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NS乳酸菌を食べさせた豚が…… [2018年11月28日(Wed)]

  ◆NS乳酸菌とは
  4章 NS乳酸菌のすごさ(3)
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    NS乳酸菌を食べさせた豚が……




 さて、モンゴルでみつかったNS乳酸菌。
 みつけた金鋒博士は、これを製品化するにあたり、説得力のあるデータをとる必要があった。そこで、まずは人間に近いあの動物で実験を始める。その動物とは――

(以下は引用)


          ◇


 最初の研究をするとき、私たちはできるだけ近代的な設備の整っていない、汚れのひどい農場を選びました。そこは1キロ離れた場所からでも、養豚場があることがわかるほど臭いところでした。
 農場の主人は、私たちのNS乳酸菌には懐疑的でした。でも、豚が病気で死ぬ率が高くて困っていたので、実験に協力してくれることになったのです。

 実験を始めて、すぐに劇的な結果が出ました。その豚舎では病気による死亡率が50〜70%にも達していたのですが、わずかに3週間で病気が治りはじめたのです。
 最終的にわれわれは豚の死亡率を、自然死亡率5%のレベルにまで引き下げることに成功しました。こうして豚の命に関して乳酸菌は大きな力を発揮したのですが、二次的な効能もたくさんありました。

 まずにおいです。(中略)セーターを着て豚舎のなかに入ると、2回洗濯してもにおいが落ちないほど臭かったのが、驚くほどにおいがしなくなったのです。以前は豚舎の窓を開け放してにおいを出さないと、豚が中毒になってしまうほどだったのが、まるでウソのように消えました。
 肉質もよくなりました。日本の食品分析センターで調べてもらったデータによれば、実験農場の豚肉は、日本の通常豚との比較で、タンパク質は21%以上、おいしさの指標イノシン酸は鹿児島黒豚の4倍、標準豚の18倍以上です。

 また、顕著な変化として、豚どうしがケンカしなくなったことが挙げられます。臭い豚舎がにおわなくなり、ケンカばかりしていた豚がおとなしくなった。これらの効果が得られるまで、農場で変わったことといえば、NS乳酸菌を使ったことだけです。


金鋒[ジン・フェン]著『「NS乳酸菌」が病気を防ぐ』



          ◇


 ――もともとの死亡率が50〜70%だった豚舎というのもすごいが、それが5%になったのはもっとすごい。
 たんに豚の処遇を改善する目的では、そんなことに使うカネはない、と誰もやらないが、「肉がおいしくなる」というなら、ノッてくる業者もあるだろう。


          ◇


 では次のコーナー、なのですが、しばらく「クローン病中ひざくりげ」をお休みしてNS乳酸菌特集の2本立てでいきまーす!
 では続き。




  ◆NS乳酸菌とは
  4章 NS乳酸菌のすごさ(4)
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    NS乳酸菌で豚が幸せになった




 豚にNS乳酸菌を与えたら、なんということでしょう、1キロ先からニオっていた豚舎のニオイが消え、豚肉のタンパク質は通常の21%以上に、イノシン酸は鹿児島黒豚の4倍、通常の豚の18倍以上になり、豚同士のケンカもなくなった。
 この話には、さらに続きがあって――

(以下は引用)


          ◇


 中国での養豚実験では、同じ母豚から生まれたて12頭の子豚を2つに分けて、6頭にはNS乳酸菌を与え、6頭には与えずに飼育しました。(中略)前者はとてもおとなしく、人間と親しんでくれています。後者は人が近づくと逃げるようにします。また、子豚どうしケンカをするので、生傷があちこちにあります。

 私たちが農場でNS乳酸菌の実験を始めて1年たったころ、日本の農林水産省に当たる中国農業部の専門家たちが視察に来ました。そして成果に驚き、報告書を作成して国内外に発信してくれました。
 おかげでいまでは、中国科学院の試験農場をはじめ多くの養豚場で、すべての薬や抗生物質を禁止し、NS乳酸菌による共生性の発酵エサを与えています。またエサだけでなく、飲み水に混ぜたり、清掃に使ったりすれば、においもなくなり豚も喜びます。(中略)

 人間もそうだろうという推論はできますが、人間には先人観や思想があってウソの反応を示すことがよくあります。ウソのつけない動物(豚)が幸せの気持ちを見せてくれたことを、われわれの研究グループ全員が喜びました。人間も同じだと思うのです。気持ちや心情の問題をNS乳酸菌が解決できると、研究員は自信をもって日々研究を続けています。
 NS乳酸菌を使えば、要するに豚舎全体に乳酸菌優勢の世界ができるわけで、こういう世界をつくり出せば、口蹄疫などウイルス性疾患の問題はすべてうまくいくようになるのではないか。


(同)



          ◇


 豚を殺して、わたしたちは生きている。
 だが、豚はかわいい。テレビで豚の赤ちゃんが映り、アップになってカメラを舐めたりすると、たいていの人は「かわいい〜!」と言う。そのテレビをみながら囲む食卓には、豚肉が並んでいる。

 やむをえない。やむをえないのだが、申し訳のないことをしている。せめて殺すまでのあいだは、幸せでいてもらいたい。
 だが豚は生きているあいだも地獄だ。身動きのとれない豚舎に詰めこまれ、それでは病気になるので抗生物質の入ったエサを食わされ、それでも体がニオって、あまりのクサさに人間も気分が悪くなるほどで、豚はその人間の嗅覚の数10倍もあって、犬よりも嗅覚が優れており、いったいどれほどのクサさを感じているか、考えただけで卒倒しそうで、そんな一生を送って、ただ殺される。

 これじゃ、いったい豚は、なんのために生まれたのか?ミミズだって、オケラだって、アメンボだって、みんなみんな、生きているんだ、友だちなんだ。まして豚だ。
 NS乳酸菌で幸せにしてやれるなら、せめてもの罪ほろぼしになるのではないか。

(つづく)








 ◆ 編集後記
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 玄米がおいしい季節になりましたね〜。
 こんなメールをいただきました。


      ◇


> いつも大変参考になる記事・奮闘記をありがとうございます。
> 松井様からすると古いお話かもしれませんが、
> 今回は、玄米についてメールさせて頂きました。
>
> ご紹介されている玄米を購入しましたが、私のやり方が
> 違っているのか発芽しませんでした。
> 私も、甲田先生の著書を拝読し、わからないことばかりですが、
> 見よう見まねで玄米の生食を実践しております。
>
> 玄米には、もともと毒性があり、これがあるために日常的に
> 玄米食をしていても、白米食の方と比べ寿命が長くないことが
> わかっているそうです。
> そこで、玄米を発芽させると毒性がなくなると言われていると
> どこかで読み、実践している次第です。
>
> 前置きが長くなりましたが、私にとって理想の玄米は、
> 発芽できる有機玄米(真空パック)です。
> お聞きしたいのは、この条件を満たす玄米をご存知ない
> でしょうか? ということです。
> もし、ご存知でしたら、メルマガ内でも結構ですので
> 教えてください。
>
> エンドウ



      ◇


 まず、玄米で寿命が縮むというのは、「白米よりも玄米のほうが栄養あるんだってよ」とテレビかなんかで付け焼き刃の知識を仕入れて、いままでの大食いを改めないまま、白米をバクバク食べてたのと同じ勢いで玄米を食べた場合のハナシです。
 そりゃ体に悪いだろ…… ;

 甲田光雄先生が玄米を奨めるのは、大前提として少食ありきの話。少なく食べるために、じゃあ栄養のあるものを食べなきゃいけないよね、玄米を、いままでの白米よりも少ない量で食べようね、ということで玄米なんです。
 そうすれば少食の効果で毒素は排泄できるから心配ないと甲田先生は説いています。

 で、発芽の件ですが、う〜ん、発芽するはずなんですがね、なんででしょうね。スイマセン、わかりません……。
 ただ、畑で作物をつくるときでも、なぜか芽が出てこない、なぜか育たないってことはありますよね。自然が相手のことなので。なにか原因があるはずなんだけど、結局その原因がわからない。なにかしら発芽する条件が揃わなかったということなんですが。

 あと、寒いと発芽するまで1週間くらいかかることもあります。そのあいだ毎日水をかえないといけませんが、かえるたび栄養が流れ出てしまうのでせっかくのおいしい玄米がもったいないですね。なるべく1回も水をかえずに発芽させてその水で炊くのが理想です。

 ひとつ方法としては、はじめから発芽している真空パックの玄米を買うことです。Amazonで買えますよ。
 このページで紹介しています。
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