているダニは人間に悪さをしない。死んだ上皮細胞しか食べないのだ。あとは、床に落ちているフケや仲間の死骸を食べているだけである。「でも、布団のなかにダニがいるってのは、キモチ悪くない?」
 いえ、べつに。それが何か。
 布団のなかにいるダニは決して表面に出てこようとしない。じゅうたんも同様。奥深くで彼らはひっそりと、人間の迷惑にならないよう、つつましく住んでいる。それをわざわざ「この掃除機は秒間●回で叩き出します!」とやるから人間の生息エリアに出てくる。そっとしておけばいいのに。人間の迷惑にならないどころか、逆に、彼らがいなくなって困るのは人間のほうだ。ミクロの掃除屋がいなくなってしまうのである。
 害があるとすれば死んだダニで、アレルギーの原因になるが、これも悪いのは免疫力を落としすぎた人間のほうであって、ダニーさんではない。
 布団やじゅうたんは、ときどきは掃除すべきだが、それは汚れを落とすためであって、ダニなんか殺す必要は皆無である。

(つづく)








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 西洋では長いこと呪いの存在が信じられていました。
 呪いをかけられた人は次々と不幸が訪れ最後には非業の死を遂げます。
 「呪いにかかってしまった」と思い込んでいるので、それまでかわいいと思っていた黒ネコを見ても悪いことが起きる前兆だと恐怖します。するといつもの郵便配達員が家にやってきても青ざめます。旅先の夫からの優しい手紙を読んでも浮気を隠すために優しくしているんだと絶望します。
 脳が全ての情報を悪く受け取るように自分でセットしているので全てがストレスになり免疫力が落ち病気になって死にます。



腸の悪玉菌で認知症になる [2018年06月18日(Mon)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「うん、効きそうですね」
 白川先生から渡された、粉末状の漢方薬。これがクローン病の原因物質を腸からはがしてくれるという。
 「これは原因物質が出ていくまでは毎日飲みます。で、ようすをみながら2日に1回、4日に1回と減らしていきます。たまっていたものが出れば症状はなくなりますが、出たあとも食事で入ってきますから、あとは入ってきたぶんだけ出せればいい。その状態を維持していければもうそれでいいわけです。あとなにかききたいことは?」
 「いつ、飲んだらいいでしょう」
 「朝に飲めば効果が1日続きますから、朝食後がいいですね」
 「朝食は……健康法のために食べてないんです」
 と私が言うと家内が、
 「本を書いてるんです、この人」
 「おお」
 松井「そんなことは言わなくていいってば」
 家内「絶版になりましたけど」
 先生「がくっ。買おうとおもったのに」
 家内「お送りします。うちにありますから」

 イヤこんな先生におそれ多くない? と思ったが、これが、送ってよかった(後日談として書きます)。わたし一人で来てたら絶対に言ってなかった。だいたいこういうことは家内のいうことをきいていればまちがいない。

 「あと、温熱療法は、わたしはしたほうがいいのでしょうか?」
 これもぜひ、おききしたかった。
 がん患者にたいしてだが、体を40〜42度に温めることが白川先生の治療では大きな柱なのだ(もちろん時間は厳守しなければならない)。くだんの陶板浴 [とうばんよく] は、この温熱療法のひとつの方法なのである。
 「あれはクローン病だと、排泄がよくなりすぎてかえって症状がひどくなることがあるんです。あなたはやらなくていい」

 え

 えええー!?

 じゃあ……陶板浴つきの家、建てられなくなって、よかった……?

 「なので、まずはこれからやってみよう」
 ヒマラヤ仙草の箱を指さされた。
 「いちどに増やすファクターはひとつだけです。ふたつとかみっつ変えると症状が悪くなったときどれのせいなのかわからないからね。減らすのもそうです。これがよければほかのものを減らしていきますが、それもひとつずつ減らしていく。なので、いましていることはそのまま続けてください。じゃあ1週間したら電話もらえますか」

 これにて診察終了。
 (続けて家内がみてもらったが、割愛します。)

 席をたちながら、
 「まだカッカしますんで、やっぱり熱いものを飲んだからではないと思います」
 「うん、そうだろうね」
 そしてクリニックをあとにした。

 こうしてNS乳酸菌のほかにもう1つの武器が加わった。

 (つづく)


      ◇


 では次のコーナーです。




  ◆NS乳酸菌とは
  2章 菌と腸(1)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    腸の悪玉菌で認知症になる






 前回まで、皮膚と菌の関係について述べてきた。
 きょうからは、腸と菌の関係。
 ……なのだが、そもそもなんの話をはじめたかというと、これはNS乳酸菌特集なのであった。それなのに、まだNSのNの字も出てきていないが、話には順序というものがありまして、だんだん、話が本質に近づいているので、もうしばらくお付き合いくださいね(笑)
 では、腸と菌がどんな関係にあるかというと――

(以下は引用)


          ◇


 便秘の人は、お腹がよく発酵します。発酵というと聞こえがよいのですが、ほんとうは腐敗しています。だから吐く息やオナラや便も臭くなります。
 こういうとき、お腹のなかではなにが起こっているのか。悪玉菌が暴れまわり、においの原因をつくるインドール、スカトール、硫化水素、アンモニアなどを生成しています。そのなかでも身体に一番悪影響をおよぼすのは、硫化水素とアンモニアです。

 タンパク質系の食品を食べすぎて未消化だったりすると、悪玉菌のウェルシュ菌、日和見菌の大腸菌などが、タンパク質を分解して、硫化水素やアンモニアをつくり出します。ところがこの2つの物質は、危険だと思わない人が少なくありません。

 硫化水素は卵の腐ったようなにおいがしますが、硫黄泉のある温泉街などは、街全体がそんなにおいに満たされているので、日本人には慣れがあるようです。
 日本には、硫黄を主成分にした入浴剤があります。この入浴剤に塩酸を混ぜると、硫化水素ガスが発生します。この方法で自殺する人が多数出たために、メーカーはその入浴剤の販売をやめてしまいました。
 メーカーにとっては大迷惑なことだと思いますが、ふつうの人は硫化水素という名前は知っていても、「自分とは関係ない」「硫化水素なんか縁遠いことだ」とあまり関心を示しません。それで怖さがわかっていないところがあります。

 アンモニアもそうです。アンモニアはトイレへ行くと体感するにおいです。好きなにおいでなくても、日常的に経験しているので、怖さはあまり感じません。だから自分の身体のなかで、硫化水素やアンモニアがつくられていると聞いても、危ないこととは思わないようです。
 実際はどうかといいますと、硫化水素とアンモニアを体内でつくりすぎることは、とても危険なことです。認知症や糖尿病などの原因になります。また、ほかにもたくさんの病気になる原因をつくります。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』


          ◇


 つまりこれは宿便で認知症になるということで、ここまでは「知っているよ」という方も多かろうが……この引用、次回に続く。








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 家内も病気持ちで、わたしがこんなでなかったら本当は休んでないといけないんですが、介護しながら働きに出てくれてます。
 いつもどうもありがとう……。



なぜ宿便で認知症になるのか [2018年06月28日(Thu)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 “ヒマラヤ仙草エキス”を飲み、クリニックをあとにした。
 その晩のことである。
 いつもならトイレにひんぱんに行く時間だが、便意があるような、ないような。これって、もしかして……もうはや効果が?
 
 いやいや、あのヒマラヤの秘法が、いくらすごいといったって、いきなりよくなることはないだろうし、便意はないけど行けば排便があるといういつものパターンではないのか。
 トイレ、行っとこ。

 ……。

 ……。

 なにもない……。いったん、トイレを出よう。

 しばらくして、また便意があるよーな、ないよーな。
 トイレに入る。
 なにもない。

 しばらくして、また便意があるよぉーな、ないよぉーな。
 トイレに入る。
 きた、と思ったら、オナラがプチッといっただけ。

 なんじゃああぁこりゃあああぁ!


      ◇


 翌朝。
 起床後、やはり便意がない。腸を動かすために水を飲むと、ようやく便意が。
 これはさすがに排便があった。
 しかし。量が……?
 少なっ!
 まえまでは、いや、きのうまでは、前日に食べた夕飯そのままの量が便の量というかんじだったが、きょうはまったく少ない。
 食事が吸収できている?
 これで便の形状が整えば……ふつうの人と同じではないか。クローン病がひどくなってからというもの……

 こ、こんなの初めてぇぇぇ!

 といってもきのうは長時間の移動を考慮してほぼ断食をしていたし、ひと晩くらいじゃ、まだわからんけど。


      ◇


 2日目、3日目と、ようすをみた。
 明らかに、ちがう!
 トイレが1日6回になった。便の形状も、もう下痢とよべるものではない。おなかが弱いひとの軟便(泥状便)、いや、泥状ではない。なんとかすればつながりそうだが、まだそこまでではないかんじ。
 それと、特筆すべきはオナラだ。ぜんぜん出ない。そもそもおなかが張らない。トイレにこもらなくなった……。
 痔瘻(じろう)までもがおさまってきている。膿(うみ)は出るが、少ないし、なにより痛みがない。
 この漢方……まるでいままで飲んできた5つがぜんぶ入っているかのようだ。しかも威力が一段上である。


      ◇


 5日目。
 とうとう腹痛がなくなった。
 す……すごい……すごいぃぃぃっ!
 こんな日がくるとは!

 1週間後。
 電話し、先生に状況を伝えた。
 「じゃあ、いい方向にいっているとおもいますか」
 「はい、そう思います」
 「じゃあ続けましょう。薬は送っておきます。1週間にいちど電話してください。1日1袋から、2日に1袋、3日に1袋と、ようすをみて減らしていきますので」

 これは、なんだか、すごくいい兆候じゃないのか。
 「治る」。いままで抱いてきた、淡い、淡いイメージが、きゅうに色濃くなってきた。


 (つづく)


      ◇


 では次のコーナーへ。




  ◆NS乳酸菌とは
  2章 菌と腸(2)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    なぜ宿便で認知症になるのか






 宿便がなぜ悪いかというとウェルシュ菌などの悪玉菌がドバッと増えるからで、悪玉菌がなぜ悪いかというと硫化水素とアンモニアを吐くからで、なぜ硫化水素とアンモニアがだめかというと、これらのせいで認知症になるから。
 では、なぜ硫化水素とアンモニアで認知症になるの?
 前回の引用を続けると――


(以下は引用)


          ◇


 硫化水素とアンモニアを体内でつくりすぎることは、とても危険なことです。認知症や糖尿病などの原因になります。また、ほかにもたくさんの病気になる原因をつくります。
 そのことに気がついてほしいと思います。たとえばアンモニアは体液に溶けやすいので、すぐ血液に入ります。血液中のアンモニア量が通常の2倍、3倍になると、脳の「血液脳関門」(BBB)を破壊してしまいます。

 脳は大切な器官なので、やたらいろいろな物質が入りこまないように、血液脳関門という関所が設けられています。
 だから脳のエネルギーになるのは、ブドウ糖だけなのです。しかし、アンモニアが関所を壊してしまうと、脳に入ってはいけないものがどんどん入っていきます。
 認知症の人の脳のなかを調べてみますと、鉄やアルミが入っています。

 硫化水素もアンモニアも極めて強い神経毒物質です。エレベーターのなかで、だれかがオナラをすると、ほかの人は不快で苦しく息を止めて我慢します。そのオナラの硫化水素ガスは、わずか0.001PPMでも、人間はすぐに不快反応を示します。本能的に息をしないようにしたりして、精神状態もイライラします。このようなガスは、おそらく人間が一番敏感に反応する嫌なにおいなのです。
 むかしの戦争では、これらのガスが化学兵器の材料になる神経毒ガスに使われました。身体のなかで、そんなものをつくるのはとても危険なことですが、腸内菌のバランスがくずれると、そういうことが起こってきます。しかし、人間は自分の糞便が臭いのは当たり前のことだと思う人が多いのです。

 こんな状態にならないようにするのが一番ですが、現代は食べ物が豊富であり、脳は脳で「おいしい」という記憶に弱いので、私たちはどうしても食べすぎて、お腹のなかを硫化水素やアンモニアが生じやすい環境にしてしまいます。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』



          ◇


 まるで甲田光雄先生の本を読んでいるようだ。
 硫化水素やアンモニアはなぜ発生するのかというと、このメルマガの読者さんならご存知のとおり、宿便である。とくに動物性食品、肉の宿便が悪質。だから甲田先生は肉をあまり食べないよう指導しておられた。

 よく誤解されるが、1日2食健康法は「肉を食べるな」といっているのではない。食べていい。
 ただ、条件がひとつある。
 食べるなら、消化しきれる量でないとだめ。肉をふくめた、食事全体がだ。もっというなら1年365日の食事がつねに、消化しきれる量でなければいけない。
 具体的には男性なら1日1800キロカロリー、女性なら1600キロカロリーくらいで、目安は食事のたびに「もうちょっと食べたいな」と思ったらごちそうさま。

 そう。肉を食べる資格があるのは、つねに少食にしている人だけである。
 それをできている人がいないから、肉はやめたほうが無難ですよ、せめていままで食べていた半分にしなさい、と甲田先生はおっしゃっていたのだ。

(つづく)








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 あと、食物連鎖の頂点に立つということは人間が地球にバラまいた化学物質を一身に回収することになるので、難病のひとには特にダメージが大きいです。



悪玉菌は悪玉でない? [2018年07月07日(Sat)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 “ヒマラヤ仙草エキス”※ を飲み始めて10日目。
    (※現在は「安夢治(アムチ)」に名称変更)

 洗面所で、ふと体重計が目に入った。
 「ひさしぶりに乗ってみるか」
 まえは、ひんぱんに体重を計っていたけれど、このごろやめていた。ちょっと増えた、ちょっと減ったと、一喜一憂してたらストレスになるんじゃないか。気にしないほうがいいかも。そう考えて、ここ1ヵ月ほど計っていなかった。そろそろ、計ってもいいかな。
 乗ってみた。
 「は……はあ!?」

 45.8kg

 ふ、増えてるううう!
 それも3キロっ!
 いま栄養剤は飲んでいない。それなのに。
 やっぱりだ。食事がふつうに吸収できているんだっ!
 「あれっ?」
 さらに、鏡を見ると、アトピーが……消えている。顔に、いちめんに出ていた湿疹が、見えない。
 え? こ、これは? なに?
 免疫を抑えることはしていないから……異物の排除をやめたからおさまったのではない。排除しきったからおさまった、のか?
 まじッスかー!

 体力にも変化があらわれた。朝9時から仕事をはじめ、気がつくと、夕方5時までしていた。
 いままではズッシリと疲労が体にまとわりついていて、午前中は断食をしてなんとか昼までは仕事ができるという状態だったが、その疲れまでとれたのだ。
 まじッスかー!!

 風呂に、入った。いままではこんなことさえ耐えがたい重労働で、週に1度か10日に1度、しかたなしに入っていた。それを、入りたいな、と、ひさしぶりに思ったのだ。
 足が、スッと上がる。じつにスムーズに浴槽に入ることができた。
 はぁ。いいお湯だ。
 ふふ。
 うふふふふ。
 「とうとうクローン病、治ってきた?」
 にやけてしまった。お湯の表面をぴしゃりと打った。

 なお、わたしは免疫力を上げる要素を「追加」しただけで、松本医学は変わらずに続けていることを明記しておく。
 白川先生の方法論は免疫寛容をめざすわけではない。「原因物質を排泄できる体にし、それを保つ」。これは甲田医学と同じ考え方だ。
 甲田医学につまずき、いままた松本医学でも落第生になりつつある私には、これは、ありがたい光明である。
 まずは症状をなくし、つづけて免疫寛容をめざせばいい。

 (つづく)


      ◇


 では次のコーナーへ。




  ◆NS乳酸菌とは
  2章 菌と腸(3)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    悪玉菌は悪玉でない?






 なぜ宿便で認知症になるのか。おさらいすると――
 腸で腐敗した食べ物は、硫化水素とアンモニアをだす。硫化水素は自殺につかわれる神経毒である。脳は神経細胞のかたまりなので、神経毒がくれば脳細胞は死ぬ。アンモニアは脳の関所「血液脳関門」を破壊する。関所がなければ、脳に入ってはならない金属や化学物質が入っていく。宿便がだす硫化水素とアンモニアは、脳を壊す最悪タッグなのである。
 ――これが認知症と宿便の関係だ。

 そこで、わたしたちは年じゅう少食にすればよい、のだが、それは厳しい道であるから、この道を歩みつつ、腸内環境をととのえる菌の助けを借りるのもありだ。
 それにはまず、腸内菌をよく知る必要がある。これを読んでほしい。

(以下は引用)


          ◇


 人間の腸内菌にはよい菌も悪い菌もありますが、なんのトラブルもない健康な人は、よい菌(善玉常在菌)が優勢な状態で保たれています。そのときの菌の分布割合は、よい菌1割、悪い菌3割、あと6割はどちらか優勢なほうに味方する日和見(ひよりみ)菌といわれています。

 しかし、近年の研究によると、以上の推論には大きな間違いがあるということがわかります。人間の身体に付着している菌には、その存在理由が必ずあり、ほんとうに悪い菌はわずかなものであることがわかりました。数千種類、その数、数百兆個ほどの共生菌のなかに、悪い菌として名前と悪さがよく認識されたものはわずか数十種類です。ほかのよい働きをする菌のことを、私たちはまだまだよくわかっていないのです。(中略)

 ほとんどの共生菌は、善玉菌と考えたほうがよい。善玉菌たちは互いに協力して悪玉菌の悪い活動を抑え込み、宿主(人間)の生命活動に協力しながら、役立つ物質をつくり出しています。その善玉菌の代表格が乳酸菌です。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』



          ◇


 やっと「乳酸菌」が出てきた。

 よかった!(笑)

 さて、これを読むと、悪玉菌といっても完全なワルは思っていたよりずっと少ないようだが……
 次回に続く〜








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 あの子はほんとは悪い子じゃないんです……って菌がほとんどなのかも。
 だったら、人といっしょですね。



保存料が害である真の理由 [2018年07月18日(Wed)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 漢方薬を送ってもらうため、松本仁幸先生にお電話した。
 「松井さあん、いままできみ、交通費免除してきましたけど、これからはこっち来てもらわないとだめやあ」

 がーん!

 こんな日が来るとは思っていたが、とうとう、来てしまった……。
 諸事情あってのことである。松本先生にご迷惑をおかけすることはできない。行きたい。しかし漢方薬は、2週間ごとにもらう必要がある。交通費は、ええと、月10万か。

 ――お金、ない。

 やむをえず、漢方薬は、いただいてあるものをチビチビ、チビチビ飲んだ。
 う〜ん、これはいよいよわたしの思いにかかわらず、“ヒマラヤ”に頼らざるをえないぞ……。

 くどいようであるが、誤解を与えてはいけないのでもういちど書くが、松本医学は変わらずに続けている。松本医院の本棚には「治った!」「治った!」との手記が山のようにファイルされているが、その松本医学でさえ、わたしは落第生になっているので、あがいているのだ。


          ◇


 さらに2週間後。

 体重は46キロにまで増えた。
 おなかは、ときどきは痛む。さすがにヘルペスウイルスは、そうかんたんには封じこめられないようだ。でも前にくらべたら、腹痛はないといっていいほど。

 白川先生には1週間ごとに電話することになっている。
 電話に出られた先生は、開口一番、
 「ああ、大先生。あの本おもしろいですね。わたしも朝食は抜いてるんですよ」

 え……?

 ええー!!

 なんと、拙著を読んでくださっていた。
 めちゃくちゃお忙しい先生に、本を送るなど、おそれ多いことだったが、なにしろ家内が約束してしまったので、気が進まないながら郵送していたのだ。読んでくださるなんて! それも、お送りしたばかりなのに……。
 ああ、偉業をなす人というのは、こういうところが、ちがうのだ。

 「それで大先生、どうですか?」
 「はい、」
 状況をお伝えした。

 「そうですか。そしたら1日あけてみましょうか。1日あけて、1日飲む、1日あけて、1日飲む、というふうに。それか、2日飲んで2日あける、でもいいです。それは松井さんにお任せします。もしそれで維持できなかったら、1日ごとではなく、2日飲んで1日あける、とか調整します。ただ、それで悪くなってくるようだったらまた毎日飲むようにしてください。元に戻ると最初からやり直しになりますから、気をつけてください。減らしても維持できれば、こんどは1日飲んで2日あける、というように、ゆっきりやっていきましょう。いままでの経験だと最終的には1ヵ月に1回飲めば維持できるようになっていますから。もしそうならないようだったら、強いバージョンもあって、これは暴力的に効きますから、それを試します。そういうふうにしていきましょう」

 1ヵ月に1回……ということは、1ヵ月に2000円ですむようになるのか。そうなれば、たいへん助かる。1日1回だと、月6万円。とてもじゃないがそんな治療は続けられない。
 うむぅ……なんとか、そこまで減らしたいぞ……。

(つづく)


      ◇


 では次のコーナー、

 の前に、




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  ◆NS乳酸菌とは
  2章 菌と腸(4)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    保存料が害である真の理由






 前回の引用を短く抜粋しなおすと、
「人間の腸内菌にはよい菌も悪い菌もあり(中略)よい菌1割、悪い菌3割、あと6割はどちらか優勢なほうに味方する日和見菌といわれています。しかし、近年の研究によると、以上の推論には大きな間違いがあるということがわかります。(中略)ほんとうに悪い菌はわずかなものであることがわかりました」

 「善玉菌の代表格が乳酸菌」であるから乳酸菌は多ければ多いほどいい、のだが、悪玉菌も、どうやら、何の役にもたたない完全なワルというのは少ないようだ。
 大勢の不良が学校の前でウンコ座りしてガンたれていると、失礼、しゃがんで周囲をにらんでいると、他校のワルはどんなに強い奴でも1人や2人では入ってこれない。
 同じように、腸内に悪玉菌のナワバリがあると、もっと悪さをする完全なワルの菌が追い出されてしまう。というように、悪玉菌も役に立っていると推論されている。
 悪玉菌に分類されていたものがじつは善玉菌でした、なんてことに、これからなっていくかもしれない。

 となると、腸のなかは、菌が自然な繁殖をできる環境にしておくべき。
 しかし……その環境を破壊するものがあるという。
 保存がきく加工食である。

(以下は引用)


          ◇


 食品を長く保存するには1つ決定的な条件があります。どんな方法であれ、菌を抑制する力がいるということです。保存がきくということは、その力を備えているということ。そんな食品を腸内に入れれば、腸内菌が迷惑します。仕方のない場合を除いて、食品はできるだけ新鮮なものを食べるように心がけるべきです。

金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』



          ◇


 これはわたし、目からウロコだった。合成保存料がなぜ恐ろしいのか、はじめて知った。
 いわれてみれば、食べるまえの食品に菌が繁殖しないのなら、食べたあとだって繁殖しない。

 つまり腸のなかでも「菌を抑制する力」がはたらく。

 さすがに消化液にさらされ37度の体温で培養されれば、まったく菌が増えないわけでなく、じっさいウェルシュ菌のような生命力の強い菌は爆発的に増える。
 しかしそうでない菌はどうなのか。
 腸全体の細菌のバランスが合成保存料で崩れるのだ。

 現代人の食事なんて、1日3食、合成保存料が入っている。
 1億総病人社会なわけである……。

(つづく)




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 せめて1日2食にして、保存料が入ってくるのを減らしましょう。1食減らすのはそういうメリットもあるんです。



幸せの95%は腸にある? [2018年07月27日(Fri)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 「1日あけてみましょうか。1日あけて1日飲む、1日あけて1日飲む、というふうに」
 白川先生からのご指示だ。

 そんなわけで、まずは1日あけてみた。
 ひさしぶりに “ヒマラヤ仙草エキス” を使わない1日である。だいじょうぶだろうか……。ちと不安。
 ためしに、青汁1杯、飲んでみる。これでどうなるか。
 このごろ飲めなくなっていたのだ。1杯の青汁を。ひと口、ふた口すすって、それよりも多く飲むと下痢になってしまっていた。それを1杯ぜんぶ飲んだのだが、……お? だいじょうぶだ。何ともない。
 その日もけっきょくトイレ5回ですんだ。
 おほっ♪ こりゃいけるんでない?

 翌朝。
 目をさますと、
 「ん……これは、なんだ……」
 疲れがとれていない。
 う〜ん、だるい。
 それでも、いままでよりはずっといいけど。でも毎日飲んでいるときよりは明らかに悪い。さすがに48時間あけると効果が切れてくるようだな……。
 では、1日ぶりのヒマラヤ仙草エキスを、飲んでみましょう。うっ、あいかわらずニガい。
 すると……ものの10分としないうちに、毎日飲んでいたときの体調に戻った。
 なんてすごい漢方なんだ!

(※現在は「アムチ」に名称が変わっています)


          ◇


 ところが、この「1日おき」を何日か続けていると……じわ、じわ、と悪くなってきた。久しぶりに下痢になってしまった。これは先生に報告せねば。

 「大先生から電話をいただけるとは光栄です。どうですか。維持できていますか」
 ほんとうの大先生から、大先生などといわれると困るのですが……。
 「それが、1日おきにしましたら、じわじわ悪くなってきました」
 「ああ、やっぱり。では2日飲んで1日あけるようにしましょうか」
 「あ、それを3日前からやっているんですが、それでもだめです。飲まない日は悪くなります」
 「悪くなるというのは、どういうふうになりますか」
 「便が1日10回くらいになります。それとしばらく下痢がおさまって軟便になっていたのが、また下痢になりました」
 「そうですか。では毎日、半分飲むようにしてみますか」

 なるほどそれなら、1日おきに1包飲むのと量は変わらないが、なんとなくそっちのほうが維持できそう。
 おそるおそる、やってみた。さあ〜、どうかな?
 すると、案の定である。飲む量は半分なのに、効果は7〜8割えられるかんじだ。1包すべて飲んだときのような、元気ハツラツ、仕事バリバリとはならないが、クローン病がつらくない状態には、できる。

 「ああ、大先生。どうですか」
 「はい。1日半包で維持できることがわかりました」
 「じゃあそれでやっていきましょう」

 これだと月3万円である。ただ、さらに減らしていかないと、わが家には無理な治療。減らせるといいのだが。てか、減らさねば……。

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーへ。




  ◆NS乳酸菌とは
  2章 菌と腸(5)
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    幸せの95%は腸にある?






 どうみても不幸な状況なのにいつもニコニコ幸せそうにしている。そんな人、あなたの周りにもいないだろうか。
 逆に、だれがみても幸せな環境なのに、本人は愚痴タラタラ、いつも毒を吐いて、この世の不幸を1人で背負ったような顔をしている。そんな人も、あなたの周りにいるかもしれない。
 これって何の違いなのだろう?

 本人の性格もあろうが、セロトニンによるところが大きい。
 セロトニンというホルモンが不足すると、イライラしやすくなり、なんでも悲観的にものごとを捉えるようになってしまう。
 逆にセロトニンが満ち足りていると、どんな状況でも感謝でき、苦しいことも前向きに考えられるし、わけもなく幸せでいられる。
 セロトニンが別名「幸せホルモン」といわれるゆえんである。

 このセロトニン、どこで、どうやってつくられているかというと――

(以下は引用)


          ◇


 私たちは、幸せを感じるのは脳であり、不幸に感じるのも脳だと思っています。でも、脳だけでなく、腸も人の気分や気持ちに大きな役割を果たしていたのです。(中略)

 セロトニンという物質は、トリプトファンというアミノ酸からつくられます。(中略)

 肉や魚のタンパク質が分解されてトリプトファンになると、それを材料に腸内でセロトニンがつくられます。そのとき、何種類かのビタミンが必要になります。
 葉酸(ビタミンM)、ナイアシン(ニコチン酸)、ビタミンB6などですが、これらをつくり出すのが乳酸菌なのです。もし乳酸菌の働きが悪ければ、これらのビタミンがきちんとつくられず、腸は困ることになります。
 これだけでも乳酸菌の存在は大きい。ですが、研究が進むにつれて、もっと大変なことがわかってきました。

 セロトニンの大半は腸でつくられますが、セロトニンは脳にもあります。身体全体で見ると、腸に95%、脳にはたったの2%だそうです。しかし、わずかとはいえ、脳にもある。それは、どうやってつくられるのでしょうか。
 単純に考えれば、腸でつくったものを脳へ届ければよい。ところが脳には血液脳関門(BBB)という関所があって、やたらな物質は入っていけない。セロトニンもその関門を通れません。では、脳はどうやってセロトニンをつくるのでしょうか?
 関所を通れるセロトニンの前駆体(ぜんくたい)※を、腸から送っているのです。

(※引用者註:前駆体……ある物質ができる前の段階の物質のこと。)

セロトニン前駆体は「5-HTP」という物質です。この物質をつくるとき、前記のビタミン類が必要になり、それを乳酸菌がつくっているというわけです。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』



          ◇


 ――となると、幸せに生きられるかどうかは腸にかかっているわけだ。

 もっといえば乳酸菌にかかっているといっても過言ではない。

(つづく)




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 前回の広告、反響いいです。
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 「成功法則は おなかいっぱい」と見なかったあなたに、じつはおすすめでした。よかったら。
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「こころ」はおなかにある? [2018年08月08日(Wed)]

  ◆クローン病中ひざくりげ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 “ヒマラヤ”を飲みはじめてから初めての血液検査がやってきた。
 ふっふっふ……
もしかして……
だいぶ良くなってんじゃな〜い?
 こんなに楽しみな血液検査は初めてだ。

 採血を終え、診察室に入る。
 「松井さん、いかがですか」
 「はい、このごろちょっと調子がいいんです」
 「体重は?」
 「46キロです」
 「おお」
 ふっふっふ。前回は43.5キロだったからね。
 「アルブミンがよくなってきています。きょうは3.7です。コレステロールも上がってきました。やはり栄養状態がよくなっているんですね」
 ふっふっふ。やっぱり?
 じゃあ、ほかも良くなっ……

 「CRPが3.71です」

 なぁにィーっ!?
 悪くなってるじゃあないかっ!
 それも、けっこうハネ上がっているぞ。この、炎症のひどさをあらわす値がだいじなのに……。
 じゃあもっとだいじなリンパ球は……?
 これは先生は重要視していないので読み上げない。じぶんでモニターを見た。
 はあ!?

 10.6%……。

 ただでさえ死に際の老人だった値が、さらに減ってる……。
 「ありがとうございました」

 診察室をでた。
 良くなってなかった。これはいったいどういうことだ。
 やはり、白川先生の方法は、免疫寛容(完治)をめざすものではなく、あくまでも症状をなくすもの、ということなのか。
 だが前向きに解釈するのなら――リンパ球の数にはあらわれていないがその力は上がっていて、すなわち免疫力はじつは上がっていて、化学物質をいっそう排泄するようになったので、炎症の数値も上がった、――と考えることもできる。
 しかしだ。数値がどうあれ……ほぼふつうに生活ができている。わたし自身はたいへん調子が良い。それがすべてではないか。


          ◇


 白川先生とは続けて電話連絡をとりあっている。
 「ああ、大先生。どうですか。維持できていますか」
 「はい」
 「じゃあ1日に0.25でやってみますか。1袋の4分の1を毎日。はかるのがむずかしいかもしれませんが」
 「わかりました」
 「おかしくなったらすぐ電話してください」
 「はい、ありがとうございます」

(つづく)


      ◇


 では次のコーナーへ。




  ◆NS乳酸菌とは
  2章 菌と腸(6)
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    「こころ」はおなかにある?






 幸せになるには、お金や恋人よりも、セロトニン。セロトニンさえ足りていれば、人はわけもなく幸せを感じられるのだ。
 その「幸せホルモン」セロトニンだが、脳がつくるのかと思いきや、腸がつくっている。しかもセロトニンが存在する場所も、95%は腸。脳には2%しかない。

 さらに、セロトニンをつくるには葉酸、ナイアシン、ビタミンB6などが必要で、これらをつくっているのは乳酸菌。
 幸せに生きられるかどうかは、腸にかかっている。もっといえば乳酸菌にかかっているといっていいのだ。

 私は、けっして明るい性格ではない、というより子供のころからネクラ、ネクラといわれてきた男で、ちょっとしたことも悲観的にとらえるクセがあって、それを直すのにホトホト苦労しているところである。
 それがここ最近、なんだか気分が安定しているなあ、あまりドカンと落ち込むことがないなあ、と思っていたのだが、そういえば……NS乳酸菌を飲み始めたころからじゃないか……?
 じつはこの次の検査ではリンパ球の数値が上がっていた。ということは免疫力が上がった。「幸せ度」が上がったことが数値にあらわれたのだ。
 乳酸菌を飲むと幸せになる、といえよう。

 少食にしてもいい。
 少食を徹底してやると、勝手に乳酸菌が増えてくる。それも玄米菜食にしていると、便のなかの菌の割合は乳酸菌が90%にまでなる。ちなみに、このときの便の色は黄色。
 これが、食べ過ぎて、しかも肉食だと、便の色は黒くなってくる。このときの乳酸菌は10%くらいに減ってしまっている。

 経験的に、少食がうまくいっているときは、精神がすみきっているというか、世の中をちょっと俯瞰(ふかん)するように見えるというか、些事(さじ)にとらわれないというか、まさに仙人になった気分がするが、乳酸菌のおかげだったのだ。
 もめごとがたえない少年院で、肉食を減らして玄米菜食にさせたところ、それだけで落ち着いたという話もある。
 「人格形成には乳酸菌」、なんてキャッチコピーをつけていいんじゃないか。

 こんな話まである。――

(以下は引用)


          ◇


  夫婦が長くいっしょに暮らしていると、考え方から好み、顔つき、しゃべり方までどんどん似てきます。これは身近で接触して、身体にのせている菌がほとんどいっしょだからです。ここから菌の共有がたんに健康レベルにとどまらず、精神的なものにまでおよんでいることがわかります。

金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』



          ◇


 ――腸内菌を良くすると健康になる。
 もちろん、それもだいじだが、それどころではない。

 腸内菌が人格にかかわる、いや、「腸内菌が人格をつくる」のだ。


(つづく)








 ◆ 編集後記
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 このごろの凶悪犯罪のニュースを見てると、みんな腸の乳酸菌メチャクチャなんじゃないかと……。





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