CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
«なぜ死なないがんと死ぬがんがある? | Main | 焼肉の煙に放水をしてはいけない»
ブログ内検索
 
検索語句
最新記事
カテゴリアーカイブ
月別アーカイブ
このブログの著者

松井 二郎さんの画像
松井 二郎
プロフィール
ブログ
著者のホームページ
がんや難病だから死ぬのではない [2021年03月20日(Sat)]




 「わたしが苦しいめに
あっているということは
苦しめているヤツがいるな! 
ブッ殺す!」

 いや、あの……。

 健康のことを調べれば調べるほど
わかってくるのは、
「わたしを苦しめようとする敵なんて
どこにもいないんだ」
ってこと。

すべてが自分が生みだすことだし、
仮に苦しめられても
報復する必要ってないんだよね。

 でも一般的におこなわれている医療は、
「殺す! ブッ殺ぉーす!」

 いやいや、その考え方で苦しんでるんですってば。


 がん、というと、
わたしの中に突然、
正体不明の「敵」があらわれ、
猛毒ウイルスよろしく、なにか毒でもまき散らし、
それでテレビドラマでよくみる
臨終まぎわの地獄の苦しみに襲われる、
そんなイメージを昔のわたしは持っていました。

 ところが近藤医師の話では全然ちがう。
がんで死ぬのは、
がんが成長して
重要な臓器なり管(くだ)なりを圧迫し、
その臓器や管が使えなくなって、
衰弱死する。

そうか、だから中村仁一医師は、
がんで死ぬのは苦しくないと言っていたのか。

 近藤医師も、条件つきで、がんで死ぬのは
苦しくないと述べています。

(以下は引用)


       ◇


 「ところで一般の方々は、がんで死ぬのは苦しいと
思っているはずです。
しかし、初発がんで死ぬ場合には、苦痛を感じない
ケースが多いのです。

黄疸(おうだん)では体内に胆汁の成分が増えていき
ますが、重度の黄疸になっても苦痛は感じません。

肝不全や腎不全は、いずれも老廃物が体内にたまって
いき、意識がだんだん薄れていくだけで、やはり苦痛は
ありません。

貧血は、急に生じると心臓がドキドキしますが、じわじわ
出血して慢性貧血状態であれば、そう辛さは感じません。

飢餓は、食べたいのに食べられないという精神的な苦痛は
ありえます。
しかしこれまで、食道がんや胃がんでガリガリに痩せた
患者を何人も診てきましたが、格別肉体的苦痛があるよう
には見えませんでした。

脳腫瘍でも、それまで元気に働いていた人が急死して、
解剖したら脳腫瘍だったケースが散見されます。


 初発がんのために苦痛が生じるとしたら、肺がん、
大腸がん、乳がんの場合でしょう。

肺がんで急に気道が塞がり呼吸ができなくなったり、
大腸がんで腸閉塞になってお腹がパンパンに張ると、
相当苦しいはずです。

乳がんは、亡くなる原因は転移であることは前述
しましたが、肺転移の場合には呼吸苦が生じます。
乳がん肝転移では、肝硬変が合併していないのが
ふつうです。
それで転移病巣がかなり大きくなっても肝不全が生ぜず、
肝臓が腫れてお腹が張り苦しくなることがあります。
そして転移病巣が肝臓の8割〜9割を占めると、肝不全
になって亡くなります。
また乳がん骨転移は、それ自体が死因になることは
まずありませんが、痛みが生じるのが難点です。
痛みのために寝たきりになってしまうこともあります。

他の固形がんも、転移で亡くなる場合には、乳がんと
同じことが言えます。


 以上を整理すると、次のようになります。

 ●初発病巣を原因として亡くなる場合には、苦痛が
 生じないことが多い
 ●肺がん、大腸がんは、初発病巣由来の苦痛が生じやすい
 ●転移で亡くなる間際は、苦痛があることが多い


 昔は、胃がんや子宮頸がんで亡くなる人が多かったの
ですが、その人たちは楽に死ねたはずです。
その頃は『老衰』で亡くなる人がたくさんいましたが、
その多くは、胃がんや子宮頸がんであったのでしょう。
ところが医療が発達すると、胃がんや子宮頸がんを治療
できるようになりました。
そして、初発病巣を曲がりなりにも押さえ込むことに成功
したケースでは、
転移が生じると患者は苦しまなければならなくなったのです」

(近藤誠『がん治療総決算』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620073/jironosyosai-22/


       ◇


 わたしも難病でいちばんひどいときは
39.6キロまでやせて、
ガリガリになって、
ふとんから立ち上がることすら
全身全霊をかたむけなければ
できなかったのですが、
そのことで痛いとか苦しいというのは
ありませんでした。

アルブミンという血中の数値が2.5に
なって、
これは飢餓状態を意味し、
とてもじゃないが厚生労働省の推奨する
カロリーも栄養素もとれていなかったのですが、
生きてた(笑)

じょじょにそうなっていくので
体が適応するんですね。


 あばら骨が浮き出たガリガリの胸をみると
われながら苦笑するのですが、
「まあ、こんな状態も
いつまでも続くもんじゃないだろ。
いまの自分は、こうなんだ」
って思うだけでよかった。

「あんまし体がやろうとしていることに
逆らわないほうがいいなあ」
とも。

そこに何か外から手を加えて
無理を生じさせようとするから話がこじれてくるんだ。


 わたしがまだ若くて生きる力があるのなら、
こんな体になりながらでも寿命までは生きるだろう。

もしすでに寿命がきているのなら、
年齢が低くても死ぬだろう。

がん、になるのは、ふつうは寿命が近くなったとき。
であれば、
がんだろうが健康だろうが死ぬときは死ぬし、
生きるときは生きるのです。


  ◆まとめ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  がん死は、転移を除いて、苦しくないのが
  ほとんど。
  しかも、転移するのは初発がんを抑えるからで、
  ということは抑えなければ転移もないわけで、
  結局がん死は苦しくない。

 (つづく)




pr0simg.jpg  - PR -




 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 天変地異は悪魔や怨霊のしわざといってお祓いしてたころから人類あんまし進歩してないのかね。
(てかいまでもやってるか)





 ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。
 最新の記事は、メールでお送りしています。


 >> 無料購読するにはこちらから