がんは成長が鈍る、どころか、しないケースも [2021年02月21日(Sun)]
![]() こんにちは! 松井です。 がんについて、 近藤誠医師の本を読んでいます。 ここまでは 「乳がんが肺に転移したとき」 の話でした。 では そもそも まだ転移していない乳がんならどうなのか? これがまたいっそう 騒ぐのがバカらしい話になっております。 引用の続きー。 ◇ 「これまでは転移病巣が育つ速度を 見てきました。 転移ではなく、初発病巣の成長速度は どうでしょうか。 (中略) 乳がんの初発病巣が育つところを観察できた ケースを、 日本中の病院にアンケート調査した結果です。 232人の直径倍増時間を短いほうから 示します。 ●〜0.75か月 1人 ●〜1.5か月 8人 ●〜3か月 26人 ●〜6か月 39人 ●〜1年 51人 ●〜2年 41人 ●〜4年 28人 ●〜8年 14人 ●〜16年 4人 ●〜32年 2人 ●無限大 18人 直径倍増時間が 3か月未満だったのは、 232人中35人でしかなく(15%)、 3〜6か月も 39人(17%)で、 両者を足しても半数にとどきません。 232人中18人(8%)では、 倍増時間が無限大。 つまり、 放っておいても 全然大きくならないものもあるわけです」 ◇ しかも2倍4倍8倍になったからといって ただちに命がどうこうってわけじゃない。 ただちに手術だ ただちに抗がん剤だと騒ぐのは…… どう思います? つぎも、女性にとっては重大なこちら。 ◇ 「子宮頸がんでは、 米国にある有名ながんセンターから、 初期がんに関するデータが報告されています。 ゼロ期という 上皮内にとどまる病変を持つ67人を、 6か月〜7年以上観察した結果です。 ●1期に進行 4人 ●進行したかどうか判定困難 5人 ●不変 41人 ●消失 17人」 ◇ 67人いて進行する人は たったの4人! 子宮頸がんって言われたら ほとんどの人は 子宮とっちゃうよね……。 さらに 早期胃がんの場合、 「直径が10倍になるのは最短でも 15年かかることになる」 とも書かれています。 いよいよ、 がんが見つかったからといって あわてふためくことは それこそ寿命がちぢまりそうだ。 では続き。 ◇ 「まとめてみると、以下のようになるでしょう。 ●転移がんはゆっくり成長する ●初期がんは成長する場合にも、ゆっくり成長する ●初期がんの中には、大きくならないもの、消えてしまうものもある 圧倒的多数の読者は、 こういうことを知らなかったはずです。 それどころか、 がんは放っておくと、あっという間に 増大して、 すぐに死んでしまう、 と思っていたことでしょう。 問題は、なぜ知らずにいたのか、です」 (近藤誠『がん治療総決算』 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4167620073/jironosyosai-22/ ) ◇ さあ、 ここからが見どころですよ。 近藤医師があばく、 がん治療の現場の 恐るべき実態とは―― 次回に続く。 ◆まとめ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 乳がんの直径倍増時間が6か月未満の人は 半数に満たない。 大きくならない人も8%いる。 ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ![]() ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 >> 無料購読するにはこちらから |