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松井 二郎
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介護が拷問に変わるとき [2020年11月30日(Mon)]




 こんにちは! 松井です。
 『大往生したけりゃ医療とかかわるな』
を読み始めています。
 特集の最初にこの本の目次を見ましたが、
その中に
「介護の“拷問”を受けないと、死なせてもらえない」
というのがありました。
 きょうはその章からの引用。


       ◇


 「死に際の苦しみには
医療による "虐待" ばかりではありません。
介護による "拷問" もあるのです。

それも、
いい看取りを行っていると自負のある介護施設で
起こりがちなのです。
それは、医療者が
できることはすべてやるのが使命と考えていることと、
根は一つであるような気がします。
(中略)


 例えば死が迫ってくると、当然、食欲は落ちてきます。
すると、家族はカロリーの高いものを食べさせようと
努力します。

しかし、少量でカロリーは高いものの、口あたりは
どうなのでしょうか。
また、少量で高カロリーのものといえば、脂肪の含有量
が多く、油っこいのではないでしょうか。

健康人でも、食欲がない時に油っぽいものは、なかなか
口にできないように思われます。
それを、無理やり死にかけの病人の口の中に押し込むのは、
どうなのでしょう。
勝気な人なら吐き出すでしょう。
しかし、気が弱い人は、介護職員にピタリと横に
はりつかれて、次から次へと口の中に放り込まれる
わけですから、仕方なしに飲みこむでしょう。
けれども、その結果は、火を見るより明らかです。
当然、吐くことになります。

少しでもカロリーの高いものを食べてもらおうという
優しい心遣いが裏目に出て、ひどい苦しみを与える
ことになるのです。
(中略)


 そこで、無理をしない方がいいのではないかと意見を
述べると、介護職員は目を剥(む)きます。
どうも、栄養のバランスやカロリーなどを気にしなければ
ならない時期はとっくに過ぎていることを理解するのが
むずかしいようです。
(中略)


 死に際には、飲み込む力も弱ってきます。
しかし、心優しい介護職員は一口でも一匙(ひとさじ)
でもと使命感に燃えて涙ぐましい努力をします。
その結果、のど元にものが溜まってゴロゴロと音がして
苦しみます。
そうすると、鼻から管を入れて、それを吸い取る
『吸引』という荒技を施さなくてはいけません。
これは、死にゆく人間を二重に苦しめることになって
いるのですが、介護職員にはあまりその感覚はない
ようです。
(中略)


 今や、誰にも邪魔されず、『飢餓』『脱水状態』という、
穏やかで安らかな "自然死" コースを辿(たど)れるのは、
『孤独死』か『野垂死(のたれじに)』しかないというのが
現実です」

(中村仁一『大往生したけりゃ医療とかかわるな』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4344982487/jironosyosai-22/


       ◇


 松井もふだんから老人のような少食です。
さいきんきっちり計ってませんが、
たぶん1日1200キロカロリーくらい。

 これだと成人男性の基準値に300足りず、
日に日にやせていき
消滅してしまう計算ですが、
10年以上こんな調子です。
で、まだ消滅してない(笑)

それどころか
直近の血液検査では
ついに栄養状態が健康なひとと同じになりました。

 この量が難病の体が求めている適量なのです。


 栄養バランスやカロリー計算は
健康なひとにとっての基準、
しかも目安にすぎません。

死に際に当てはまるかどうかは考えれば……。


  ◆まとめ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  死にゆく人に無理に食べさせるのは
  介護という拷問。


 (つづく)




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 極限状態を何年もやると体のことがわかります。しないにこしたことないけど(笑)





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