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«がんや難病だから死ぬのではない | Main | シミュレーション! いざ、がんを宣告されたら?»
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松井 二郎
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焼肉の煙に放水をしてはいけない [2021年03月25日(Thu)]




 「あなたはがんです」と言われたら、
家に火がついたように、
すぐにでも何かしなきゃ! となります。
火事なら、そりゃそうだ。

 でも、火事でないとしたら?

 ただ焼肉を焼いていて、楽しく食べているさなか、
いきなり消防隊員がドカドカ駆け込んできて
放水されたらどうでしょう。
「ちょっと待てぇぇぇ!」
「でも煙がでています」
「でるわ!」

 そのがんは、本当に
ただちに対応しないといけないがんなのか?
放水されて家がだいなしになる前に、
そこを見極めたほうがよさそうです。

「でも、見極めてるヒマあるの? 
がんになったらすぐ死んじゃうでしょ?」

 これが思い込みの恐ろしさ。
 近藤医師によると、


      ◇


 「がんは放っておくと、あっという間に増大して、すぐに
死んでしまう、というのが社会通念であるようです。
がん(の直径)が数日のうちにも倍になり、また数日で
倍になる、と思っている人が少なくないでしょう。

また、すべてのがんが増大する、
早期がんも必ず進行して、いずれ末期がんになる、
というイメージも抱いているはずです。

がんと告げられたときに一刻も早く治療を受けたい、と
焦る理由もそこにあります。

しかしこれは誤解です。
がんの成長速度は意外とゆっくりなのです。
また、がんが増大して亡くなる人はいますが、すべての
がんが増大していくのではありません。
大きくならないがんや、消えてしまうがんもあるのです」

(近藤誠『がん治療総決算』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620073/jironosyosai-22/


      ◇


 思い込みはもう1つ、

「がんってムチャクチャ痛くて
地獄の苦しみで死ぬんでしょ?」

 テレビドラマやドキュメンタリーを見ていると、
抗がん剤の後、
患者はベッドの上でのたうち回る。
末期がんになるとモルヒネを打たれる。
麻薬を使わなきゃいけない痛みってどんだけ!?

 ところが近藤医師によると、
がんで死ぬのは、苦しい場合もあるけれど、
それでもがん自体が痛みを起こすのでなく、
がんがごくありふれた病気を引き起こして、それが苦しい
(骨に転移した場合を除く)。

 「あなたはがんです」と言われて、
いきなり消防隊に放水してもらう必要はなく、
じっくり考えて行動する余裕はいくらでも
ありそうだ。


 さて、近藤医師の本を読んできましたが、
そろそろ終盤にきていますよー。
ここからは、
いざ、「あなたはがんです」と言われたら
どうするか、
という話に移ります。

 がんになるのは、たいてい、人生の最期。
最期の最期を、医者の言うままにして、
それでうまくいくならいいけれど、
そのためにしくじって、後悔につつまれて
幕を閉じるのだけは、避けたい。

 自覚としては健康そのものなのに、
いきなり、
胃がんなり子宮がんなりを宣告されてしまった。
そんなときどうすればいいの? 

近藤医師はきわめて具体的に書いてくれています。

 ここは、この本のなかでも特に重要なところだと私は思いました。
なので、
ちょっと長くなるんですが、何回かにわけて引用させてください。
きょうはチラッとだけ。
では、どうぞ。


       ◇


 「まず、告知されたショックから一刻も早く立ち直る
べきです。
(略)
そうでないと、考えがまとまらず、対処法の最終判断を
誤ります。
(略)
ところが、世の中には、余命が短いと告げる医者が
少なくない。
そう言われてしまったときにどうするか。


第一に、
患者のほうから尋ねてもいないのに、病名とともに余命を
告げられたら、患者を逃がしたくないがための『酷知』では
ないか、と疑いましょう。

人の余命は測りにくいもので、寝たきりになった人の余命
でさえ断定することは困難です。
まして、元気に歩いて病院に来られる人の余命は断定不能です。

したがって、患者が元気なのに余命を断定されたら、その
一事をもって虚偽である、酷知である、と、これは断じる
ことができます。


第二には、
がんの成長速度が意外とゆっくりであることを思い出し
ましょう。
自分の体内にがん細胞が誕生したのが5年〜10年、
あるいはそれ以上前であることに気づけば、少しは
冷静さを取り戻せるはずです」

(同)


  ◆まとめ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  突然がんを宣告されたら?
  冷静になるために、
  第一に、もし余命まで告げられたら「酷知」
  である(余命はウソ)と断定。
  第二に、がんの成長速度はゆっくりである
  ことを思い出す。


 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ドラマの脚本家は脚本のプロであってがんのことは知らない。





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