新連載^^ 第1回☆‐切られた胃袋のナゾを追え! [2020年01月30日(Thu)]
やあ諸君、ごきげんよう。松井じろーだ。 え? いつもと違う、見慣れない部屋だって? ふはは、気がついたかね。 そう。 ここは松井じろー探偵事務所。 きょうから始まる新シリーズの舞台だ。 ◆切られた胃袋のナゾを追え  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ *「じろー! てぇへんだ、てぇへんだよ!」 じろー「いま駆けこんできた、このやかましい、 失礼、 にぎやかな女の子は、 助手のジョシュー。 なぜか先生のぼくを呼び捨てにするクレイジーな、 失礼、 チャーミングな女の子だ」 ジョシュー「じろー! てぇへんだっつってんだろよ!」 じろー「この子はこれで標準語なので かんべんしてやってほしい。 やあジョシューくん、ごきげんよう。 どうしたんだい」 ジョシュー「どうしたもこうしたもクツシタも ないよ! じろー、これ読めよ!」 じろー「ん? 『成人病の真実』? ああ、まえに 引用文で使った本じゃないか。 これがどうかしたかい」 ジョシュー「おまえ、じいちゃんが胃袋とられた って言ってたな。なんで取られたんだろうって 言ってたな」 じろー「ああ、そうだよ。 うちのじいちゃん、胃を全摘出してね。 それがもとで急速に体が弱って、 早くに死んでしまったんだ。 それと、この本と、何か関係があるのかね?」 ジョシュー「あるのよ、だからここ読めよ」 じろー「わかったわかった。どれどれ……。 なっ、 なァーにィーッ!」 ◇ 胃にはかつてポリープがん化説のほかに、 潰瘍(かいよう)がん化説がありました。 胃潰瘍はご承知のように、胃の粘膜が欠損して 穴が掘れた状態で、がんとは別の良性疾患です。 それを放っておくと悪性化するというのです。 わたしが医者になりたての頃、こんな話を 聞きました。 ――ある村の診療所に赴任した医者が 胃の検診を始めたら、 来る人、来る人、たいてい手術されていて 胃が半分しかなかった。 どうしてか問うと、 以前いた医者が検診をし、 「あなたは胃潰瘍だ。放っておくとがんになる」 「あなたもだ」 といって、片端から胃を切除した。 やがて医者は去り、あとに無胃村が残った。 (近藤誠『成人病の真実』 https://amzn.to/31FASm0 ) ◇ ジョシュー「どうよ? じろー、これどうよ?」 じろー「ちょっと待て。まだ引用したいところが あるんだ。明日につづく!」 ジョシュー「どうよ? じろー、どう思うよ?」 じろー「ああーッ、もうッ! だから明日! われながらこのキャラ設定は正解なのだろうか」 (つづく) ◆ 編集後記  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ふざけてるわけでは…… ありますね(笑) ◆このブログはメールマガジンの記事をアップしたものです。 最新の記事は、メールでお送りしています。 >> 無料購読するにはこちらから |