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松井 二郎
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カメラはとらえた! アレルギーが難病に変わる決定的瞬間 [2020年07月04日(Sat)]




 こんにちは。松井二郎です。
 どうでもよいのですが、
きょうはメルマガ第666号です。
 それはどうでもよいのですが、
メルマガの内容は大切です。
 では、いってみよー ^^


   ★前回のキモ
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  9割がたの薬は白血球を狂わせるもの。
  異物と白血球が戦っているのが病気なので、
  症状は止まる。
  だが!




  ◆シリーズ 〈病気〉とは?
   〜 ミクロの世界で何が起きているのか
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 松井の母親「じろくん、どーお? 
おめめ、かゆくなくなった?」

 松井ちゃん「うん! 
もうぜんぜんかゆくないよ! 
薬ってすごいね!」


 どうやら花粉症のつらい症状はピタリと
おさまったようです。
 ところが……
 数時間後。


 松井ちゃん「かゆい! かゆいー! 
お母さん、また、かゆくなったー」

 松井の母親「あらあら、もう効き目が
切れたの?」


 いま体内で何が起きているのでしょう。
 カメラを切り替えます。




 白血球B「う……アタマいた……。
あれ?
わたしは何をしていた? たしか、
ここは誰わたしはどこ
とか言ってたような気がするが」

 白血球C「ムニャ……うーん……
あ、みんな おはよぉー。
って、
あれ? なんで眠っちゃったんだっけ」

 白血球D「おお、気がついたかおまえら」

 白血球B「わりィわりィ。
なんだったんだろねー、さっきの。
たしか白い粉がドバドバって
降ってきて……
あ! 
そうだ白血球A! おーい!!」

 白血球A「……」


 へんじが ない。
 ただの しかばねの ようだ。


 白血球B「Aのやつは死んでしまったのか……」

 白血球C「ムニャ……うーん、なんかオレさー、
目が覚めたはいいけど、
いつもより目覚めが悪いんだよね。
なんかこう、体がギクシャクするっていうか」

 白血球D「おまえも体調わるいのか。
じつはな、オレの必殺のミサイルも
出なくなっちゃったんだよ」

 白血球B「まじで」

 白血球C「まだ出ない? もういっかい撃ってみたら」

 白血球D「そだね。ぬぬぬ……
抗体ミサぁーイルっ!」


 バシュー!


 白血球D「あっ、出た」


 ボカーン!


 白血球D「あれ?」

 白血球B「そのミサイルちがうって。
いま撃たなきゃいけないのは
異物を追い出すミサイルだろ。
IgE抗体。
いまオマエ撃ったのは異物を殺すやつだぞ。
えーと」

 白血球C「IgGね……」

 白血球D「ほんとだ。おっかしーなー。
IgE撃ったつもりなんだけどなー。
じゃあ、もういっかい。
必殺! 異物追い出しIgEミサぁーイル!」


 バシュー!
 ドカーン!


 白血球B「だからちがうって」

 白血球C「それIgGね……」

 白血球D「お、おかしい。
どうなっちまったんだ
オレの体……」

 白血球B「もういいやオマエ
休んでろ。
オレたちに任せな。
IgEミサぁーイルっ!」

 白血球C「IgEミサぁーイル」

 白血球D「ぐっすん…… 
なんでこんなことに」


 バシュ バシュー!
 かゆみ成分ドバドバー!




 ここでカメラを外に切り替えます。


 松井ちゃん「かゆい!! かゆいー!! 
お母さん、かぁーゆぅーいぃー」

 松井の母親「じろくん、はい、お薬よ」

 松井ちゃん「ゴックン」

 松井の母親「どーお?」

 松井ちゃん「あ♪ かゆくなくなってきた♪」

 松井の母親「よかったわね」




 では再びカメラを体内に戻しましょう。


 白血球B「ん……?」

 白血球C「どうした? あ! また何かくる。
あ、あれは」

 白血球D「白い粉だ! さっきの
白い粉だ! やばい」

 白血球C「うわー!」

 白血球D「ぐえー!」

 白血球B「ぎやー! ま……負けねぇ……
オレは負けねぇ……
この白い粉も追い出してやる。
異物追い出しィィィー 
IgEミサぁーイルっ!」


 バシュー!
 ドカーン!


 白血球C「オマエそれIgGだって。
異物を殺すやつ」

 白血球B「え……? なんで?」

 白血球D「オレにおきたのと同じ現象だ……」

 白血球C「もういいよ。
まともなのはオレだけだ。
まかせておけ。
異物追い出しIgEミサぁーイル」


 バシュー!
 ドカーン!


 白血球B「オマエもだめじゃん」

 白血球C「あれぇ? これ殺すミサイルだ。
いまは白い粉を出さなきゃいかんのに。
おかしいな。
IgEミサぁーイル! IgEミサぁーイル!」

 白血球B「よし、オレたちも。ミサぁーイル!」

 白血球D「ミサぁーイル!」


 バシュ バシュ バシュー!
 ボカーン!
 ドカーン!
 バコーン!


 白血球B「えーっ!?」

 白血球C「だめか!!」

 白血球D「なんで!? オレたち
もう異物を殺すIgGしか出ないの? 
これじゃ……松井ちゃんが……」




 カメラを外に切り替えます。


 松井ちゃん「お母さん……なんか最近……
おなか痛い。下痢ばっかする……」

 松井の母親「あらあら、どうしたのかしら。
じゃあまたお医者さまに
お薬を出してもらいましょうねえ」


 こうして松井ちゃんはクローン病になりました。




   ★ポイント!
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  かゆみを止める薬を飲むと
  異物を追い出すIgE抗体が出なくなる。
  しかし免疫は復活しようとする。

  そこでまた薬を飲み続けると
  IgE抗体は
  異物を殺すIgG抗体に変わってしまう
  (逆クラススイッチ)。

  これで難病の準備が整う。


 つづく




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 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 666号なので6月66日に出したかったんだけどそんな日はないので6月26日にしました。





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