がん検診で得る5つの不利益 [2020年12月13日(Sun)]
![]() こんにちは! 松井です。 特集を続けますよ。 『大往生したけりゃ医療とかかわるな』 という本を読み進めているところですが、 きょう引用したいのはここ。 「がん検診は必要か」? ◇ 「『がん検診』は、『早期発見』『早期治療』によって 救命するという利益はあります。 しかし、一方、不利益があるのもたしかです。 どんな不利益かといいますと、次のようなことが 考えられます。 (1)検診によって100%がんがみつかるわけでは ないこと。 どんなに優れた検査でも精度が100%ということは ない。病気になる個々人には差があり、 したがって、がんであるにもかかわらず、見逃しは ある確率で存在すること (2)過剰診断により、過剰な検査や治療を招くことが ある。その結果、医療費の過剰な負担をもたらす可能性 があること (3)心理的な影響。精密検査が必要ということで、 不安を感じる場合があること (4)検査には偶発症がある。例えば、内視鏡検査には 出血や穴が開くなどの可能性があり、極めて稀には 死亡することもあること (5)放射線被曝の問題がある。検診の被曝については、 機器の開発、改良により、その影響は最小限に抑えられる ようになったというものの、 「がんの誘発や遺伝子的影響が全くない」とは断定できない こと などがあります。 (中略) 放っておいても問題のないタイプのがんを見つけて しまうと、治療する無駄と副作用という不利益も 蒙ることになります」 (中村仁一『大往生したけりゃ医療とかかわるな』 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4344982487/jironosyosai-22/ ) ◇ がんを早期発見できてよかったね、 ではなくて、 「放っておいても問題のないタイプのがん」を わざわざ検診で見つけだして治療すれば、 治ってあたりまえ、 それを、 治ってよかったね、と言っているとしたら、 自作自演、 ばかばかしいドラマに つき合わされたことになります。 (5) 番などは、 がん検診を受けなければがんに ならなかったのに、 わざわざがん検診を受けにいって 浴びた放射線でがんになる人もいる、 ということ。 私は、不利益のほうが多いと思う。 どこかに就職していて ムリヤリ受けさせられる というケースでもない限り、 一生、がん検診を受けないと決めています。 てか、 自分で何ともないと感じているのなら、 そりゃ、何ともないのです。 これはクローン病とつき合っていて体で知らされたことです。 ◆まとめ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ がん検診をしても、見逃しがある。 かえって、放射線を浴びてがんになることが あったり、 放っておけば消えていたがんまで見つけて 治療されてしまったりする。 (つづく) ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ![]() ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 >> 無料購読するにはこちらから |