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松井 二郎
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なぜ医者の余命宣告はいつも「3か月」なのか? [2021年03月10日(Wed)]




 こんにちは! 松井です。
 メールをいただいてます♪

> 松井さん、初めまして。
> いつもメルマガを拝見させていただいてます。
> さっそくですがお伺いします。
> ひざくりげはもう書かないのでしょうか?
 (Oさん)


 ありがとうございます!
 最近から読まれている方は
「ひざくりげって何のこっちゃ」
でしょうが、
クローン病中ひざくりげ、
という
ふざけたタイトルで
わたしの難病生活を連載してました。

 闘病生活、ではありません。

はじめは闘病と言ったり書いたり
してたんですが、
なんかちがうなぁと。

闘うってのは、
自分を苦しめる悪いヤツが
どっかにいるって発想だ。
病気であるなら
自分の中に悪いヤツが入りこんで、
そいつをブッ倒さなきゃ終わらないんじゃないか、
それが治すってことなんじゃないか
って発想だ。

どうも
マンガや映画のストーリーに
影響をうけているとおもわれる。


 病気を治すことは免疫を高めること。
免疫を高めることは
自分を高めるってことではないのか。
それがめんどうくさいもんだから、
病気を悪いヤツにして攻撃してりゃ、
そりゃラクだよね。

宮崎駿監督は
「だいじなことはだいたいめんどうくさい」
と言っていた。

 というわけで闘病生活ではなく
難病生活してるなう^^


 で、おたずねの件ですが、
クローン病を治す生活は続いていますが
『クローン病中ひざくりげ』という作品は
完結しました。

理由は、電子書籍の最終巻に書きましたが、
簡潔にいうと、

もう知識は手に入れたので
あとは知識を腑に落とす生活をすればよい。
それには
いったんクローン病であることすら忘れたほうがいいのです。
それには
もう書かないほうがよいからです。

 作品を完結させてから
いっそう好転してきているので、
おっ、作戦、当たったかな? 
とおもってます。

 ただ、それに伴って
書きたいことはたまってきてるので、
また、忘れたころに報告しますからねー。
楽しみにしててください。
何も書かないうちは、
あ、松井さん調子いいんだな、
と思っておいてね。


 で、
きょうは
このあとの話の流れで
これを書くのですが、

クローン病でいちばん困ったのが……

医者から受けるストレスでした。


「すぐに薬物治療を始めないと腸が破裂しますよ」
「がんになりますよ」
「どうするの? いつするの?」
「気は変わりました?」
「まだしないんですか?」
「いつまでそうしてるんですか?」

 あぁーッ! もうッ!

 どーせ私はあなたよりも頭が悪いですよ。
 このように状況を回避できない場合
その人を回避するしかないので、
担当医を変えてもらって、
いまは心おだやかな通院生活をしています。
ま、それでも薬物は勧められるけどね。
まえのひとほどグイグイこない。
松井の人格も尊重してくださってます。

 くれぐれも申しあげておきますが、
医師は百人いれば百人ちがいます。
人格も治療法もすばらしい医師も探せばいます。
ただしそのような医師に出会うための努力と縁が必要です。
その点では「何もしない」のはダメです。
腹が減ったからって最初に目に入った店に決めないほうがいいってことです。


 さて、
難病の宣告をされる人はめったにいませんが、
がんの宣告は2人に1人がされます。

そして
そのとき医師から言われることは
いま挙げたようなものになります。

 そのときあなたはどうしますか?

 引用の続き。


       ◇


 「恐怖や不安に苛(さいな)まれているときに、担当医の
説明を正確に理解することは不可能でしょう。
そのうえ、説明する態度ないし内容に問題がある医者が
少なくない。
担当医が、がんと告げるだけでなく、余命まで告げて
しまうのです。しかも、断定的に。

ある人が相談に来て、担当医から
『膵(すい)がんです。転移はなさそうなので手術が可能
です。手術しないと、余命3か月』
と告げられたとのこと。

ところが奇(く)しくも翌日、別の人から相談があって、
担当医に『膵がんで肝臓に転移がある。抗がん剤治療を
しないと、あと3か月』と言われましたと。

転移がなくても3か月、
転移があっても3か月。
少なくとも一方が間違っていることになりますし、
両方が間違っている可能性もあります。

どうやら医者たちの間では、『余命3か月』と告げる
ことが流行っているようです。


 告知がタブーの時代にも、家族に余命を告げることが
ありました。
しかし、手術が可能な場合に、余命3か月とは言わな
かった。
その頃は、余命6か月が主流だったように記憶しています。
『あと6か月でしょう』
『半年もちませんよ』
などと告げるのです。
そう聞いた家族は大慌てで、手術を受けるよう患者本人を
説得したものです。
その時代、別の医者にかかる患者は希(まれ)でした。

ところが、曲がりなりにもインフォームド・コンセント

(※筆者注:患者自身に説明してから治療すること)
が行われるようになってみると、
別の医者にかかるからと言って、自分のもとを去る患者が
増えてきました。
それで医者たちは危機感を強め、
『余命6か月』と言っていたのを『3か月』に変更したのだ
と見ています。


 これでは、告知ならぬ『酷知』です。
家族への告知が、本人への告知に変ったことの負の側面
でしょう。

 私は1980年代前半から、がん告知やインフォームド・
コンセントの普及に努めてきました。
それもこれも、患者のためになると考えたからですが、
告知が普及した先に、酷知が待ちうけていようとは思いも
よらなかった。

担当医に手術をしたい、抗がん剤を打ちたいという下心が
あっても、患者は酷知を真に受けます。
そして恐怖や不安が一層つのり、思考力が萎(な)え、
一刻も早く治療を受けたいと焦ります。
それでは、担当医の意のままに治療を受けることになり、
あとで後悔する可能性が高くなります。

酷知に対抗するには、がんに関する正しい認識が必要です」

(近藤誠『がん治療総決算』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620073/jironosyosai-22/


       ◇


 医者の言われるままに治療をして
人生が変わるのは私であって、
医者ではない。
そして医者は業務上その責任をとる必要がない。
医者はやりたいようにやっているにすぎないのだ。

 敵はいない。闘う必要はない。
だが
「酷知に対抗するには、がんに関する正しい認識が必要です」
と近藤医師は書いている。
敵はいないが、敵をなすものはあるので、知識という盾がいるのだ。
またこの盾が武器ともなる。


  ◆まとめ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  「余命3か月」と言わないと、患者は医者の
  もとを去ってしまう。
  だがこれでは告知ならぬ「酷知」。

 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 薬物治療をしないとこうなるよとさんざん言われましたが、実際にしなかったケースは言われませんでした。
 じゃ、わたし実験しますんで。
 おかげさまでいまめちゃ元気。





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