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松井 二郎
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評価すべきは医者の態度ではない [2021年04月10日(Sat)]




 クマに遭遇したら、走って逃げてはいけません。
クマは走るものを反射的に狩る本能があるので
即死です。
悲鳴をあげてもいけません。クマにとって不快なので
攻撃されます。
目を合わせるのもダメ。同じ理由です。

正解は、目を合わせずゆっくり距離をとる。

 と、わかっていても
その場では
すっかり忘れるでしょう。たぶん。

 「あなたはがんです」と言われたら
とにかく落ち着け、冷静になれ。
と、頭では
わかっていても、
死の宣告に近いことを言われて
冷静でいられるわけない。

 では前回の続き。
いきなりがんの宣告を受けてもいきなり入院は
しないこと、
その上で情報集めを始めるのだが、まずは目の前の
医師から話を聞こう、
ということでしたが

その聞き方に
いくつかポイントがあるようですよ。


       ◇

 「さて、説明を受ける段階では、患者はまだ冷静ではなく、
上の空で聞くことになるでしょう。
それで説明の場には、家族や友人を同伴して、メモを
取ってもらうとよい。
また、録音機を持参して、『録音してもよろしいでしょうか』
と断って録音させてもらいましょう。

ただ、無断で録音するのは感心しません。
ICレコーダーが小さいことを利用し、胸ポケットなどに
しのばせて、こっそり録音する人がいるのです。
しかしそれは、信義にもとる。医療事故を起こしたのに
責任逃れを図る医者の言葉を、気づかれないよう録音
するのとは訳が違います。
説明を受ける際には、『録音させてください』と正面から
言うべきです。
それに対し録音を拒むかどうかが、医者の内心を測る
手がかりにもなります。


 説明の際に患者・家族が注目すべきは、あくまで説明の内容
です。
医者の説明態度は、減点の対象としても、加点対象にしない
ほうがいい。
長時間にわたって説明を受けると、『この先生は丁寧で親切だ』
と感激し、提案された治療法に飛びついてしまう人がいます。
しかし医者は、必ずしも親切で説明しているわけではありません。
自分のところで治療を受けてくれるなら、1時間でも2時間でも
説明に費やそう、入院・治療をキャンセルされるよりましだ、
と考える医者も少なくないのです。

 『私の家族だったら……をする』という言葉も警戒すべきです。
そもそも、引き合いに出された妻や子が、医者である夫や父の
言うがままに治療を受けるかどうかも不明です。
実際にあった話ですが、
乳房温存療法はできないかと粘る乳がん患者に、『妻だったら
乳房切除を勧める』と外科医が言いました。
そこで患者が『娘さんだったら?』と聞き返したところ、
『温存療法にしておく』と答えた正直者もいたそうです。
しかし、聞きもしないのに家族を引き合いに出す医者の多くは、
そう正直ではありません。


 これに対し、
外科医が手術を勧めないと言い、腫瘍内科医が抗がん剤を
勧めないと言うなら、素直に聞いて安全です。
しかし、そういう場合は極めて少ない。
放射線科医の場合は、同じ病院内の外科医に遠慮して『放射線
は勧められない』と言うことがあるので、これも要注意です」

(近藤誠『がん治療総決算』
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      ◇


 わたしの以前の担当医さんも、
わたしがイヤだと言い続けている治療法を
それはそれは熱心に説明し続けていました。

「こりゃあもう根比べだな」

 と上の空で聞き続けて、逃げました。


  ◆まとめ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  がんを宣告されたあと、説明を聞くときは……

  ・家族や友人を同伴してメモを取ってもらう
  ・録音させてもらう(ただし、許可を得る)
  ・ナガナガと説明されたからといって感激しない
  ・「私の家族だったら〜をする」を信用しない
  ・同じ病院内の他の科に遠慮して言っていないか注意


 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ちなみにクマにとっても人間は脅威なので
人間がいることを遠くから知らせておけば
クマも避けようとします。

なので山林を歩くときは鈴をつける。
なければスマホで音声を鳴らしながら歩くと
遭遇する確率が激減します。





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